• "駐輪場"(/)
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  1. 岐阜市議会 1986-09-17
    昭和61年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日:1986-09-17


    取得元: 岐阜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-06
    トップページ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 昭和61年第4回定例会(第3日目) 本文 1986-09-17 文書発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別窓表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者表示切り替え 全 107 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長安田謙三君) 1210頁 選択 2 : ◯議長安田謙三君) 1211頁 選択 3 : ◯議長安田謙三君) 1211頁 選択 4 : ◯議長安田謙三君) 1211頁 選択 5 : ◯十八番(横山三男君) 1211頁 選択 6 : ◯議長安田謙三君) 1217頁 選択 7 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1217頁 選択 8 : ◯議長安田謙三君) 1218頁 選択 9 : ◯土木部長(坂井 博君) 1218頁 選択 10 : ◯議長安田謙三君) 1219頁 選択 11 : ◯助役(西田 創君) 1219頁 選択 12 : ◯議長安田謙三君) 1220頁 選択 13 : ◯生活環境部長杉山恵規君) 1220頁 選択 14 : ◯議長安田謙三君) 1222頁 選択 15 : ◯十八番(横山三男君) 1222頁 選択 16 : ◯議長安田謙三君) 1225頁 選択 17 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1225頁 選択 18 : ◯議長安田謙三君) 1226頁 選択 19 : ◯土木部長(坂井 博君) 1226頁 選択 20 : ◯議長安田謙三君) 1226頁 選択 21 : ◯生活環境部長杉山恵規君) 1226頁 選択 22 : ◯議長安田謙三君) 1227頁 選択 23 : ◯二番(森 由春君) 1227頁 選択 24 : ◯議長安田謙三君) 1233頁 選択 25 : ◯交通部長(三輪久彦君) 1233頁 選択 26 : ◯議長安田謙三君) 1235頁 選択 27 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1235頁 選択 28 : ◯議長安田謙三君) 1236頁 選択 29 : ◯土木部長(坂井 博君) 1236頁 選択 30 : ◯議長安田謙三君) 1237頁 選択 31 : ◯二番(森 由春君) 1237頁 選択 32 : ◯議長安田謙三君) 1238頁 選択 33 : ◯四十八番(中村和生君) 1238頁 選択 34 : ◯議長安田謙三君) 1247頁 選択 35 : ◯助役(西田 創君) 1248頁 選択 36 : ◯議長安田謙三君) 1251頁 選択 37 : ◯助役(宮浦清美君) 1252頁 選択 38 : ◯議長安田謙三君) 1252頁 選択 39 : ◯四十八番(中村和生君) 1252頁 選択 40 : ◯議長安田謙三君) 1256頁 選択 41 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1256頁 選択 42 : ◯議長安田謙三君) 1256頁 選択 43 : ◯副議長(中村好一君) 1256頁 選択 44 : ◯八番(篠田輝義君) 1257頁 選択 45 : ◯副議長(中村好一君) 1261頁 選択 46 : ◯市長(蒔田 浩君) 1261頁 選択 47 : ◯副議長(中村好一君) 1262頁 選択 48 : ◯助役(西田 創君) 1263頁 選択 49 : ◯副議長(中村好一君) 1265頁 選択 50 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1265頁 選択 51 : ◯副議長(中村好一君) 1265頁 選択 52 : ◯経済部長(鷲見 巌君) 1266頁 選択 53 : ◯副議長(中村好一君) 1267頁 選択 54 : ◯八番(篠田輝義君) 1267頁 選択 55 : ◯副議長(中村好一君) 1269頁 選択 56 : ◯二十五番(市川尚子君) 1269頁 選択 57 : ◯副議長(中村好一君) 1279頁 選択 58 : ◯市長(蒔田 浩君) 1279頁 選択 59 : ◯副議長(中村好一君) 1280頁 選択 60 : ◯農林部長(松尾三雄君) 1280頁 選択 61 : ◯副議長(中村好一君) 1282頁 選択 62 : ◯教育長(浅野 勇君) 1282頁 選択 63 : ◯副議長(中村好一君) 1283頁 選択 64 : ◯二十五番(市川尚子君) 1283頁 選択 65 : ◯副議長(中村好一君) 1287頁 選択 66 : ◯教育長(浅野 勇君) 1287頁 選択 67 : ◯副議長(中村好一君) 1287頁 選択 68 : ◯二十五番(市川尚子君) 1288頁 選択 69 : ◯副議長(中村好一君) 1288頁 選択 70 : ◯議長安田謙三君) 1289頁 選択 71 : ◯四十六番(武藤房数君) 1289頁 選択 72 : ◯議長安田謙三君) 1292頁 選択 73 : ◯生活環境部長杉山恵規君) 1292頁 選択 74 : ◯議長安田謙三君) 1293頁 選択 75 : ◯衛生部長(高橋 豊君) 1293頁 選択 76 : ◯議長安田謙三君) 1293頁 選択 77 : ◯水道部次長(安田五朗君) 1293頁 選択 78 : ◯議長安田謙三君) 1194頁 選択 79 : ◯都市計画部長武藤治雄君) 1294頁 選択 80 : ◯議長安田謙三君) 1294頁 選択 81 : ◯助役(西田 創君) 1295頁 選択 82 : ◯議長安田謙三君) 1296頁 選択 83 : ◯四十六番(武藤房数君) 1296頁 選択 84 : ◯議長安田謙三君) 1299頁 選択 85 : ◯生活環境部長杉山恵規君) 1299頁 選択 86 : ◯議長安田謙三君) 1300頁 選択 87 : ◯水道部次長(安田五朗君) 1300頁 選択 88 : ◯議長安田謙三君) 1300頁 選択 89 : ◯十一番(堀田信夫君) 1300頁 選択 90 : ◯議長安田謙三君) 1307頁 選択 91 : ◯農林部長(松尾三雄君) 1307頁 選択 92 : ◯議長安田謙三君) 1308頁 選択 93 : ◯福祉部長(森田幸雄君) 1308頁 選択 94 : ◯議長安田謙三君) 1309頁 選択 95 : ◯市民部長(松尾 弘君) 1309頁 選択 96 : ◯議長安田謙三君) 1310頁 選択 97 : ◯十一番(堀田信夫君) 1310頁 選択 98 : ◯議長安田謙三君) 1313頁 選択 99 : ◯市長(蒔田 浩君) 1313頁 選択 100 : ◯議長安田謙三君) 1314頁 選択 101 : ◯農林部長(松尾三雄君) 1315頁 選択 102 : ◯議長安田謙三君) 1315頁 選択 103 : ◯福祉部長(森田幸雄君) 1315頁 選択 104 : ◯議長安田謙三君) 1315頁 選択 105 : ◯十一番(堀田信夫君) 1315頁 選択 106 : ◯議長安田謙三君) 1316頁 選択 107 : ◯議長安田謙三君) 1316頁 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 開  議  午前九時八分 開  議 ◯議長安田謙三君) これより本日の会議を開きます。  本日の日程はお手元に配付申し上げたとおりであります。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第一 会議録署名議員の指名 2: ◯議長安田謙三君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。  本日の会議録署名議員は、会議規則第八十条の規定により、議長において二番森 由春君、三番所 一好君の両君を指名いたします。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 第二 八十六号議案から第二十二 第百六号議案まで及び第二十三 一般質問 3: ◯議長安田謙三君) 日程第二、第八十六号議案から日程第二十二、第百六号議案まで、以上二十一件を一括して議題といたします。            ────────────────              〔議 案 掲 載 省 略〕            ──────────────── 4: ◯議長安田謙三君) 昨日に引き続き、質疑とあわせて日程第二十三、一般質問を行います。  順次発言を許します。十八番、横山三男君。    〔横山三男君登壇〕 5: ◯十八番(横山三男君) はい、おはようございます。    〔「おはようございます」と呼ぶ者あり〕  議長からお許しをいただきましたので、発言通告に基づきましてお尋ねをいたしたいと思います。
     まず、国鉄並びに名鉄駅前周辺の整備についてであります。  まず、国鉄高架に伴いましてお尋ねをいたしたいと思います。  御承知のように岐阜西駅、貨物駅は間もなく開通の運びとなり、いよいよ高架区間のうち岐阜駅から東側の本工事が計画段階から実施段階へと入ってくるわけであります。まず、仮線の敷地とするために県においてその用地の手当てが進められており、本市としましてはこれに関連して岐阜駅―那加線の用地買収がなされるということでありますが、このように仮線の設置工事さらには本体工事等、非常に大規模な、また長期にわたる一連の工事が行われてくるわけであります。さらに荒田川の改修工事につきましても、これまた長年にわたる改修工事が実施されるわけでありますが、これらの工事について沿線住民に十分周知徹底されているかどうか都市計画部長にお尋ねをいたします。  また、これらの大事業には当然地域住民に迷惑を及ぼすような交通渋滞とか駐車場問題とか転移の問題、駐輪場が不足するために道路の不法使用等が生じてくることが考えられますが、この対策として都市計画部としてはどのような方法を考えておられるのかお尋ねをしたい。  先ほども申しましたように鉄道高架事業の本体工事が始まり、さらに荒田川の改修工事が開始されれば、都市計画のみならず全庁的な大プロジェクトを組織して、その対処について検討すべきであると思うのでありますが、そのような方法を持っておられるのかどうか。また、大型プロジェクトを設置して事に当たらなければ、沿線住民に十分満足のいく行政の対応ができないのではないかと考えるが、その点についての見解を承っておきたいのであります。  以上の事柄を踏まえて、今度は名鉄駅周辺の整備についてお尋ねをいたします。  近年、名鉄駅周辺の自転車、身近な交通機関として市民の間に定着しており、通勤、通学、買い物等、日常生活の中で盛んに利用されており、自転車は今や交通の中での位置づけを必要としている現状であります。こうした自転車利用の増大に伴い、特に新岐阜周辺におきましては無秩序に放置されている自転車が増加し、歩行者の通行をも妨げているとともに市街地の美観を損ない、災害時等における障害等大きな社会問題とも言わざるを得ないのであります。具体的に申し上げれば、国鉄の駅裏の駐車場、恐らくあの中にも三分の一は放置されたままの自転車があり、さらに新岐阜周辺におきましては、郵便局の裏通りやダイエーの周辺、二重、三重の不法駐輪がなされ、特に今は閉店をしておりますジャスコなどは、まさに無法地帯と言うべき状況を呈しておるのであります。このような実態を関係当局は十分承知しているのかどうかお尋ねをいたします。  私はこの際、善良な地域住民のためにも抜本的な対策を講じていただきたいと思うのであります。このことにつきましては、私は議場で再三理事者に指摘をいたしたわけでありますが、その実現がいまだなされておらない状態であります。現在、大都市周辺の中核都市を初めとして北陸地方の都市においても、放置自転車取締条例を制定して徹底した取り締まりを行っているところでありますが、当局におかれては、これら不法駐輪に対してどのような行政手段、指導を行われるのか、明確な答弁をお願いいたしたいと思います。  それから、今度交通安全対策の事業としまして、長住町一丁目に歩行者、自転車、自動車の通行が競合するため市街地で歩道の設置が行われるわけでございますが、これは特に自転車の利用者等から不都合な面が多い。といいますのは中途半端な広さになっておって、はっきり自転車なら自転車、歩行者なら歩行者というような区分帯がはっきりしてない面があってですねえ、この点についてこれから行われる道路施設に対して十分配慮の上行っていただきたい。それと特に長住町一丁目から今度は信号までやるわけですが、そのもう一つ神田町まで通ずる道路もですねえ早く実現をしていただきたい。この実現の目標については技術助役からお願いしたいと思います。  これに関連して数年前から入舟町から人と車の調和のとれた道路を目指して検討されて歩道が拡幅されたという経過がありますが、あのあたりは当然歩道と自転車の区分帯がある程度できており十分乗ってけれるようにできておりますが、長住町あたりは自転車が歩道を通っていくということ、自転車と人と、こういうことについて十分配慮してやっていただきたいことをお願いいたしておきます。  それに伴いまして自転車利用者のモラルに対しても十分広報ぎふ等で市民意識を指導していただきたいことを、あわせてお願いをいたしておきます。  それから次は、ごみ処理及び粗大ごみの処理についてであります。  有用なものであろうと無用なものであろうと、それぞれ人間の手の中にある間はごみとならないのでありますが、一たび人間の手から離れた場合、これは明らかにごみとなるのであります。当たり前のことであります。(笑声)しかし大事なことは、これら一般廃棄物となった不用品の処理の仕方、あるいは言い方を変えれば処理に対する考え方がその自治体における成熟度のバロメーターと言っても過言でないと思います。これは行政の充実とともに深く関係しているものであります。ちなみに、岐阜市が現在ごみ処理に対してどの程度の金を費やす、税金を費やしているかと言いますと、去年一年間に二十八億一千九百七十五万八千円、一世帯にして二万一千五百五十四円、一人当たり六千八百四十五円という巨費を使ってこのごみ処理をしておるわけであります。特にことしに入りまして四月ごろから粗大ごみが前年度までに比べて急速度に増加している事実は、私のみならず市民のだれもが周知していることであります。これらの理由としましては、急激な円高による国内の需要供給関係が急激に悪化したことと思われますが、従来、生産品目であった古新聞、段ボール類においても陰りが見え始め、今では、毎日のようにスピーカーを鳴らして市内を巡回していたちり紙交換車が今では全く影を潜めてしまっております。これはとりもなおさず古新聞、古紙においても成算がとれなくなってきているということの明瞭な証拠であります。このことは従来、不生産品目である瓶類、缶類の仲間入りする状態に至ったと言っても言い過ぎではないと思うのであります。この状態が将来どうなるか、経済情勢の見通しの読めない以上知る由もないのでありますが、とにかく残念なきわみ……(笑声)とにかく残念なこと、きわまりないことであります。昨年まで有用なものが、ことしになって無用になってしまったという、まさにおとぎ話のような、うそのようなことが一朝一夕にして起こり、大変な混乱の中でそれが排出される事態となっており、そのためにごみとして量が全く多くなったのであります。このような粗大ごみが増大した背景をどのように認識しているのか、次に述べますこととともに関連をして答弁を願いたいと思います。  まず、ごみ処理に対する方法でございますが、増大した粗大ごみは掛洞プラントで処理されておりますが、ちなみに昨年度とことしの量を比較してみますと、去年の四月五百五十二トンに対して、ことしは五百七十九トン、五月に六百二トンありましたのが七百二十九トン、六月六百九十九トンに対しまして九百二十七トン、七月に至りましては七百六十トンありましたのが千十一トン、八月六百八十六トンに対しまして九百八トン、このようにですねえ、ことしになって二六%増と大変なふえ方であります。これに関連して申し上げますが、このごみは家庭ごみと一緒に焼却された後、ダンプで埋立地に運ばれ最終処分として埋め立てられるのでありますが、この埋め立てをする灰の中身は何かと申しますと、まさにジュース缶、ビール缶、それと鉄くず、非常に残骸そのものが目立っておるわけであります。私も先日現地へ行って見てきましたが、灰であるより鉄くずの残骸と言った方がより正確な表現だと思います。当プラント建設に際し、資源となるものは回収しなければならないという見地から、焼却灰の中並びに投棄される中から金属を磁石によって回収を過去しておったのでありますが、現在はこの金属回収は一切やっていない。そのままストレートにごみとして処理がされ、それが灰となって出てくるわけでございます。これは鉄類等の値下がりによって、特に灰の中から鉄類の回収をする買い手不在の市場であると認識しておりますが、ごみの内容は灰にあらわれております。また、灰は生活状態、生活様式並びに生活程度をよくあらわして、すべて一目瞭然であります。二年か三年たてば缶の燃え殻は確かにぼろぼろになり、土と同じような状態になり、ある程度は安定をしますが、これでは行政の対応としては私は全くだめだと思います。現在、埋立地の確保は難しくなっておりまして、埋立地の延命を図るためにもこの辺の対応をお伺いしたいと思います。  さらに、本年三月に、掛洞プラントのすぐ下の奥に一般廃棄物最終処分場が建設され、当面岐阜市の埋立地が確保され、地元の皆さん方の御協力と理解のたまものと大変感謝しているものでありますが、ここに埋立地が建設されたときの基本として、公害防止として行ったゴムシートに、缶類等また鉄くず、いすの足、そういうものが燃えていません、そういうものが将来押さえられることによって、そのシート等に影響は大丈夫なのかお伺いをいたしたい。  また、資源回収等、ごみの減量を旗印に掲げて、生活環境部の職員が一丸となって取り組み、画期的事業として昭和五十八年度から始めました分別回収事業も足かけ四年目になり、本年度にして最大の危機に瀕しておる。これも先ほど述べました円高の影響により十分成果が上がっていないのではないかと非常に危惧をするわけであります。そのような状態についていろいろ検討されておられると思いますが、今後を憂える者として打開の方策をお尋ねいたしたいと思います。  以上、生活環境部長にお尋ねいたします。  それとあわせて、火葬場の建設計画の促進についてであります。  上加納の火葬場計画の進捗状況は、現在上加納火葬場は……について、現在上加納の火葬場は昭和十四年に建設されたもので、構造的にも機能的にも老朽化して、老朽が著しいことは御案内のとおりであります。本会議においても過去超党派の議員から再三再四着工を要望をしてきているところでありますが、こうした中で、とりわけ告別式場等の設置を願う市民の声は大きくなっております。御承知のように近年核家族化を反映して建設される家屋は自宅での葬儀執行が困難であり、市民のそうした願いもうなずけるところであります。加えて休業日、例えば友引の翌日などは火葬集中の日における火葬炉の基数が不足、旧態依然とした暗いイメージの長い煙突、風向きによっては周辺の民家を覆うばい煙、利用者の少ない粗末な待合室など、現火葬場は近年建設された他市町村の火葬場設置とは、およそ比べものにならない現状であります。以上の現状を踏まえて一日も早くその実現方を願いたいわけですが、その進捗状況についていま一度部長にお尋ねをいたしておきます。  次は、第百八十六号議案、    〔私語する者あり〕 昭和六十一年度一般会計補正予算のうち、し尿処理費について。  今回、寺田プラント設置の改修に伴い、操業停止期間中における収集の……    〔私語する者あり〕 最終処分に要する委託費七百五十四万二千円を計上されておりますが、この操業停止期間中、市民に迷惑をかけることがないか、その点お伺いをいたしたい。  なお、昭和五十九年には貯留槽清掃作業中、とうとい人命を失うという事故があったが、今回改修工事等には危険防止など安全対策を十分配慮しておられるのかどうか、あわせてお伺いをいたしたいのであります。  以上で第一回の質問を終わります。(拍手) 6: ◯議長安田謙三君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 7: ◯都市計画部長武藤治雄君) 鉄道高架に関連をいたしましてお答えを申し上げます。  まず、御質問の第一点でございます。鉄道高架事業の実施に伴う沿線住民の方々に対する周知方についてでございますが、地元関係住民の方々の御理解と御協力によりまして、県並びに国鉄当局の御尽力で貨物駅の移転が本年十一月一日に予定され、いよいよ高架本体工事に着手の運びとなりました。そこで、その前提となる仮線工事について国鉄当局の計画を受けて県高架工事事務所におかれましても、去る八月上旬から九月上旬にかけまして、華陽並びに厚見校下の関係住民の方々に対し説明会が行われ、市といたしましても、これに出席をいたしまして御協力方をお願いしてきたところでございます。また、これを受けまして計画工事の内容等について、九月十五日発行の広報ぎふにも掲載し御理解を深めていただくよう取り進めているところでございます。鉄道高架事業は大型事業であり、特に沿線住民の方々の御協力なくしては到底なし得ない大事業でございますので、今後とも御理解をいただくよう周知に努めてまいりたいと考えております。  次に、工事の実施に伴い、沿線における交通渋滞、駐車場等の対策についてでございますが、工事をされる国鉄当局では極力支障のないよう配慮されておりますが、これらの問題に対しましては県、市並びに国鉄、三者が一体となりまして対応していくこととしており、今後事業実施に際しましては連絡を密にして極力御迷惑をおかけしないよう対処していきたいと存じております。  第三点の御質問でございますが、鉄道高架事業の推進につきましては、計画段階から庁内に十二部局にまたがる岐阜駅周辺鉄道高架事業推進調整会議を設けまして、それぞれ横の連絡をとりながら事業の円滑な推進を図ってまいったわけでございます。今後ともこの組織を十分活用いたしまして対応していく所存でございますので、御了承賜りたいと存じます。  以上でございます。 8: ◯議長安田謙三君) 土木部長、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 9: ◯土木部長(坂井 博君) お答え申し上げます。  国鉄、名鉄の周辺整備に関連いたしまして、放置自転車の対策についてでございますが、御指摘のように近年特に新岐阜周辺におきましては放置自転車は増加の一途をたどっております。この対策の一環といたしまして、国鉄駅前周辺あるいは新岐阜周辺にできる限りの用地を確保して駐輪場を設置してまいりましたが、なおかつ自転車の利用者が多く不法駐輪が増加している現状でございます。ジャスコの不法駐輪の実態も十分承知しておりますが、市といたしましても道路管理の面を含めて、都市美化推進事業の一環として、県、警察、交通安全協会、各関係機関との協力のもとに、毎月一回、放置自転車の一斉取り締まりや、三カ月に一回、駐輪場の不法駐輪の撤去を実施いたしております。また、シルバー人材センターに委託いたしまして、毎朝、新岐阜周辺の指導整理を行っておるところであります。さらには、自転車利用者のモラルの向上を目指し、広報ぎふ等により市民意識の啓発指導をあわせ実施いたしております。今後はさらに県、警察等の協力を得まして、不法駐輪の取り締まりを強化いたしまして、あるいは駐輪場内の再点検、先ほど質問者がおっしゃいました、放置自転車取締条例につきましても、他都市の実態を調査いたしまして、将来高架下利用等の対策を含めまして、今後十分検討をしてまいりたいと思います。 10: ◯議長安田謙三君) 助役、西田 創君。    〔西田 創君登壇〕 11: ◯助役(西田 創君) お答えいたします。交通安全対策についてでございます。ちょうどまあ日本の国の高度経済成長ということが始動期を経まして、だんだん上昇してきたというような、そういう時期、昭和四十一年の四月に交通安全施設整備事業、交通安全施設等整備事業に関する緊急措置法と、こういうような法律ができまして、交通事故が多発している道路、その他緊急に交通の安全を確保するに必要である道路については、総合的な計画のもとに交通安全施設等整備事業を実施することにより、これらの道路における交通環境の改善を行い、もって交通事故の防止を図り、あわせて交通の円滑化に資することを目的とすると、こんなようなことで法律ができまして、続きまして施行令、規則ができたと、こういう中で一定の道路の中にこの趣旨に合うものについては車と歩道を分けると、こういうようなふうにしまして、岐阜市の歩道の関係の道路、歩道に関するところの整備が進んでおるのが現在でございます。そこで、このときの歩道の幅でございますけれども、人間一人が七十五センチというようなことになりまして、一メーター五十の歩道というような、こういうようなことで一つの基準ができて対応してきたというのが実情でございます。そういう過程の中で、先ほど議員からいろいろお話がありました長住町につきましても、七十五センチという、数字的には七十五センチの二倍の一メーター五十でございますけれども、実際にすれ違いがそれでできるかどうかというような、そういうようなことで問題が特に多いと、こういうようなことで今回補正でこの改修をお願いしておるというのが現状でございます。そこでまあ、これをさらに神田町の方へ延ばせというようなことでございますが、今のようなこういう対策の中で、六十二年度におきましても引き続いてこれを進めていきたいと、このように考えております。 12: ◯議長安田謙三君) 生活環境部長、杉山恵規君。    〔杉山恵規君登壇〕 13: ◯生活環境部長杉山恵規君) お答え申し上げます。  ごみ処理及び粗大ごみ処理についての、第一点の粗大ごみが急激に増大した理由等についてでございます。粗大ごみにつきましては、本年初めごろまでは廃品回収業者が集積場所に立ち入り、適当なものを仕分けし、持ち去られておりましたが、円高影響等によりその行為がほとんどなくなったこととか、使い捨て傾向の増大とか、購買しやすくなったことなどによるものと推察しており、その状況は御指摘のとおり、四月から八月までの五カ月間における前年度対比で八百五十三トン、二五・六%多くなっており、特に七月は御指摘のとおり、昨年七百六十トンが本年千十一トンで三三%も増加いたしました。なお、増大の一因として、一部では近隣町村からの不法持ち込みがあるのではないかとの御指摘もございますので、つぶさにその実態調査を行い、遺憾のないようにしてまいります。  次に、排出ごみ中の金属、特に空き缶対策についてでございます。粗大ごみ、普通ごみの中には、御指摘のように、相当数の瓶、缶が含まれている現状であります。掛洞プラントには、焼却残渣から御指摘のように、磁性金属を取り去る設備が設けてございますが、灰の汁の中を残渣が通過するため、缶の中へ灰が混入したり、面に密着いたしますので、市場の流通性が失われる現状でその装置を稼働させても、終局は埋立処分することになります。かかる現状を踏まえ、かつ、何でも埋め立てることができる最終処分地を持っていない岐阜市では、排出段階で再利用できる資源としてとらえ、再利用意識の高揚とその徹底を図るとともに、一般普通ごみとは別個に特定不燃物としての位置づけを行い、別途収集することなどを現在プロジェクトで検討しておりますので、これが早期に実現を図るべく努力してまいります。  次に、焼却残渣中の缶が埋立地のシートに及ぼす影響についてでございます。週二回収集しております一般ごみの焼却残渣につきましては、御指摘どおりの状態でございます。掛洞プラントにおける昭和六十年度の灰の分析調査では、灰中に不燃物が三八%を占めております。したがいまして、計画当初、シート上の緩衝サンドの厚みを十分にとることを種々検討した経緯がございます。その結果安全性を十分に加味した五十センチメーターのサンド層としたところでございます。シートはそのサンド層で保護されることになります。また、傾斜面につきましては、特別に砂袋を積み重ねる方法で保護しており、焼却灰中に混在する缶類による影響は種々研究を重ねてまいりましたし、先進地でも異常は全く聞いておりませんので大丈夫だと信じております。ただし、御指摘のとおり、昨今一般ごみ中に混在している缶等の不燃物が多くなってきている現状を踏まえ、先ほどお答えいたしましたとおり、排出段階での問題点としてとらえ、対応してまいる所存でございます。  次に、資源分別回収事業の今後についてでございます。岐阜市が採用いたしました資源分別回収の方法は、全国でも特異な方法として厚生省も注目されている方式でございます。去る昭和五十八年度から始めまして本年で四年目を迎えておりますが、校下別の年平均実施回数は四・九回から八回、八・五回と漸増し、ごみの減量効果も初年度一・七%、次年度三・一%、昨年度三・八%と上昇してきております。しかし、昨今、全国的に本事業の危機が話題になっておりますが、先進地の方策をさらに勉強し、種々検討をいたしながら、当初目標の一〇%を目指し、さらにさらに一層の努力をいたし、資源の有効な再利用を図り、ごみの減量化に努め、中間処理の低減、加えて最終処分地の延命を図ってまいる所存でありますので、よろしく御理解を賜りますようお願いをいたします。  次に、斎場建設計画の進捗状況についてでございます。本計画は、火葬施設と告別式場を併設するということであります。さきの議会でもお答えいたしましたように、昭和六十二年度着工、六十四年度完了を目標にしております。しかしながら、建設に伴う各種許可認可事務準備などのため若干おくれているところでございますが、こうしたおくれを取り戻すべく、現在精力的に地元住民の方々の御理解、御協力を得ながら、今後予定どおりに進めていけますよう鋭意努力を重ねてまいる所存でございますので、よろしくお願いいたします。  次に、第八十六号議案に関連いたしまして、寺田プラントは今回ボイラーの取りかえ工事などにより、一週間程度の操業を休止して工事をすることといたしましたので、その期間中に収集したし尿などの最終処分などを委託する費用として補正をお願いしたものでございます。日常収集業務につきましては、市民の方々に迷惑のかからないよう対処いたしてまいります。  次に、改修工事等の危険防止、安全対策についてでございます。今回の工事の概要は、ボイラーの取りかえ工事、遠心分離機の移設工事、貯留槽の清掃及び最終沈でん池掻寄機改良工事を行うものでございますが、安全衛生対策につきましては、労働基準監督署の御指導を受け、職員に対しても定期的に安全教育を実施しております。また、今回の作業を委託する業者についても、労働安全衛生教育の徹底を図るなど、事故防止には万全を期して対応してまいりますので、よろしく御理解賜りますようお願いいたします。  以上でございます。    〔「議長、十八番」と呼ぶ者あり〕 14: ◯議長安田謙三君) 十八番、横山三男君。    〔横山三男君登壇〕 15: ◯十八番(横山三男君) それぞれお答えを願ったわけでございますが、まず、都市計画部長に御答弁願って、その対応についてはプロジェクトを組んで万全を期したいと、こういうことでございますが、一つ尋ねておきたいのは、この中に、過去五十四年に実は岐阜駅東地区、いわゆる今度行われようとする国鉄高架の部分を含んでですね、住ノ江町地域、あの辺の市街化地域ということで調査が行われた。これは、県によって行われたわけですが、開発調査が行われた。続いて、五十九年から六十年にかけて岐阜駅周辺総合都市交通施設整備計画ということで、今度は岐阜市が周辺について調査を行った経過があるわけですが、調査の結果を踏まえながら、このあたりも勘案してですね、今度の対応がなされておるのか、なされていくのかどうか、このことを一つ尋ねておきたいと思います。  それから、土木部長ですが、土木部長は、なるほど私が言うと、その都度、よくわかっております、やりますと言いながらですねえ、現状はだんだんひどくなってくるわけでございます。あわせて、今やっておる対応としては、一番最も手段として、シルバーセンターのお年寄りを頼んでいってやっておる、あの自体がねえ、シルバーセンターの人材でやれるのか、人のええ人が来てもらって、やってもらって、整理がつくような状態じゃないんですわ、ねえ。だから、もう一つ別な方策も考えなきゃなんないやないかと言っておりますとですねえ、今のお答え、いまだにまだ、何とか対応をその程度でやっております、こう答弁でございます。もう一つ部長はですねえ、ひとつ英断を下して、あそこあたり、例えば岐阜バスの真ん中に岐阜市が、岐阜市の道路がある。ところが、一番あの乗合の、岐阜バスの一番南っ側の通り、全くあそこまで駐車場として銭もうけに使っておる、このあたりをですね、ひとつ十分、いわゆる当事者とも会ってですね、その辺のあたり、あのガード下なんかも大変な自転車なんですわ。部長は、現状を知っとると言っておられるが、いま一度ですね、そういう面での対応の仕方、一歩前進した仕方に対して、いま一度答弁を願いたいと思います。  それからですねえ、生活環境部長ですが、今答弁がありまして、いろいろそれに対してごみの処理、その他については、十分ふえてきたことも、他町村からふえておる──確かにですね、私の近辺に参りました車を見ますとですね、もうとにかく列をつないで、そして一台が来まして、そこをだあっと三人ほどで排出をして、そしてまた次の車が来るわけですわ。一晩に、夕方から五台、六台と、もう運んでくる。それを調べてみたらですね、岐南町、その隣の町村から持ってきて、岐阜市のですね、この後行われるだろう粗大ごみの予定地に対して放出していくと。こういうような状態でですね、私の所の地元でございますが、溝旗公園なんかでもですね、現にあそこだけでですね、四トン車でですね、約三十杯も運ばなきゃなんないほどの粗大ごみがほかられておると。こういう現状なんですが、こういうことも厳に取り締まるのと──それから、取り締まっていただきたい。  それと、資源分別回収、資源分別回収が、今部長の答弁を聞いておりますと、いかにも着々と行われてきたようなことを言われておりますが、その分別回収が危機が来たわけですね。もう、あんなことをやってですね、校下挙げてやったって、せいぜい三万か四万、みんなで取り持ったもんだけ千円ずつ出しゃ終わりじゃないかということで、あれすら危機が来たわけですね。だから、言っておるわけなんですわ。このことをどう、資源の大切さとどうこういうものに対応するかということについて、こちらの方で過日精読のときに聞いたら、そういうもののプロジェクトを組んで、そして事に当たりたいと、こういうことですが、ひとつ私はね、こういうものをあれしてきたんですが、今資源の回収、実地に市民の方にもよくそういうことを理解してもらうためにもですね、これ、ちょうど牛乳のあれです、これ一キロなんですわ、一キロ。ほして、これがですね、トイレットペーパー、これが六つできるわけですわ、これだけで。もう少し狭い、スーパーなんかでやっているやつだと八つできると言うんですわ。名古屋の消費センターに問い合わせて聞きましたら、これでもって完全に六つできる。ほれですから、こういうものに対して私は環境部に行きましたんですがね、ええ、寄りましたら取りに行きますというようなですね、そんな生ぬるい施策を今やっておるわけですが、これも同じく──それからですねえ、これ、皆さん御承知やと思う、市長もよく知ってみえると思うんですが、今市民に使われておる紙おむつですわね、これ、まさにパルプなんですわ。今大体この、あれでいきますと、岐阜市で去年一年間が四千六百七十六名、ことし先月までで二千九百三十名、約、あれですね、七千何名の、月末までには恐らく一万人、去年、それが乳幼児ですから二歳までくらいすると、その倍の子がこれ使っとるわけですね。今の母親はですね、浴衣の残った袖でですね、むつきをつくって、(笑声)子供の便を見て健康状態を見るような親、一人もあらへんわな。こいつで全部やってぽいですわ。これだってですね、こう便利とは言いながら、この資源の回収だってですね、私は少し考えたらですね、十分皆さんに納得のいってもらえる資源の回収の対象になっていくんじゃないか、こう思っておるわけですが、この辺あたり、衛生部長が、大きくプロジェクトを組んでやると言われるんですが、ぜひひとつこのあたりもこれからの構想について十分考えていってもらいたい。  それと、本市では、実は過去にですね、二十年、二十数年前になるかな、時の岐阜市長松尾市長がですね、アスファルトを開発して全国からもう見学者であふれたくらいなんですわ。それから二十年、三十年近うたっておるんですが、一遍も全国に先駆けて新しいアイデアを出しておらぬ。(笑声)未来博じゃと言っておるが、未来博結構ですよ、未来博結構ですが、つくってもらった未来博を見るんじゃなくて、岐阜市民から県民あわせて、構想、考える未来博、また考える未来でなけらなならぬと思うわけであります。そういう見地からぜひユニークな発想と、それから資源の再利用についても、いま少し前進した施策をやっていただきたい、こう思っておりますが、その辺のあたりについて部長からも答弁を願いたいと思います。 16: ◯議長安田謙三君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 17: ◯都市計画部長武藤治雄君) お答えいたします。  まず第一点の、昭和五十四年度に県において調査されました岐阜駅東地区、住ノ江地区の市街地再開発等の調査は、岐阜駅周辺の連続立体交差事業の都市計画決定に先立ちまして、駅東地区約七ヘクタールについての再整備の調査検討が行われたものでございます。この地区は、特に名鉄の新岐阜駅を初め、鉄道、幹線道路等が集中して交通の要衝地区でもあります。商業及び業務の中枢機能を担う地区としても発展が期待されているため、市街地再開発事業の導入により土地の有効利用を図ろうとするもので、今後この調査結果を踏まえまして、同地区の再整備に向けて検討してまいりたいと考えております。  次に、昭和五十九、六十年度の二カ年にわたりまして調査した、岐阜駅周辺の総合交通施設整備の計画調査は、高架事業に関連をいたしまして、駅周辺の交通施設、すなわち駅前広場、バスターミナル及び駅周辺の幹線道路網の再編計画等、駅周辺のターミナルゾーンとしての施設整備の調査検討いたしたものでございます。この調査は、今後駅前広場の都市計画決定並びに鉄道高架事業に伴う高架下の利用計画等の策定のためにぜひ活用してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、これらの調査を踏まえまして、今後駅周辺の再整備に向けて一層努めてまいる所存でございますので、御了承のほどお願い申し上げます。  以上でございます。 18: ◯議長安田謙三君) 土木部長、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 19: ◯土木部長(坂井 博君) 再質問にお答え申し上げます。新岐阜周辺の放置自転車につきましては、御指摘のとおり、増加の一途をたどっております。いま一度、県道がございますので、県道管理者、土木部等、現場を再調査いたしまして、十分検討をしてまいりたい、かように思います。 20: ◯議長安田謙三君) 生活環境部長、杉山恵規君。    〔杉山恵規君登壇〕 21: ◯生活環境部長杉山恵規君) 御指摘にございました牛乳パックの問題でございますが、本年当初から何とかならないかということで古紙の再生業者と検討いたしましたところ、牛乳パックにはバージンパルプが使用してございますので、再生をいたしましても非常にいい繊維がとれるということでございました。しかし、内部に密着する高分子が使ってございますので、そのいわゆる高分子を除去する方策を工場の中で特別に設定をせなければならないということでございました。したがいまして、一定程度のいわゆる搬入量がないとできないという、いわゆる条件もございましたし、一応からになりました牛乳パックを洗浄し、はさみを入れ、平板とし、乾燥するというのが設定条件でございます。しかしながら、先ほども申し上げましたように、いわゆる一番いい繊維を使っておりますので、何とかこれが資源としての再利用ができるようにそれなりの方策を現在、いわゆる先ほども申し上げましたプロジェクトの中にこの問題も含めて検討をしているところでございます。要はいわゆる一定程度集まれば事業者の方では再生が可能だということでございますので、その資源としての位置づけを行いながら今後対応するようにいたしてまいりたい、そのように考えております。  次に、紙おむつの問題ですが、これはいわゆる都市型の地方自治体においては、やはりこの紙おむつによるごみ量の増大ということで一様に問題になっているところでございますが、いわゆるその吸い込みました汚水をですね、洗浄するということが先決になり、またふん便等をいかにして落とすかという問題等もございまして、現在のところ種々全国的にいろいろ検討されておるところでございますが、まず洗浄し、汚物を取り去るということをいかにしてやるかということが最大の課題でございます。これにつきましても、いわゆる全都清の中にこのような問題を取り上げて研究をする、いわゆる機関を昨年度から設定されておりますので、こちらの方とよく連絡をとりながら、いわゆる資源は資源としての位置づけを行って再利用に向けてさらにさらに努力を積み重ねてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 22: ◯議長安田謙三君) 二番、森 由春君。    〔森 由春君登壇〕(拍手) 23: ◯二番(森 由春君) お許しをいただきましたので、発言通告に基づきまして三点についてお尋ねをしたいと思います。  今定例会にはそれぞれ企業会計の決算の議案が提出をされておりますが、私は第百六号議案、昭和六十年度岐阜市交通事業会計の内容に触れながら、それに関連をして交通部長にお尋ねをしたいと思います。  交通事業は市民の足を確保する目的で、本市が御案内のように二十四年開業され、通勤、通学、交通弱者と言われる老人、子供の足を確保され今日まで運行されているわけであります。乗客はこれまた御案内のように、四十年をピークに急速なモータリゼーションの発展とともに交通手段が多様化し、利用者はバス離れとなって逸走率は一層増加の傾向にあるわけであります。したがいまして、公共交通の企業環境というのは悪化をたどっているわけであります。そこで、抜本的対策として効率的な運用を進めるために交通部の統合推移が進められていましたが、その事業も本年度ほぼ完了をし、また、これを機に路線の見直しや系統の再編成等々、効率的な運用を図るために行われたところであります。統合転移は、申し上げるまでもなく、営業所を統合しながらその財産の一部を売却をしてというような企業合理化であり、私は身を切るような合理化であったと思います。しかし、決算内容を見ますと、収入面では、一般乗合、乗車料は対前年比二・三%増、乗車人員を見てみますと四・九%の減と、こういうことで逸走率はまだとまらないわけであります。貸切自動車事業では、収入は対前年六・八%増、人員では三・二%減でありました。貸切部門ではかなりの努力がされたことは当然でありますし、認めるところであります。したがいまして、乗合、貸切事業両方を合わせてみますと、運送収入は三・三%増と、こういうことになっておるわけであります。もちろん、一般乗合では御案内のように、六十年の十二月には均一区間の百四十円が百六十円にアップをされ、こういう要因があるわけでありますから、乗車人員が逸走をしておっても収入面では一応増ということになっておるわけでありまして、逸定率につきましても当初予想されておりましたのは七%が予想をされておったわけですけれども、先ほど申し上げましたように四・九%の逸走率にとどめたということは、私は一定の評価ができるんではないだろうか、こういうふうに考えるわけであります。さて、支出面を見ますと、その内容には職員の削減、高齢者の職場転換、経費の節減など、企業内努力がされたことは事実であります。しかし、私は円高による岐阜市の経済面からいってもいろいろ問題はあるかと思いますけれども、一日約九千キロ、年間で三百二十七万キロを走っております市営バス、八十五両の車両で運行されておるその燃料、軽油単価の値下げは支出面では大きく寄与しておると言わざるを得ないと思います。一方では利用者へのサービス面で、車両の更新または機器等々の整備など、こういう費用が支出をされ、結果的には経常収支では九千八百万余の損失であるわけであります。本年度の状況を見ますと、総収益では二十二億八千七百万円余に対し、総費用は二十億四千万余であります。純利益を抜きますと二億四千万余円になっておるわけでありますが、これは先ほども少し触れましたけれども、特別利益・則武車庫用地の売却益の三億四千五百万円が入っておるから黒字決算と、こういうことになっておるわけでありますが、それがなければ赤字と、こういうことになるわけであります。まさに手足を食べての生きていく稼業と言わざるを得ないような状況になっておる、こういうふうに考えるわけであります。公共交通は行政の一環として運営をされている以上は、行政が一定の責任を持つことは当然なことでありますが、交通企業の悪化は、もちろん言われておりますように、都市構造の変化や社会的情勢の変化などなど、外的要因によるものが大きいと思うわけであります。企業内で幾ら努力をされるといっても、むだを省き経費を抑える、そして乗客が一人でも乗っていただくような人的サービス、すなわち利用客に対する真心のこもった接客サービスの徹底等々でありますけれども、それは限界があると思います。したがいまして、行政の責任者はもちろん市長でありますが、交通部長は交通部の責任者であります。したがいまして、企業の経営に対しては真剣に取り組むべきであると私は考えるわけであります。経営の悪化が先ほど申し上げましたように、その原因は外的要因にあるとするならば、その内容を十分検討をして、関係部等々とも協議をし、調整をしながら岐阜市としての独自の交通体系、交通政策案というものをまとめながら、それを市長に具申をし、全市的な取り組みにすべきであると考えるわけであります。きのうの議会の中でも論議がされましたけれども、六十三年には中部未来博の開催が予定をされ、その主会場は本市であります。会場へ容易に到着できるような幹線道路の整備はもちろんでありますけれども、来場者の駐車場の確保や、市外地、すなわち郊外からの主要幹線の付近に近い所に臨時駐車場を設けるなり、そして、そこからシャトルバス等々で会場へ輸送をするような、こういう考え方もあるわけでありますから、今こそ私は全市、岐阜市全体的な交通政策の対応が必要だと、こういうふうに考えるわけであります。したがいまして、以下、交通部長にお尋ねをしたいと思います。  その一つは、外的要因に対する対応は、先ほど言いましたように重要であると考えるわけでありますが、今日までその対応がなされたと思いますが、どのような問題について対応をされてきたのか。  二つ目には、バス優先レーン等々の問題が今定例会にも陳情ということで出されてきておりますが、バスレーンのあり方、必要性を交通部長はどのようにお考えになっているのか。  三つ目には、バス優先レーン等の拡大等々について関係機関に申し入れられたことがあるのかないのか。  四つ目には、当面ラッシュ帯の一定の場所、区間の一般乗り入れの規制、現在行われております新岐阜―国鉄駅前間の朝のラッシュの時間を規制しながら、一般車の乗り入れが規制をされておるわけですが、これを拡大する考え方があるのか。  そして、現在行われておるバス優先レーン、バス専用レーン等々の違法駐車が目につくわけでありますが、これらについての取り締まりについて関係機関に申し入れられたことがあるのかないのか。  以上の観点に立ちまして、交通部長は岐阜市独自の交通体系、交通政策を今後検討をされる考えがあるのかないのか、お尋ねをしておきたいと思います。  質問の二つ目であります。公園整備について都市計画部長にお尋ねをいたします。  本事業は、市民生活にゆとりと安らぎを、快適な暮らしを守るため、都市公園、都市基幹公園、岐阜公園、ファミリーパークなど、地域住民の要望を取り入れながら、新設または改良、施設の充実がされてきておるわけであります。  そこで、これ、御案内だと思いますけれども、夕べが池付近の公園整備についてお尋ねをいたします。  この地域は北方町とまたがった所にあるわけであります。また、この池は伝説のある池とも言われております。池の中には八大竜王の権現として白蛇が祭られているとも言われております。この伝説の一、二を御紹介をいたしますと、昔この付近は沼地であり、入梅のある日、そこの田んぼをつくっておった作男が、あすはこの池の田植えである。沼地でありますから、またまで埋まっての田植えになるわけであります。したがって、あしたの田植えはいやだ、いっそ池になってしまえばよいといって、苗をあぜに置いて帰ったわけであります。翌朝来てみると沼田ははるか池田山まで一面の池になっていたという伝説があり、その後はいろいろな改修の中で田んぼに戻されてきておるわけですが、深い所が今、池として、夕べが池として残されているわけであります。もう一つは、やっぱりこの池の中から背中に経文の六百巻を背負った黒牛があらわれて、円鏡寺までそれを運んだとも言われております。こうした伝説の池であります。池は先ほど申しましたように、岐阜市と北方町にまたがり、池全体の三分の一が北方町、約三分の二が岐阜市であるようでありますが、北方町はこの池を中心に伝説とともに地域住民に親しまれる景観として池を整備し、地域住民の心の触れ合い、健康増進とコミュニケーションづくりを図るため、事業費約三千万円を投じて改修なされました。事業費は国からの補助が二分の一を受け、町が二分の一ということで六十一年の三月に完成をし、公園内にはクスノキ、モチノキ、ヤマモモ、ハナカイドウなどなどが植樹をされ、施設として駐車場、便所、休憩所、池の中には橋がかけられ、立派な庭園公園の整備をされ、周辺には散策道路も設けられておるわけであります。一方、岐阜市の側を見ますと、木は未整備のままでありまして、雑草が生い茂っており、草の中には「合渡小学校PTA」と書いて、「危険ですから近寄らないようにしてください」こういう立て札が岐阜市側にはあるわけであります。  そこで、お尋ねをしたいと思います。  北方町がこの池を中心に公園整備を行うとき、岐阜市に協議がなされたのか、なされなかったのか。なされたならば一緒にできなかった理由と、その後どのような検討がされたのか。  二つ目には、岐阜市と北方町の境界に、先ほど申し上げましたようにまたがっている所でありますが、一方の北方町三分の一が整備してもその景観価値は半減すると思いますが、この点についてどうお考えですか。  三点目には、御案内のように合渡・曽我屋地区には公園はなく、地域住民の多くから整備を望む声があり、また当北方町側からも整備に対して強く要望があると聞くが、今後岐阜市として整備する考えがあるのかないのか。あるならばその時期はいつか、お聞かせをいただきたいと思います。  もう一点、児童公園設置についてお尋ねをいたします。  下水道南部処理場の須賀ポンプ場設置に伴い、地域住民の話し合いが行われたわけであります。地域住民としては悪臭が付近に拡散することは必至であるので、ポンプ場設置は反対という声が高かったわけであります。そこで、須賀地区の広報会長を先頭に、住民代表約二十名だったと思いますが、水道部に出向いて部長と交渉を行ったのであります。水道部長は、下水道事業を推進していくにはこのポンプ場は必要である、地元の皆さん理解をしてほしい、こういうことであったわけであります。そこで、須賀地区の住民としては、私たちの条件を受け入れていただくなら協力もいたしましょうと、こういうことで、その条件とは部落公民館の改築及び児童公園を設置することの要求交渉が行われたわけであります。その結果水道部長は、須賀ポンプ場の設置に伴う環境整備として、児童公園を設置する旨の回答がなされたわけであります。当時の水道部長は今お見えにならないわけですけれども、その後都市計画部において児童公園設置のため用地の買収に入ったわけでありますが、地元から提示された場所が不適当だということであります。したがいまして、地元としては再度その土地を候補地を提示をしたわけでありますが、それも不適当であるとのことでした。既にそれから三年余が過ぎまして今日に至っておるわけでありますが、一方の須賀ポンプ場は今稼働をしておるわけであります。地域住民との約束は守らなければならないと私は思います。地元から提示された場所が不適当ならば、早速場所を検討をし、早急にその土地買収に入り、児童公園の設置をしていただきたい。都市計画部長の明快な答弁をお願いをしたいと思います。  質問の最後でございますけれども、天神川改修について土木部長にお尋ねをいたします。  天神川の改修は年々進められ、現在までに岐阜―白鳥線の下流はほぼ改修が終わり、今後上流部の改修に着手されるところでありますが、用地買収等もめどがついたというふうに聞いております。近年都市内河川は治水や利水の役割は重要でありますが、それに加えて河川の美しさ、安らぎのある景観、緑豊かな水辺の空間など、町づくりの中にも活用され、河川改修の中に取り入れられることを国、建設省においても推奨をしているところであります。本市においても、コミュニティー水路の整備方針として、市街地内の住居の密集するような場所、そこを流れる小河川に自然を復活し、人と水をテーマに市民相互の交流の場と潤いの場として五十九年度には早田川、六十年度には清水川、本年は今議会に補正予算として四千六百万円が提案をされている西野町二丁目地内、または今後計画される新荒田川の改修計画、これに合わせても計画がされているわけであります。したがいまして、今後天神川が改修をされていくわけでありますが、その改修される天神川にこうしたコミュニティー水路を計画をしてほしいという地元の声も大きいわけでありますが、天神川改修の中にそれが計画をされているのかないのか、このことについてお尋ねをいたしたいと思います。  以上で第一回の質問を終わります。(拍手) 24: ◯議長安田謙三君) 交通部長、三輪久彦君。    〔三輪久彦君登壇〕 25: ◯交通部長(三輪久彦君) 交通事業の決算に関連いたしました御質問にお答えをいたします。
     六十年度の決算の内容は、いわゆる経営収支としては二億四千六百九十余万円の純利益ということであります。昨年度までの赤字、いわゆる欠損が四千二百万円ほどございますので、これを差し引いた二億四百九十万九千四百三十八円、これを一応利益剰余金といたしまして決算に御報告いたしているところであります。ところが実態の概要は質問者が申されるとおり、財産の一部を売却して赤字に補てんをいたし、その差金を利益剰余金といたしている内容であるという点、御質問者の申されるとおり厳しい内容であります。バス事業の経営が全国的な傾向ということは申しておりますけれども、依然として利用者の減少に歯どめがかからないという状況でございます。こうした一つの時代に対応するために企業内部の改善、是正等、これがまず何よりもと心得まして、従来からいろいろと改善を実施してまいりました。お話のありましたように、本年の施設統合移転事業、これらを初めといたしまして、計画的な職員の削減、あるいはその他諸経費の節減にはそれなりの努力をいたしてきましたが、これらの一連の内部的な改善にも当然一定の限界があるという点十分わきまえながら、やはり企業でございます。なお一層企業としての内面の引き締めは無論のこと、内外に心を用いて事業運営に当たってまいりたいと考えておる次第であります。いずれにいたしましても全国的傾向にありますバス事業の経営の実態が、料金収入で営業費用を賄うことのできない厳しい経営内容に置かれているということ、この最大の理由は、やはり乗客の減少が著しいためであります。また、その要因の最たるものに都市構造、都市環境の変化など、いわゆる外的環境の影響をもろに受けているという点、御指摘のとおりであります。車社会と言われますとおり、モータリゼーションの異常な進展、それに伴います道路の混雑が、大量輸送機関であります大型バスの公共性を阻害するほどの勢いで交通環境を変化させております。結果としてではありますが、バスの平均時速を年々落とすと同時に、ますますダイヤを乱し、定時性の確保を困難にするという状況は御案内のとおりであります。こうしたいわゆる外的阻害要因の排除と申しますか、その改善の必要性はおっしゃるまでもなく、交通部といたしましては事業経営上は当然のことでありますし、また、公共輸送の役割を重視すべき行政上の立場からも極めて重要な課題であると深刻に考えている次第であります。したがいまして、外的要因の排除、これに関しましては常日ごろから企業経営の立場からという面を主体としてではありますけれども、既設のバス専用レーンあるいは優先レーンの確保、またこれに関連します違法駐車の排除、取り締まりあるいは交通信号機の信号時分の是正、道路の補修、改良等、あるいはバスベイの問題等いろいろと機会あるごとに、また箇所ごとに必要な都度と、幾たびとなく警察御当局、行政関係部局と協議、あるいはお願いに参上するなど、まずはバスの走行環境の改善こそという意味をもちまして、平素から努力しているところであります。無論、バス専用レーン新設のような公共バスの優先通行の問題、あるいはパーク・アンド・ライドの設置など、バス利用の促進の問題、その他道路交通の円滑化の促進、こういうような全体的な問題につきましては、バス事業全体の回復にかかる問題として、今回のような岐阜県バス協会からの陳情あるいは全国公営交通事業協会からの要望等、一連の組織をもちまして、関係行政庁へのそれなりの働きかけ、努力もいたしているところであります。御質問者から例を挙げて御意見のございました、新岐阜、岐阜駅周辺のラッシュ時間帯の一般車両規制の、例えば区間延長あるいは時間帯の見直しなど、これもいずれもバス優先対策の強化問題であろうと存じます。当然これにも関係いたします違法駐車排除の問題、あるいは御指摘のありましたぎふ中部未来博に関する輸送対策の問題等々、いずれも必要であり、かつ重要な課題と存じております。交通行政の一端をつかさどる立場という点につきましての御指摘もございますので、そうした点十分留意いたしまして、今後一層関係部局と連携を密にいたしながら、全市的な交通体系あるいは交通施策にも意を用いまして、交通環境の改善のためになお努力してまいりたいと存じますので、御理解を賜りたいと存じます。  以上でございます。 26: ◯議長安田謙三君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 27: ◯都市計画部長武藤治雄君) 公園整備についてお答えいたします。  まず、夕べが池についてでございますが、御質問の第一点でございますが、北方町が公園整備をされるに当たり協議があったかということでございますが、町としては、北方町側の池を含めた公園整備、面積約六千平米が国の補助対象事業として採択されたので実施したいとのことでございました。そして、その際できれば岐阜市側の部分についても整備方の要請がございましたが、現地調査等を行ったところ、岐阜市分の池の周囲が民地に囲まれておりまして、整備に当たっては若干用地の手当てを要すること等が考えられたため、さらに検討しなければならず一緒にできなかったという次第でございます。  それから第二点の、北方町側のみの整備では本来の機能が発揮されないのではないかとの御質問かと思いますが、仰せのとおり池は一つとしてつながっておりますので、一体的整備がなされることが望ましいと考えております。  次に、公園整備の問題でございますが、周辺の環境の調和を図りながら、また、現在の状況等を十分調査をして公園的な整備を図ってまいりたいと考えております。その時期につきましては、できれば新年度からにでもと考えております。  次に、須賀の公園についてでございますが、水道部が須賀地内に下水道のポンプ場を計画されました際、環境整備として児童公園を設置する約束がなされましたことは、当時の水道部長から聞いております。また、その実施については都市計画部で所管をしてほしい旨の申し出のあったことも承知いたしております。都市計画部といたしましてはその後適地を調査し、また地元関係者からも候補地の申し出がございましたが、位置、規模等において若干の問題点等がございまして、具体化しておりません。今後さらに調査検討し、また地元の関係の方々とも十分御相談を申し上げながら、早期実現に向けて努力してまいりたいと考えておりますので、御了承賜りたいと存じます。  以上でございます。 28: ◯議長安田謙三君) 土木部長、坂井 博君。    〔坂井 博君登壇〕 29: ◯土木部長(坂井 博君) 天神川改修についてお答えを申し上げます。  天神川は、都市小河川事業といたしまして昭和五十六年度より着手をいたしまして、下流から約五百メーターを実施して、今年度あわせて実施をしております。この事業に合わせまして、今質問者もおっしゃいましたような、親水性のある景観をつくったらどうかというような御提案であります。近年特に都市内の河川は治水あるいは利水の役割に加えまして遊水機能あるいは河川の美しさ、安らぎのある景観等を川の持つ親水性の効果として改修の中で考えていきたいというふうに考えておるわけでございます。  天神川につきましても、コミュニティー水路のテーマであります人と水を十分生かせる適地があれば、地元協力があわせて得られる場所を、今後の改修の中で建設省と県ともよく相談いたしまして考えていきたいと考えております。    〔「議長、二番」と呼ぶ者あり〕 30: ◯議長安田謙三君) 二番、森 由春君。    〔森 由春君登壇〕 31: ◯二番(森 由春君) それぞれお答えをいただきました。特に岐阜市の交通政策、交通問題、岐阜市が抱えておる交通事業の困難さの上に立って、私が幾つか御提案申し上げる中で御答弁をいただきました。特に私は、六十三年中部未来博を控えながら岐阜市としての一定の方針を今検討しないと、交通政策、交通体系なんというのは一朝一夕にできるわけではありません。いろいろな部分に関連をし、商店街の問題もありましょう、県警の問題、土木の問題もあります。いろいろな問題があるわけでありますから、やはり交通の専門家である交通部長でありますから、今からその問題をきちっと整理をしながら素案をつくっていただいて、それぞれの関係部局との協議をいただき、その中で問題を整理をして、やはり私は基本方針を策定されるべきだ、こういうふうに考えますので、御答弁の中にも前向きの御答弁をいただきましたが、ぜひともひとつこの点について全力投球をしていただきたい、このことを強く要望しておくところであります。  それから、都市計画部長でありますけれども、公園整備の問題、協議があったけれども民有地でなかなかそうはいかなかったということのようであります。この公園は市長はお出かけになったやにお聞きをしておりますけれども、全く四十万岐阜市の方が草が生えて、片一方は散策道路までできて魚釣りができて、日曜日となると子供なり家族連れ、お年寄りの方は、孫を連れて散策に来てみえる。片一方では、「危険ですから近寄らないでください」こういう立て札があるような、一つの池を囲んでの状況、全くこれはみっともない話ではないか。いろいろな問題はあるかと思いますけれども、これについても先ほど言いましたように、特にこの地区には公園というのはほとんどないに等しいわけであります。したがいまして、ぜひとも自然を生かしたこの池を早急に整備をされるよう、これまた強く要望しておくところであります。  天神川の改修とあわせてのコミュニティーの問題、今後検討していくということでありますけれども、やはり私は、改修が終わってそこにまた水路を仮に計画されるということになりますと、なかなか時間もかかりますし経費もむだになってくる。したがいまして、できることなら、ぜひひとつこの水路を天神川を改修される中に計画として組み入れて実行していただくようなことを強く要望をしておきたいと思います。  以上、要望にとどめて私の質問を終わります。 32: ◯議長安田謙三君) 四十八番、中村和生君。    〔中村和生君登壇〕(拍手) 33: ◯四十八番(中村和生君) 私は公明党を代表して、その二番手として以下数点について伺います。  第一点は、町並みの美観についてであります。  本議会においても岐阜市内の町並みの美観について、多くの議員の方々から数多くの発言がなされてまいりました。岐阜市のメーン道路であります神田町通り、平和通りなどの市街地の町並みは、お世辞にもきれいだとは言えません。無秩序に林立する電柱、電話柱、それもコンクリート丸裸のものであります。その電柱にべたべたと取りつけられている巻き広告や袖広告、電線も縦三列あれば横三列あり、トランスも大小さまざまなものが無秩序に上げられているといった状況であります。また、歩道と車道の分離のために金網フェンスが使われております。水色に塗装した金網はまことに味気がありません。その上に、その水色の塗装もはげてしまって薄黒くなっているといったぐあいであります。このような町並みでありますから、市民も商店街の人々も町並みの美観などに関心を払うという気分にもなりません。歩道に商品を陳列したり、ごみ箱などを放置したり、通行人もたばこの投げ捨てなど平気であります。こうした状況の中で、現況ででき得る最大限の町並み美観創出の方途として、岐阜市が行った若宮町通りや美殿町通りの町並みづくりを私はこれを高く評価するものであります。歩車道の分離にれんが色の花壇を用い、電柱も従来のものより高い柱を使用して、架線の高さも従来より高くなり、人の目にとまらない高さにしたこと、また、電柱の色もダークブラウンに統一し、ぐっと落ちついた町並みの雰囲気を盛り上げております。また、従来ありました電柱の広告を一切これを行わせないことにしており、さっぱりとした町並みの美観を創出しております。市民の皆さんも若宮町通り、美殿町通りを歩いていて本当にびっくりするほどきれいになりましたねと、これを評価しているところであります。この若宮町通り、美殿町通りの方式は、これからの岐阜市の市街地の町並み美観創出の一つの方途を画したものであると私は思うのであります。  ここで伺いますが、第一に、市内の歩車道分離に使われている金網フェンスを、すべてこれを改めて、れんがづくりの花壇方式に切りかえるべきであると思います。  次に電柱の問題ですが、これも若宮町通り方式を採用すべきだと思うのであります。  第三には、電柱に行われている巻き広告、袖広告など一切の広告を廃止させるべきだと思います。  これらについて技術助役の所見を伺いたいのであります。  次に、木曽三川水郷公園について伺います。  過日、新聞の報ずるところによりますと、この木曽三川水郷公園について、国はそのエリアを第一に河口地区、第二に中央水郷地区、これには海津町、平田町が入っております。第三に三派川地区と名し、この地区には羽島市、柳津町、笠松町、岐南町、各務原市が該当するようであります。国は木曽三川水郷公園にこれら三地区を指定し、既に中央水郷地区においては治水記念館、治水の森、サイクリングロードの建設などを行ったとしているのであります。これに加えて来年度からは三派川地区と称する木曽川上流部の羽島市、柳津町、笠松町、岐南町、各務原市の地域において芝生公園やトンボ公園などを整備することとし、六十三年中部未来博までにはこれを完成させるといった国の方針が報道されたところであります。  さて、皆様も御承知のとおり、この木曽三川水郷公園の構想につきましては、長良川河口ぜきの建設に関連して、岐阜市を初めとして長良川流域の各市町村の自然の川長良川を残せという強い反対運動がありましたが、国が強引にこれを強行し、あくまでも長良川河口ぜきを建設し、愛知県や三重県の臨海工業地帯に工業用水を送水することとしたのであります。岐阜県、なかんずく長良川流域にとっては何の利益もない長良川河口ぜきの建設を国が強行する、その代償として国の方から一方的に木曽三川水郷公園を国の事業として施工すると発表されたものであります。そして長良川河口ぜきの準備工事が進められることに伴いまして、並行して先ほど申し上げたように海津町、平田町地区に治水記念館やサイクリングロードの整備がなされてきたところであります。  ところで、今回のこの国の方針によれば、長良川河口ぜきとはおよそ関係のない木曽川上流部、羽島市から犬山頭首工に至る地域にまで、この木曽三川水郷公園を拡大しようとするものであります。その名も木曽三川公園と「水郷」という文字がいつの間にやら消えてしまっているのであります。本来、木曽三川水郷公園の発想の原点が、長良川河口ぜき建設の代償、代替として実施されることになったということから考えれば、この公園の地域を拡大するというのであれば、むしろ木曽川上流部より長良川上流部が優先されてしかるべきであります。私は、三派川地区とかいう木曽川上流部の公園整備を行うなと言っているのではありません。よい構想でありますから、ぜひやってもらって結構であります。しかし、これと同等以上の公園整備を、むしろ木曽川上流部に優先して長良川上流部地域に実施することこそ、木曽三川水郷公園の発想の原点から考えて妥当な国の姿勢であろうと考えるのであります。  ここで技術助役に伺いますが、こうした木曽三川水郷公園の地域拡大について、長良川上流部である岐阜市に対して国から何らかの話があったのかどうか伺いたい。また、話がなかったとすれば、今からでも国に対し、長良川上流部もこれに加えるべきである旨、国に強く申し入れるべきだと思うが所見を伺いたいのであります。  次に、開発行政についてであります。  皆様既に御承知のとおり、岐阜市東部の岐阜市岩田字東釜洞地区において、山林を開発して宅地・住宅分譲を行うための開発事業が現在計画されているところであります。これを民間の企業が行おうとしているのであります。その規模は、総面積約四十七ヘクタール、四十七町歩、うち保安林約十三ヘクタール、十三町歩、分譲予定戸数約一千戸にも及ぶという大規模な開発であります。その規模は、かつて岐阜市建築部住宅課の行った大洞緑団地の約六割にも達するというものであり、私の知るところでは、岐阜市の開発事業として民間の企業が行うものとして最大級のものであろうと思うのであります。この地域は皆様御承知のとおり、国道一五六号線の岩田坂を少し下った南東側、県道那加―太郎丸線の岩小学校の南西側の山林であります。国道一五六号線では岩田にある三信団地のすぐ裏山に当たる所、県道那加―太郎丸線側では電建岩田団地のすぐ裏山に当たる所であります。また、すぐ南側は県営尾崎団地と隣接する地域であります。このように周辺の山すそが団地や住宅に囲まれた山林であります。この山林四十七ヘクタールを開発しようとするものであり、そのうち約十三ヘクタールが保安林であるという地域であります。こうした地域でありますので、開発予定地の山林の周辺に住む住民の方々から大きな不安の声が起こっているのであります。計画によると、国道側の三信団地のすぐ裏側に高さ九メートルの堰堤を築いて約四万四千トンの水をためる貯水池ができるといったことになっているそうであります。三信団地の方々にとっては裏山が削り取られ、その上に巨大なダムがすぐ裏山にできるとなれば、万一の洪水時の不安はまことに大きいものがあり、市当局に対してその不安を強く訴えておられるところであります。また、岩小学校、県道側の電建団地の人々は、開発予定の団地への取りつけ道路が同電建団地の住宅の軒先をかすめるように山へ駆け上るといった計画になっており、大変な不安とその計画のずさんさに怒りを訴えているのであります。この電建団地の皆さんは全員の署名をもって市当局にその計画の変更を求めて文書で申し入れられているところでもあります。  ところで、この計画の立案に当たっては皆様既に御承知のとおり、これほどの宅地開発については、その広大な山林の取得売買については国土利用計画法、いわゆる国土法に基づき県知事の承認を得ることが必要であります。すなわち、少ない国土を買い占めたり高い地価で土地を売買することを国土法では規制しているのであります。そこで、この計画を立案した開発業者は、国土法に基づいて、知事に対しこの山林の取得について事前に届け出の申請をしたのであります。法律的に正確に言いますと、届出前協議申請ということであります。簡単に言えば、四十七ヘクタールの山林を取得して宅地開発をしたいと思うが、どうでしょうかという問い合わせのようなものであります。この申請は当然岐阜市を経由して行われるものであり、その申請計画について岐阜市の意見をつけて県に提出することになっているのであります。この届出前協議申請書が昭和五十九年三月十日、すなわち一昨年三月に岐阜市に提出されました。これに対する岐阜市の意見は相当に厳しいものでありました。内容の詳細についてはここで申し上げませんが、要約は、計画地域内に十三ヘクタールにも及ぶ広大な保安林があるので保安林の解除が必要であること。保安林の解除については、さらに開発については、山林の周辺にある団地住民や農業団体の承諾を受けることが必要であることなど、厳しい条件を付して県当局に上申したのであります。万一これらが解決したとしても、その他細かい技術的な条件をも付したことは言うまでもありません。このような条件を付して県当局に五十九年六月十二日に送付したのであります。これに基づき県当局は種々の条件を付して昭和五十九年八月六日付で業者に対し、届出前協議書を受理したことを通知したのであります。こうした経過を経て開発業者は、開発の絶対必要条件であります保安林解除の事前協議書を県当局を通じて林野庁に提出したようであります。この保安林解除の事前協議書に対し県当局は岐阜市の意見を求めてきたのであります。岐阜市は昭和六十年七月十六日付で、この保安林解除に対する岐阜市の意見を県に回答しました。その回答の内容は、「大規模な保安林の転用のため、災害防止、緑地保全の上から慎重な検討を願いたい。」というものであります。この岐阜市の意見である、大規模な保安林の転用については災害防止、緑地保全の立場からいって慎重な検討が必要である、この県への進達は、むしろ保安林の解除については消極的であるとの立場を示したとも考えられる内容であります。このことは人里離れた山の中での保安林の解除とは異なり、山林の周辺に多くの市民が生活をしている当該地域の状況からいって、万一の災害から市民の生命財産を守るという市当局の立場としては当然の判断と私も納得できるのであります。岐阜市のこうした意見であれば、もともと保安林の解除については保守的過ぎるとさえ言われているほど極めて消極的である林野庁が、保安林の解除を許可するなどとは到底考えられないことであろうと私は考えていたのであります。したがって、この開発計画は実現不可能な単なる計画でしかないという結果になると思われたのであります。事実このような開発計画があることを知り不安に思った市民が岐阜市当局の見解を求めたところ、この計画は大規模な保安林の解除が必要であり、従来からの林野庁の方針から見て、その解除はとても困難でありましょう、実際に開発が実施されることはないでしょうと述べているのであります。ところが本年、昭和六十一年一月十六日付で妙な問い合わせ文書が岐阜県の自然保護課長から岐阜市に対して発せられたのであります。その内容は、「宅地造成事業に伴う土地利用計画上の位置づけについて」と言うものでありまして、質問事項として次の六項目を挙げて、回答せよということであります。質問の内容は、「一 岐阜市の第三次総合計画の具体的計画について、二 第三次総合計画の具体的計画から、さしあたり当該土地の開発を先行すべき理由について、三 市街化区域内(用途地域内)で開発できない理由について、四 四十六ヘクタール、約千戸分を一カ所でまとめて開発する必要性について、五 第三次総合計画を受けとめた都市計画変更のスケジュールについて、六 当該開発に伴う学校等公共施設の整備について、」以上、六項目について県の自然保護課長から岐阜市に対して回答せよとの文書が参ったわけであります。これに対し岐阜市長名で昭和六十一年一月三十一日、ことしの一月三十一日付で、岐阜県自然保護課長に対し回答しているのであります。ここで私は、この文書の公開について、まことに不可思議な思いがするのであります。岐阜県の自然保護課長という県の一課長にしかすぎない者からの問い合わせに対し、その回答になぜ岐阜市長名で県の一課長に対して公文書をもって回答したのかということであります。しかもその内容が岐阜市制始まって以来、民間業者による最大規模の山林開発、保安林解除という重かつ大なる住宅行政、市政上の基本にもかかわる問題についてであります。その内容からいって当然県知事名をもって正式に岐阜市長に対して回答を求めてくるべきであります。県の一課長が回答を求めてくるなど、もってのほかであると言わざるを得ないのであります。恐らくこの岐阜市長名による県の一課長に対する回答は、市長決裁によるものではなく、県と同じレベルの岐阜市の農林課長の決裁で行われたものであろうと私は推察するのであります。このことについては、さておきまして、その回答の内容についてこれを紹介しますと、先ほどの質問に対する回答です。一 第三次総合計画の具体的計画についてという質問に対して、岐阜市は、「岐阜市第三次総合計画における土地利用計画では、当該地域を含む北東部地域を良好なる住宅地として形成するよう位置づけられています。」と、なるほど、そのようなことが書かれているようであります。二 第三次総合計画の具体的計画から、さしあたり当該土地の開発を先行すべき理由についてという質問に対しては、「当市は過去数カ所の土地区画整理事業を実施してきましたが、これら土地への定着率は極めて低い現況にあります。その原因として、土地基盤整備が土地の高騰を招き、その結果、安価な土地を求めて周辺市町村への人口流出を招いているものと考えられます。このようなことから、環境のよい良質で安価な宅地を供給するためには、価格の安い当該地区のような山林での宅地造成を促すことも、第三次総合計画の趣旨に反するものではありません。」結構なことでありますという内容であります。三つ目は、市街化区域内(用途地域内)で開発できない理由について、ということにつきましては、「開発が計画される当該地区は本市の北東部に位置する地域で、当該地区については将来的には農業と調和のとれた住宅地形成を目標とした都市計画を目指している地域であり、調和のとれた計画であることが条件となる。」まあこういう条件が、農業と調和する条件が必要であるというようなこと。三番目の質問の内容には余りぴたっとくるような答えじゃありませんが、まあそういうような答えをしております。四番目の質問は、四十六ヘクタール、千戸分を一カ所でまとめて開発する必要性について、ということにつきましては、「市街化区域内の住居地域での大量開発については用地取得の困難さ、地価が高いこと及び集団団地の取得が困難であるから現時点では非常に困難と思われる。このため、このような大規模な開発計画を立てて、安価な大量の住宅用地供給を図ることは必要と考える。」非常に安い土地を大量に出すことは結構である、こういうお答えであります。五つ目は、第三次総合計画を受けとめた都市計画変更のスケジュールについて、ということにつきましては、「当該地区は現在市街化区域に隣接した地域であり、開発指導要綱に合致した開発計画が具体的となり、宅地造成工事に着手された段階には市街化区域に編入しなければならないと考える。」と。六つ目は、岩小学校の規模はよろしいかと。これに対して、岩小学校何とか二学級増ぐらいすれば間に合うでしょう、というようなことが書かれているんですが、この回答では、まるで岐阜市の建築部が岩田地区に市営住宅団地を造成したいので、ぜひとも保安林を解除してほしいと、こいねがっているといった内容であると私はむしろ印象を受けるわけであります。ここにありますように岐阜市の統一見解として、良質で安価な宅地を供給することができると、このように決めつけているのでありますが、決めつけて県に回答しているわけでありますが、この宅地開発が良質で安価な宅地供給であると判断したことにいかなる根拠があるのか、技術面での最高責任者である技術助役よりお答え願いたいのであります。  次いで、この開発業者は本年三月末に岐阜市に対し開発予備協議書を提出してきたのでありますが、岐阜市当局はその内容についていまだ十分な審議が完了していない本年五月に、県当局から予備協議申請書を直ちに県に進達せよ、五月に開催される県の開発審議会にかけると言ってきたということであります。いまだ岐阜市として審議未了で各課の意見もまとまっていないときに、直ちに県へ持ち上げよと言ってきたというのであります。その後県当局も余りにも極端過ぎると考えたのか方針を変更して、一たん持ち上げた予備協議申請書を岐阜市に差し戻したということであります。  このように、この開発事業に対する県当局の不可解な態度について、開発業者が県政界の有力者の方々と深いつながりがあるからだと周辺住民の間で不信感が募っていることも皆様既に御承知のとおりであります。農業用水に重大な障害を及ぼすおそれがあり、また、大規模な堰堤によるダム調整池の真下となり不安を訴える市民があり、また、安住の地に軒先を取りつけ道路が通過する無謀な計画に憤る市民がある等々、まことに問題のある開発計画であります。  ここで技術助役に伺います。本開発計画の最初に行われた、先ほど申し上げた国土利用計画法に基づく届出前協議申請に対し、協議書に対し、岐阜市が付した条件であります関係地元住民及び団体の理解を得ることという基本原則を今後とも貫き通す決意ありや否や伺いたいのであります。  さらに一点、保安林の解除の可否を決定するのは国、林野庁が決めることでありますが、その判断には、その保安林の属する市町村の意見が大きな影響を持っていることもまた事実であります。さきにも申したように、岐阜市の意見としては、「大規模な保安林転用のため、災害防止、緑地保全の上から、慎重な検討を要する。」ということであることを、いま一度正式に、かつ直接林野庁に伝えるべきであると思うのでありますが、技術助役の所見を伺いたいのであります。その際、あわせてこの保安林解除による山林開発に対して、開発予定山林を水源とするかんがい用の池、古池があり、現在もそれが利用されていること、山林の山すそに既に開発業者の手によって三信団地、電建団地など、多くの住宅が張りついていること、そして、かんがい用水として古池を利用している農業団体がその開発に反対をしていること、三信団地や電建団地など開発山林の周辺の住民が大きな不安を抱いているという現実、その事実についても率直に林野庁に伝えるべきであると思うが、あわせてその意思ありや否や、お答え願いたいのであります。  また、開発予定山林、保安林の流末は、その約六割が寺前川、山田川を通って長良川へ流入するわけでありますが、この寺前川、山田川流域の過去における出水災害の実態及び残りの四割の流末は境川ということになるのでありますが、岐阜市東南部幹線河川に流入するという事実、この境川の流域の過去における浸水災害の実態、その総合治水対策はいまだめどさえ立っていないという事実、これらの現実をありのままを率直に、直接林野庁に伝えるべきであると考えるのでありますが、その意思ありや否や、これもあわせてお答え願いたいのであります。  次に、土地信託について伺います。地方自治体の所有する土地について、信託会社、信託銀行などにその土地を信託利用させることができるよう地方自治法が改正されたことは、御承知のとおりであります。本会議にもそれに関連する条例が提出されているところであります。土地の有効利用法の一つの方途として、市街地の高い価値のある土地で地方自治体が所有する土地について、民間の資本力を活用してこれを利用し、都市の活性化につなける方式が、正式に自治法上認められたということであります。岐阜市のような地方都市において、果たしてこのような方式が実際に活用できるかどうか、私にもまだわからないのでありますが、将来可能性のあると考えられる所につきまして、事務助役の所見を伺っておきたいのであります。  例えば、現在、その土地の利用方法について暗礁に乗り上げたかに見える長良川ホテル西側の国際観光会館予定地、あるいは将来の問題として刑務所跡地、国鉄高架事業により生ずる香蘭町の岐阜貨物駅跡地など、これらの土地利用については、この土地信託制度を利用し、民間資本の活用、民間の情報収集能力の活用、自由なる営業活動の導入などによって岐阜市の活性化に資してはどうかと考えるのでありますが、事務助役の御所見を伺いたいのであります。  以上で質問を終わります。(拍手) 34: ◯議長安田謙三君) 助役、西田 創君。    〔西田 創君登壇〕 35: ◯助役(西田 創君) お答えいたします。  まず、町並みの美観についてのお答えをいたします。  この町並みの美化というようなことに関しましては、かねてから道路空間の整備については、都市の景観や機能上からも非常に大きな課題となっているとして対処してまいりました。それで、具体的には昭和五十年度から生け垣の報奨制度の実施、昭和五十六年度からは都市美創出賞を設け、建築物とその外構、庭園、公園、街路樹、橋梁、モニュメントを対象として報奨制度を設け、庁内の関係の各部課からプロジェクトを編成いたしまして、その都市美委員会等により全体の方針づけの検討、そんなようなこともやって今日に至っております。それで具体的には、先ほどもお話がありました、褒めていただきましたように、昭和五十六年度、五十七年度から若宮町通り、本郷町通りの緑樹修景、昭和五十八年度、五十九年度には若宮町通りの電柱等の整備を含め歩道修景を行ってまいりました。そこで、先ほどお話がありました、メーンの神田町通り、金町通りについてでございますが、これにつきましては、特にまあ神田町通りにつきましては、従来からも県の土木事務所と整備につきまして協議を重ねておったわけでございますけれども、本年度三丁目から五丁目までの間につきまして事業を県はやるという予定をされております。それからそれ以南でございますけれども、地元の関係者、商店街の連盟等の協議を調えまして、逐次整備に入っていきたいと、こんなようなふうに聞いております。なお、金町通りでございますが、県、中部電力によりまして、単独電線地中化の計画がありまして、これは年次計画で進められるわけでございますけれども、既に一部工事が始まっております。それで、沿道修景につきましては、町並み美化整備というようなことで、これも県と協議をしておりますけれども、先ほどもお話がありましたような、どんなような方法でやるかと、若宮町方式でというようなお言葉もいただいておりますけれども、具体的な整備基準につきまして県は検討を現在しておられると。なお、県都である本市の最もそれぞれ重要な道路というようなことでもございますので、その辺の配慮も入れて、方式について検討しておるというようなふうなことで、今後進められるというふうに考えております。そこで、御指摘のありましたフェンス等の問題でございますけれども、これも御指摘の面を含めて対応していきたいということで協議をしておるわけでございます。  それから、続きまして電柱のカラー化ということでございますが、これにつきましては沿道修景事業、そういうものを実施した場合には中部電力とも積極的に協議をしまして対応をしていきたい、このように考えております。  それから、巻き広告の廃止の問題につきましては、そういうようなふうなことでやっていきたいという考え方が基本的にありますけれども、一般道路につきましては、また強い要望もございますので、今後これは検討して対応してまいりたいと、このように考えます。  それから、続きまして第二番目は、木曽三川公園についてお答えいたします。  国営の木曽三川公園でございますが、これは昭和五十年の初めごろに三県一市の知事・市長会議で構想が提案され、その後委員会等で協議がなされ、昭和五十五年九月中央水郷地区の基本計画の決定があったと。なお、五十七年から工事に着手されておる三派川地区につきましても、六十二年度中に計画決定が了承されておると、このような状態でございます。それで、計画区域でございますけれども、木曽川につきましては河口から五十七キロメートル、長良川につきましては三十キロメートル、揖斐川につきましては二十キロの、合計百七キロメートルとなっておりまして、先ほどもお話がありましたように、地区といたしましては、上流から三派川、中央、水郷、河口の三地区に分かれております。区域決定に当たりましては、三川を代表するところの千本松原を中心に計画がなされ、長良川、揖斐川の上流部については、河川としての機能を重要視して当初から計画区域に含まれなかったものでありまして、木曽川の三派川地区につきましては、公園としての機能を果たす広大な土地があり、県の公園計画にも合致するため含まれたものでありまして、都市計画決定はまだなされていませんが、未来博までに、今お話がありましたように、一部供用というようなことで聞いております。  そこで、地域拡大について聞いておったかということでございますが、これは聞いておりません。  それから、国に対して上流部に延ばすように申し入れるべきであるがと、こういう御提言でございます。そこでまあ、この議論がありました、時代的な背景でございますが、五十年、五十一年、このころでございますと、揖斐川、長良川におきましては大洪水が起きたと。特にこの長良川につきましては、いわゆる九・一二災害と、こういうようなことで安八の破堤と、長良川には見ております。こういう時代的な背景もあって、河川としての機能を重要視して決められたと、このように思っております。そこで、この拡大をせよという話でございますけれども、当時この九・一二のときには連日の豪雨、出水というようなことでありまして、当時、私、水防計画の水防部長というような、そういうようなことで市長を補佐する、そういうような職責もいただいておったわけでございますけれども、この長良川本川に各水防団が連日連夜守ったわけでございます。鏡島からこの下流日置江に至る区間あるいはその対岸、水防団が地元で命がけで守ったと、よくぞ堤防が守れたと、そういう感じを持ったわけでございますが、こういう豪雨、出水の場合にはやはり長良川は大変な川だと、大変大事にしなくちゃならぬ川だというような気持ちを、私、心の中からそういう気持ちを持っております。公園にして悪いことはないわけでございますけれども、やはり河川としての機能を重要視していくべきじゃないかという気持ちを私は持っております。そういう意味でありますので、この対応といたしましては、岐阜市の河川公園の整備でございますけれども、この河川敷の適当なスペースの所を洪水敷の整備等をやりまして、そして、ここを占用さしてもらうというようなことで対応すべきでないかと、現に岐阜市の河川公園の整備につきましては、建設省や県の理解によりまして現在十五カ所あると、こんなようなことも考えておりまして、まあ、申し入れるべきというような御提言でございますけれども、そのように考えております。  続きまして、開発の問題でございます。  第一点の、この前、文書でもって陳情をしておるが、そのように貫くかどうかと、このことにつきまして申し上げます。先ほどもお話がありましたように、この東釜洞地内における住宅開発計画でございますが、仰せのように、計画面積が約四十七ヘクタール、計画戸数が九百五十戸と、こういうような大きな計画でございます。昭和五十四年三月に国土法に基づく土地売買等届出前協議の申請がなされ、以来今日に及んでおるわけでございますけれども、本年五月開発行為予備協議が行われ、現在その結果を通知しているところでございます。この間、先ほどもお話がありましたように、地元住民からの開発計画について、計画の内容及び工事中の問題等に関し企業者に対する指導方の要望書が提出され、これをいただいております。これらを踏まえて、予備協議に当たり指導しているところでございます。そこで、指導方針といたしましては、まず、基本的には国土法の届出前協議の結果に基づき対処することといたしまして、具体的には都市計画法の技術基準に適合することはもちろん、地元要望との協議調整がまとまった計画とすることとして指導をいたしております。また、同時に地元要望との調整を図るための説明会の開催等も積極的に行うよう指導を行っております。現在は、企業者が予備協議の結果を受けて検討、協議をされている段階でありますが、大きな開発行為でありますので、周辺地区に与える影響も大きく、市といたしましては慎重に対処し、適切な指導をしてまいりたいと、このように考えております。  第二点目の、林野庁の方へこの流末の寺前川、境川、長良川、この実情、それから地域周辺住民の意向、農業団体の意向、反対する意向と、こういうようなものも踏まえて林野庁に申し入れよと、この件でございますが、今までの経過もございますので、今までの経過もございますので、まず県当局の方へ申し入れていきたいと、このように考えております。  以上でございます。 36: ◯議長安田謙三君) 助役、宮浦清美君。    〔宮浦清美君登壇〕 37: ◯助役(宮浦清美君) 土地信託につきましてお答え申し上げます。  地方公共団体における土地信託の活用につきましては、既に東京都を初め大都市では土地信託方式の採用を検討されておりますが、この制度は、非効率な公有地の有効利用を図り、あわせて収入確保しようとするものであります。御指摘がありました、長良地内の産業振興施設の建設予定地につきましては、昨年三月財団法人が設立され、施設の建設構想についてはほぼまとまっておりますが、昨日も大前議員の御質問に対し御答弁申し上げましたように、現在各方面からのいろいろ御提言を受ける中で施設の建設構想を再検討しておりますが、特に当地域は観光資源の保有地域であり、また、いろいろ制約もありますので、土地信託方式の採用は困難かと考えております。  次に、刑務所跡地につきましては、国の財産交換をする中で国の用途指定がなされておりますので、非常に困難かと思われますが、今後の研究課題にしてまいりたいと考えております。  次に、香蘭町の国鉄貨物駅跡地につきましては、所管部でいろいろ検討する中で、市の中心部で二度と得られない貴重な土地であり、都市の活性化の起爆剤としても高度情報機能を取り入れた、活力ある新拠点として整備する必要があるため、新都市拠点整備事業として県に協力を得ながら総合整備計画を作成することになっておりますので、その時点で検討すべきであると考えております。いずれにいたしましても、土地信託制度の採用につきましては、今後とも十分に研究をし、公有地の有効利用を図ってまいる所存でありますので、御了承を賜りたいと存じます。    〔「議長、四十八番」と呼ぶ者あり〕 38: ◯議長安田謙三君) 四十八番、中村和生君。    〔中村和生君登壇〕 39: ◯四十八番(中村和生君) 御答弁いただきまして、町並みの美観の問題ですが、何か神田町通り三丁目、四丁目が来年か、県でやるかもしれぬというような話ですね。市役所の前のフェンス、一遍ごらんください。せっかくマルゾッコ像かなんかのきれいなポケットパークがあり、水があり、きれいなんですが、その前の歩道の分離帯のフェンス、はげてしまって真っ黒になって、汁が垂れとるというような、黒いはげがですね、歩道と車道の分ける縁にいったら垂れて黒くなっているというような状況ですね。私は、県道であろうと国道であろうと、岐阜市内の中心市街のものについては岐阜市が、万一、場合によっては市単で持ってでもですね、県や国の了解を得て、こうするんだという、強い、しかもその住民の説得能力、沿道商店街の人の説得をするための説得能力とか、住民と接する機会は岐阜市の方がはるかに県よりも強いわけですから、県から一定の負担金をもらうというような取り決めをするとか、何かの方法でもう積極的に岐阜市が、岐阜市内の市街地については県道であろうと国道であろうとこういう方針でやりますと、ぜひ協力してくださいと、ついては費用の負担についてはどうしましょうと、どうしても持たんというなら、岐阜市単独でもやりましょうというくらいの積極性で進めていかなければ、若宮町の市道、美殿町の市道はきれいになったけれども、神田町通りは県ですから、県は努力していることはわかるけれども、県は何しろ行政区域が広いわけですから、岐阜市だけを構っているわけにもいかないということもありましょう。そういう意味において町並みの美観の若宮町方式というのを、県道、国道についても、むしろ市単ででもやるという、せめて市役所の前のあの汚いやつだけでも早速何とかできないもんでしょうかという、率直な考えを持ちますので、そういった方向で今後は検討していただきたいということを、これは要望しておきます。  木曽三川につきましては、別に木曽三川水郷地域に指定してもらわなくても、建設省に頼んで河川の公園もやってもらっているからいいですよということでありますので、深くこだわりませんが、例えば岐阜市地域内の河川敷に芝生を植えるというような河川敷はそうありません。助役さんがおっしゃったように、水害から市民を守るということを主体に護岸工事をやりたいということに集中しておりますから、そんな所に公園なんかつくろうという発想は起きなかったということも十分理解します。その助役さんの熱意については感銘している次第ですが、ただ、中央水郷公園と言ったって、ちゃちな、ちゃちか僕は知りませんが、治水会館ができたとかいうようなことですから、岐阜市にも鵜飼記念館とか、長良川魚族水族館というくらいのことはですね、その水郷地域公園として指定して、国が国費をもってやると言うんですから、そのくらいのことは、河川敷に芝生を植えるなんてことを僕は言ってるわけじゃないんですね。そういう一環として、もし指定されれば、長良川の魚族のすべてを集めた水族館を国がつくってくれるとかですね、伝統ある鵜飼を、実演も含めて市民があるいは県民があるいは日本じゅうの人が見に来たときに、そこに行けば鵜飼のことはすべてわかるというような鵜飼記念館を、木曽三川水郷公園の一環としてもし指定してもらえば、岐阜市のあの長良川沿いのどっかの土地にですね、国が建ててもらうとか、そういったくらいのことは僕はできると思うので、そう指定されなくても国と交渉してつくらせると助役さんおっしゃるならそれで結構でございますので、一遍交渉してみてもらいたいと、これは要望しておきます。  開発行政についてでありますけれども、基本的には住民の了解を得るような方向でこの開発事業については慎重に行いたいということでありますので、了解しました。間違っても地域住民の了解を得られないままに事前協議申請や事前審査申請などが岐阜市を通過して県に持ち上がってしまうというようなことが絶対ないように、強くこれは指摘をしておきます。  さらに一点、これはあの技術的な面でありますので、続いて再質問しますが、技術的な面でありますので都市計画部長よりお答え願いたいのですが、先ほども申し上げましたように、国土法に基づく届出前協議、助役さんもおっしゃいました、そこの付記事項については厳重に守らせるとおっしゃいましたが、その中には保安林の解除だとか、岐阜市としては住民の了解をとりなさいというような問題も、ほかに技術的な問題についても厳しい指摘がなされております。その一つは、山林を切り崩した山土を低い方に盛りつけて──盛り土(つち)ですが、いわゆる盛り土(ど)ですね、盛り土につきましても厳しい指摘がなされています。盛り土は十五メーター以上なってはいけませんよと、災害かなんかあってずり落ちるということがありますからね、こういう条件を付しております。しかしながら、この三月ですか、五月ですか、事業者から出されました事前協議申請ですかの内容では、決して十五メートルにとどまってないというようなことを漏れ聞いております。これに対して岐阜市当局は、あくまで十五メートルを守りなさいと、もう一遍やり直してくださいというふうに、厳しい指導しているというふうにも聞いておりますが、このことは災害防止という立場から、岐阜市や岐阜県が届出前協議で、の条件として付した、盛り土十五メートル以下という条件があるにもかかわらず、これを全く無視するような内容で申請がなされたということについて、私は強い憤りを感ずるんです。ここに「潮」という雑誌があります。月刊ですが、なかなかいいことが書いてある雑誌でありますが、その中にこういうことが、「傷だらけの日本列島 大震災のメカニズムと震源地を徹底究明」という一文が載っておりまして、その中に、東海大地震が近づいていると。いつ起こっても不思議でないですよという状況になっているということが書いてありまして、その中に、「一たび東海大地震が起こると、前にも見たように、マグニチュード八以上は確実で──マグニチュード七のさきの北伊豆地震の五十倍もの規模になると見込まなければならないと。文字どおり巨大な地震であると。新幹線の線路は、上下左右に一メートルぐらい波打つだろう。しかも、恐ろしいのは、東海道新幹線には盛り土の路盤が多く、これが地震への最大の弱点なのだと。高架の方が耐震性を高くできるのだが、経済面や突貫工事も完成を急いだ東海道新幹線は、やたらに盛り土の部分が多い。一たび地震に見舞われるとここがずたずたに崩れてしまう。そこへ新幹線が時速二百キロで突っ込んできたら、言語に絶する大転覆事故、そんな危険性が極めて高いのだ。同じように盛り土が多いのが高速道路だ、この盛り土部分が崩れ落ちると、高速道路上でも、また同じような惨事が生じるだろうと。」盛り土ということは、いかに大重かという、災害防止の上で盛り土というのは大変な問題になりますよ、ということが、このことでおわかりかと思うのであります。そこで、この盛り土について、災害防止、住民の生命、財産の保護という立場から十五メートル以下にせよという方針について、たとえ今後県当局が何らかの特例を設けて、十五メートル以上でもいいですよというような条件を緩和するようなことがあっても、岐阜市当局としてはあくまでも当初からちゃんと条件づけたわけですから、当初からの条件、届出前協議の付記事項である十五メーター以下ということを、業者に遵守させる方針があるのかどうか、技術上の問題にかかわりますので、まして、また市民の生命、財産にかかわる重大な問題でありますので、この技術上の問題につきまして、都市計画部長より明確なる答弁を求めておきたいのであります。 40: ◯議長安田謙三君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 41: ◯都市計画部長武藤治雄君) お答え申し上げます。岩田字東釜洞地内の開発に伴う盛り土の高さの問題についてでございますが、これにつきましては、いろいろ御指摘のございました大変重要な問題でございます。国土法に基づく土地売買等の届出前協議の結果通知されておりますことを最重点にいたしまして、適切な指導をしてまいりたいと考えておりますので、御了承賜りたいと存じます。以上でございます。    〔「了解」と呼ぶ者あり〕 42: ◯議長安田謙三君) この際、暫時休憩いたします。  午前十一時三十六分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後 一時 七 分 開  議 43: ◯副議長(中村好一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。八番、篠田輝義君。    〔篠田輝義君登壇〕(拍手) 44: ◯八番(篠田輝義君) ただいま議長よりお許しをいただきましたので、五点ほどにつきまして簡単にお尋ねをいたしてみたいと思います。  まずその最初に、時の話題であります日本たばこ産業岐阜工場閉鎖について市長にお尋ねをいたします。  専売公社は、明治三十七年以来、八十年間の長きにわたり専売公社として国の独占事業から、昨年四月より民営の日本たばこ産業株式会社に衣がえしたことは皆様方も御承知のとおりであります。日本たばこ産業は、近年とみに高まってまいりました、たばこ悪者論による喫煙者の減少、あるいは毎年一五%近い市場シェアの侵食を続ける外国産たばこの参入等により、非常に厳しい経営環境にあるとのことであり、外国たばことの競争力を確保するとともに、企業体質を強化するがために六十年四月、民営移管後初めての大規津な組織再編成が今回行われ、その経営合理化の一環として岐阜工場を名古屋工場に統合する中で、昭和六十三年三月末までに閉鎖するとの方針を明らかにされたところであります。この岐阜工場は昭和二十四年に開設され、現在の敷地面積約六万六千平米、その敷地の中に二階建ての工場棟二万四千平米と事務所三千平米、さらに倉庫一万平米があり、セブンスター、マイルドセブン等、年間八十二億本を製造し、全国三十四工場の中で中規模の工場であるとのことであり、隣接している販売部門の岐阜営業所敷地面積九千八百平米は従来どおり存続するとのことであります。今ここで問題としてとらえて考えていかなければならないことは、閉鎖後の跡地利用であります。同社では高度利用を図るために社内に特別プロジェクトチームをつくり検討していきたいとされ、現段階では外部に対して売却などする考え方などは持っていないということであります。本市の中心市街地で新岐阜駅という拠点に近くこれだけの広大な土地が出るのは、本市の行政面積の中では二度と再びあり得ないと考えられる。その活用方法のいかんによっては本市の将来に大きな影響を及ぼすことになると考えられるものであり、その跡地利用に対しては重大な関心を示さざるを得ないのであります。同社が考えておられるように、何らかの形で市の要望等が盛り込まれる中での高度利用が図られるならば、この敷地の所在地、手前みそですけれども、私どもの白山校下、地域の活力増強につながることはもちろんのこと、市全体の活性化に大きく寄与することは間違いのないことであろうと考え、地域住民の多くは強い関心と熱い期待を寄せているところであります。市長も、跡地利用に関して、本市の経済・産業発展に結びつくようなものにしてほしいとの要望書も出されたと聞きます。本市の中心部でこのような広大な土地の出現を三次総をかなめとする町づくりの中でどのように受けとめられておるのか、まず一点市長にお尋ねをいたします。  跡地の有効利用についても、民間に衣がえをしたとはいえ、その経営権の実態は、政府が株式の二分の一以上を持つことになっているとのことでありまして、言い過ぎかもしれませんけれども、折衝の方法のいかんによっては十二分に市あるいは市民の意向も反映していただける可能性があると考えるものでありますが、今後どのような姿勢で対応していかれるのか、二点目としてお尋ねをしておきます。  続きまして、商業地域内での道路改良について技術助役にお尋ねをいたします。  本市の商業地域内の道路は、一部の幹線道路を除いて他地区と同様その大部分は六メートル幅員の市道であります。その中で特に商店街組織の確立がされている一部地域は新しい町づくり、商店街の活性化の道としてみずからの力でカラー舗装等が施され、町並みもある種の活況を呈しているところであります。その反面、中心商店街あるいはそれにつながりながらも、商店街組織なども明確に組織されず、あるいはその力も弱い地域においては、みずからの力で商店街活性化の重要な手段であるカラー舗装等の道路整備などは、考えても実現するのは不可能な状態であります。そして商業活動にも活力がないのが現状であります。道路面が老朽化してまいりますと、アスファルト第三種舗装で市当局が対応せれているのが現状であります。技術助役にその所見を求めるものでありますけれども、中心商店街に位置するような地域にあっては、商業活動の活性化を図るためにも、また、ユニークな町づくりがためにも行政当局が一歩踏み込んで、ある種の枠組み、条件づけの中でカラー舗装等、新しい街路整備に乗り出していかれる考えはないかどうかお尋ねをしておきます。  補正予算での修景事業基本計画策定に関連してお尋ねをいたします。  この事業は、土木部道路維持課が都市美化事業として、伊奈波神社への参道、伊奈波通三百十メートル、幅員十四・六メートルを予算額二百万をもってその修景を図るための基本計画を策定しようとするものであります。御案内のごとく、本市の景観を生かしたコンベンション都市構想の中で、長良川・金華山山塊を核としての観光ルート整備の一環として、この伊奈波通の奥、伊奈波神社境内一帯を門前広場として整備するアーバンラウンジ計画があり、所管部局でその計画は一定の構想の中でイメージづけは終わっているとのことであります。今回のこの修景事業とこのアーバンラウンジ計画とは深い関連を持ってつながっていかなければならないと聞いておるところであります。しかしながら、土木行政の第一線の実行部隊であると私どもは理解をいたしております道路維持課より、単独でこうした予算が計上されてきたことに対して、私は私なりに行政の機構と役割分担を考える中で奇異に感ずるとともに、いささかの疑問が生じてきたのであります。そこで、これまた技術助役にお尋ねをいたします。  こうした大きな構想につながる事業である以上、単なる修景事業としてとらえるだけでなく、都市計画の中などでその位置づけを明確にする中で取り組んでいく必要があるのではないかと思うものであります。技術助役の所見を伺っておきます。  四番目に、都市計画道路精華―薮田線の整備について都市計画部長にお尋ねをいたします。  鉄道高架事業に関連して、関係地域住民の強い要望にこたえての請願駅としての西岐阜駅も、貨物駅の移転と相まっていよいよこの十一月オープン、供用開始となるようであります。西岐阜駅は橋上駅という特別な構造、性格からも、駅の正面道路である都市計画道路精華―薮田線、起点は精華二丁目岐阜本荘線から薮田三丁目まで、国道二一号線までの千七百二十メートル、幅員十六メートルは、この西駅にとって生命線とも言える使命、役割を持つものであると考えるものであります。さて、現在同路線は鉄道高架関連事業として、当面は跨線区間の約五百五十余メートルのみが整備されるのみであり、その跨線区間も十一月供用開始に当たってはその全体は間に合わないと聞いておるところでございます。駅そのものは多くの市民要望が盛り込まれた他に例を見ないユニークな駅であるとのことであります。  都市計画部長にお尋ねいたしますが、跨線区間未完成のままでの供用開始は、駅運営上に支障はありはしないかどうか、まずこれを第一点目の質問といたします。  そして二点目としては、この国鉄高架関連につながるところの五百五十余メートルの完成はいつになるのか、これを二点目としてお伺いをいたします。  次に、西駅から県庁にかけては、三次総にも本市の副都心的な位置づけから、重点開発整備地域として定められているところであります。市民からは一日も早い地域開発が望まれているのであります。しかしながら、その地域の幹線とも言うべきこの精華―薮田線は、残された県道岐阜本荘線までの北区間及び一般国道二一号線までの南区間は都市計画決定がなされたままで、全く手がつけられていない状態であります。副都心としての地域開発の促進を図る上にも、また西駅の有効活用の上からも早期に整備されるのが当然であると思うものであります。この精華―薮田線についてどのようにこれから考えていかれるのかを三点目としてお尋ねをいたしておきます。
     最後に、中心商店街の活性化について経済部長にお尋ねをいたします。  中心商店街の活性化の問題は、私もたびたびお尋ねしたことがありますし、今日までこの議場でも多くの皆さん方がさまざまな角度から取り上げられまして議論がなされてきたところであります。そうした中、活性化への手段をいささか抽象的ではございますけれども、私なりに結論を絞り込んでみますと、消費者の欲する利便と環境を提供することによって、快適で楽しい消費生活空間を創出することにあると結論づけたのであります。そうした方向に少しでも近づけるよう行政当局も、また、既存の商店街組織も多くの事業等を推進される中で、多大なる努力を重ねられているようであります。しかしながら、市経済部当局が毎年行っておりますところのパーソントリップ・歩行者通行調査、あるいは各種の統計資料からも理解できるように、中心商店街の商業活力は残念ながら年々その活力の一部を低下させていると言わざるを得ないのが現状であります。その反面、そうした中心商店街の活力低下とは裏腹に、本市では数年前から、かつての商業立地の条件では考えられないような地域条件のもとにありながらも、ヤング層を対象としたブティック、飲食店等を中心とした店舗が点々と立地し始めたのであります。そしてそれらの店舗は仄聞するところによりますと、それなりの営業成績を上げているとのことでありますし、中には中心商店街をはるかに凌駕する成績の店舗も数多いとのことであります。  そこで、経済部長にお尋ねをいたします。  こうした新しい商業立地の背景を十二分に解析することが、私は何か中心商店街への活性化へのキーワードのような気がするのですが、部長の所見を求めるものでございます。  以上、第一回目の質問を終わらしていただきます。(拍手) 45: ◯副議長(中村好一君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 46: ◯市長(蒔田 浩君) 篠田議員の御質問にお答えを申し上げたいと存じます。  この、たばこ産業株式会社岐阜工場が閉鎖がされて名古屋へ統合されるということにつきましては、過般、中部支社長と岐阜工場長がおいでになりまして、その計画をお話しになっていかれたわけでございます。そのときには初めてお聞きする内容でもございましたし、承っておくと同時に、この跡地利用につきましてどのような計画があるかというようなことをお聞きいたしましたが、まだ何にも計画はありませんという話でございました。また、その土地を分譲をするようなことが起きるのですかということを聞きましたら、切って分譲することは考えておりません。こういう話もあったわけであります。そこで、口頭でございましたけれども、これだけの中心地にある用地の新しい土地利用につきましては強い関心を持っておりますと、岐阜市の産業・経済に与える影響も大きいし、また地域住民に与える、あるいはまた関心も強い土地でありますので、今後十分そういう点をお考えくださいまして、逐次開発計画を進める中で御相談をいただきたいと、こういうふうに申しておいた次第であります。よくわかりましたということでございました。したがいまして、先般、先般といいましても今月の初めでございますが、文書をもちまして岐阜工場跡地の有効利用についてということで、社長並びに関係の方々にも文書を差し上げておいたわけであります。したがって、今後の利用につきましては重要なまた関心も抱いておるところでございますし、いずれそういう申し入れにつきましても相談をしてほしいという申し入れがしてありますから、今後そうした点につきましても何らか打診があろうかと考えておりますと同時に、やはり直接の折衝あるいはいろいろの方法をもちまして、この本社に本市の希望を十分述べ、あるいはまた構想等があるとすればどんな構想があるのかお聞きもしたいし、またそれに対しまして本市の希望もまた述べていきたいと、かように思うわけでございます。ただ先ほど申し上げましたように切って売ることはしないということはきちっと申されたので、それはないのではないかと思うわけであります。したがって、この会社自体が地域に何かをつくりたいということになるでありましょうが、そういうことがどういう内容か、そのときでは全くまだなかったというふうに聞いております。さらに、中央の方からもこのことにつきましては、いろいろこの関心の持っていらっしゃる先生方もあるわけでございますので、そういうまた先生方も通じて、より一層本市の発展のための役立つようにお力添えもまた頼んでいかなければならぬと、かようにも思っておるところでございます。いずれ上京をした節、どういうふうの方法でこの話をしていったらいいのか、また、いろいろ御高配を賜るようにしてまいりたいと思っておるところでございます。何にいたしましても二万坪という土地であります。したがって、今後とも一層この事業進展には重要な関心を持って進んでまいりたいと、かように思っております。 47: ◯副議長(中村好一君) 助役、西田 創君。    〔西田 創君登壇〕 48: ◯助役(西田 創君) お答えいたします。  まず、道路整備の問題でございます。それでこの道路でございますけれども、申し上げるまでもありませんけれども、道路は人と自転車、自動車が安全に通行できる通行機能、沿道の土地、建物、施設への出入り機能及び空間機能として、公共公益施設の収容、良好なる居住環境の形成、防災機能の強化などの大きな三つの役割を持っておりますけれども、この道路に対しましては時代とともにそのあり方が地域社会に溶け込んだ施設としてとらえられるようになってまいったと、このように存じております。そこで、本市では四十年代の後半以後だったと思いますけれども、柳ケ瀬地帯におきまして活力と活性化と潤いのある町、商店街の再生と、こういうようなことで強い地元商店街の御意向と熱意によりまして、この地域では町内ごとに特色あるカラー舗装が推進されたと、これ五カ年計画というようなことでやられたというような記憶を持っております。そしてまた、先ほど御質問、御答弁の中でもありましたわけでございますが、若宮町の都市美化沿道修景と、それからまた、文化センター付近の歩道のカラー舗装と、こんなようなこともやってまいっております。そしてまた昨年度は美殿町通りにおきましてコミュニティー道路と、この道路整備というようなことで、これは一部国の助成事業というような認定も受けておりますけれども、歩道、車道の整備にカラー舗装と、そしてこれも地元の格別の御協力によりましてできたと、こんなようなふうなことを思うわけでございます。そこで、この商店街の活性化のために道路整備をどうするんだと、カラー舗装によってそういうような活性化、ユニーク化というようなことを考えるべきでないかと、こういうようなことのお尋ねでございます。それで、これにつきましての対応、採択の条件というふうに相なると思うわけでございますけれども、まずは道路の幅員、構成、構造の問題、それからその道路に自動車の交通規制のありよう、それから地域性と、こういうようなことが考えられます。それから、舗装の種類によりましては一部地元負担の制約がございます。それからまたそういうふうにするとしましても、せっかくやるんなら電線の地中化の問題と、こういうようなふうで地元関係者の理解と協力が得られるかどうかと、こういうようなもろもろのことが考えられるわけでございます。その中で今おっしゃいますように、商店街の活性化と、こういうことになるならば、いろいろ研究、勘案いたしまして、積極的にこういうものを進めていかなくちゃならぬと、このように考えるわけでございます。  それからその次の、伊奈波通の基本計画についての御質問でございます。実は伊奈波の広場につきましては、五十五年と五十六年にわたりまして忠節用水の流域における雨水貯留というようなことで、あの広場に三十五メーターから五十メーターの相当大きな貯留槽をつくりまして、これ容量八千六百トンであったと記憶しておりますけれども、こういうものをつくりまして、そして上に前と同じように土をかけたというような、こういうようなことがございます。それで、これはやりました後に地元の広報連合会等からも、雨が降ったときには神社の方から裏雨によりましてこれが大変な勢いで流れてくると、そして西の方の町内の方にも水が入ってくると。天気のいいときは天気のいいで、これについてほこりがいっぱいくるというようなことで非常に難儀をしておると。で、この対応についてこういう事業をやった後に求められたことがございまして、土木部ではこれについての環境といいますか、美化といいますか、そんなようなことの検討をしておった経緯もございます。それからまた先ほどもお話がありましたように、岐阜緑と水と歴史の散歩道と、こういうような基本計画がつくられたわけでございますが、その中でこの基本計画ではこれを門前広場というようなことで、伊奈波神社の入り口にある広場は、参拝者、周辺地域住民の休息機能を備え、かつ、門前にふさわしい雰囲気を持った広場として整備をすべしと、こんなようなふうなまとめができております。そこで、そういうような背景の中でこれに通じますところの伊奈波通をどのように修景をするかというような実施計画をつくりたいというようなことで、今回計画策定のために予算をお願いしておるわけでございます。この件につきましては、土木部長、それから都市計画部長、いろいろ協議をしておりまして、当然企画部の基本計画に合うようなものでやらなくちゃなりませんけれども、先ほどお話がありましたように、都市計画の中で明確に位置づけよと、おっしゃるとおりだと思います。前の美化の問題におきましても、関係部課の者でプロジェクトをつくって対応しておりますけれども、この関係につきましても、そんなような必要がありまして、申し上げましたように関係部の方の部署ともそういう協議をしているわけでございます。このような予算のやり方につきましては、御指摘のような問題については否めませんけれども、こんなようなことでお願いしておりますので御理解いただきたいと、このように思います。 49: ◯副議長(中村好一君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 50: ◯都市計画部長武藤治雄君) 精華―薮田線の整備についてお答えをいたします。精華―薮田線は、橋上駅であります西岐阜駅とは不可分の関係にあります。この道路につきましては跨線区間約五百五十メートルを昭和五十七年度以降、県において鉄道高架関連事業として積極的に取り組んでいただいているところでございます。まだ一部側道の整備、橋梁部の舗装のほか照明等の工事が残されておりまして、開通までには今後一年ぐらいを要するということで、来年秋には全面開通されるものと伺っております。したがいまして、十一月一日に予定されております西岐阜駅の開業時には、この精華―薮田線はまだ開通できませんが、駅の利用につきましては南北広場からの連絡通路によりまして利用していただくことで新駅の開業には支障がないものと考えております。また、県にて施工されておりますこの跨線区間以外の同路線の整備についてでございますが、鉄道の南側の区間延長約八百メートル及び北側区間約四百メートルにつきましては、引き続き街路事業として国の補助採択等を要望しながら進めてまいりたいと考えておりますが、近時、街路事業に対する国の予算措置も大変厳しい状況でございますので、今後とも一層の努力をしていく所存でございます。御了承のほどお願い申し上げます。以上でございます。 51: ◯副議長(中村好一君) 経済部長、鷲見 巌君。    〔鷲見 巌君登壇〕 52: ◯経済部長(鷲見 巌君) お答えをいたします。新岐阜から柳ケ瀬に至る地域とその周辺は高い商業集積を持ち、市内はもとより市外からも客の誘引を図っており、さらに広域的な商業機能を高めるためには周辺の公園、文化コミュニティー施設を含めた一体的な町並み整備の中で、楽しく憩い交流することができるアメニティーあふれる暮らしの広場づくりを進めることが今後の課題であると信ずるものでございます。このたび、美殿町及び神室町、南柳ケ瀬の二つの商店街振興組合が中小企業庁から商店街近代化推進事業の指定を受けて、学識経験者それから都市計画の都市設計の専門家、地元で、魅力ある町づくり、個性づくりを目指して調査研究をしているところでありまして、また、昨年から県がアメニティーマート構想をモデル事業を策定し、六十二年度に本市の一商店街が指定を受けるべく調査がなされております。まとまり次第活力ある商店街づくりの策定に取りかかるわけでございます。最近、通称ポストマン通りと言われる清住町通りは、いつ知れず個性に満ちたヤングの町があちこちに立地し、若者の集積として町そのもののイメージを大きく変えようといたしております。また、さらに完成をいたしました人と車の共存する町・美殿町コミュニティー道路では昨年までの様相を一変し、最近では商店までが改装され、商店街活動としてのイベントが行われるようになり、住民意識を大きく変えてまいりました。昔と一向にかわりばえのしない、どこにでも見受けられる商店街ではなく、感性あるいは個性、そして創造性に富んだコミュニティー広場と申しましょうか、イベント広場、多目的ホール、スポーツ施設やレジャー施設のような産業、文化の集積機能を持った商店街を、商店街みずからが中心となって開発していくところに、何か一味違った商店街づくりができ、そのことによって商店街がこぞって客を迎え入れる体制づくりをも可能にするものと存じます。アパレルファッションではありませんが、豊かで楽しく買い物ができ、お互いのコミュニケーションができる個性ある町づくりが、これからの商店街に求められているのではないでしょうか。従来からのこうした調査のほかに、商店街づくりの立地という立場から新しい角度からの商業立地の内容を解析するため、一度調査をしてみたいと考えております。以上でございます。    〔「議長、八番」と呼ぶ者あり〕 53: ◯副議長(中村好一君) 八番、篠田輝義君。    〔篠田輝義君登壇〕 54: ◯八番(篠田輝義君) それぞれお答えをいただきました。  日本たばこ産業の跡地につきましては、昭和二十四年からの工場、専売公社として岐阜市民には大変親しまれてきたところでございます。しかしながら、やはり私どもの住まいいたしております東栄地区もそれなりの変わりざまでございます。そういう中で工場として機能していただいておったわけですけれども、今になってみますと少しいただけない部分が出てきたということで、今度こうした工場が廃止をされるということ、新しい活用がされるだろうということに私どもは大きな期待をしております。しかしながら、何せ三百八十名からの皆さん方がそこには職を持っておられます。そうした中でこれからの六十三年三月までの工場廃止、この間には紆余曲折があることとは思いますけれども、その跡の高度利用、これに対しては十二分に見守っていただきたい。といいますのは、こうしたような形の中で利用されたのにユニチカの跡地がございました。あの跡地の大部分は県の方が一応住宅行政の中でとらえまして、住宅地として活用がされておりますけれども、今になってみますと、やはり関係の地域の皆さん方からも、いろいろな意味合いにおきまして反省機運が出てきているわけでございます。あのような形での住宅用地として活用するのがよかったかどうかというようなことが今になって出てきているというようなことでございますので、どうかこの跡地利用、民間会社とはいえ、それはそれなりに本市あるいは市民の要望を受け入れていただけるような土壌というものがあるかと思いますので、見守っていっていただきたいと思うところであります。  次に、道路改良について助役から御答弁をいただきました。正直言いまして建設省あたりのある種の道路整備、これの最大基準等もほとんどが七・五メートル以上だと聞いております。そういう中で商業地域内にありながらも六メートルでは全く救われるところがないわけであります。しかしながら、そうした地域での商店街の活性化を図ろうとしますと何か積極的に取り組む面がある。それはやはり道路改良であろうかと思います。そういう中で、これもひとつ研究をしていきたいというようなお話でございましたけれども、積極的なる取り組みをしていただきたいということを要望いたしておきます。  それから、三番目にお尋ねをいたしました修景事業でございますけれども、やはりこうした形で単独で出てまいりますと、それぞれ関係部局との相談は十二分になされたこととは思いますけれども、何かこうした形の予算が計上されますと、場当たり的な発想の中で取り組まれているような気がしてなりません。こうした大きな構想とのつながりがある事業ですので、やはり総合的な観点から都市計画あたりで明確に位置づけをしていただきまして取り組んでいただきますよう、これは今後のこうしたような事業に対しては、そういう姿勢を持っていただきたいということをお願いいたしておきます。  四番目の都市計画街路、精華―薮田線についてでございます。今約五百五十メートルの跨線区間については、それなりに了といたしますけれども、残された北の区間あるいは南の区間、これは全くめどが立っていないというお答えであったようであります。私も先ほどのお尋ねで申し上げましたとおり、やはりこの地域は三次総にもうたわれておりますとおり、副都心的な構想の中でこれから開発をしていこうという所であるわけでございます。どうか早急に、立っていないということだけではなしに立てていただきたい、こういうことを強くお願いをしておきます。  そして五点目の、中心商店街の活性化についてでございますけれども、何か私は簡単にお尋ねをいたしましたけれども、余りに御丁寧な御答弁をいただきましたので、かえって恐縮しているようなことですけれども、やはり点々とした形ではございますけれども、今、清住町あるいは神田町と清住町の間を挟む県町と申しますか、そして西へ来まして羽根町、玉宮町、そういった所に全く新しい商業立地が見られると。こうした中で、こうしたものを一度十二分に解析の仕方をしてみますと、やはり中心商店街になかったような何かが出てくるんじゃないか、これがキーワードになるようなことじゃないかというようなお尋ねをしたわけですけれども、そういう中で、新しい形の中で商業調査をしてみたいというようなことでございます。私も新しい観点に立っての商業調査ということで、その結果に大いに期待をしてみたいと思いますので、ひとつこれは新年度にも取り上げていただきたい。新年度事業としてぜひとも取り上げていただくことをお願いを申し上げまして、私の質問をこれで終わりたいと思います。 55: ◯副議長(中村好一君) 二十五番、市川尚子君。    〔市川尚子君登壇〕(拍手) 56: ◯二十五番(市川尚子君) お許しをいただきまして、ただいまから二点につきまして質問をさしていただきたいと思います。  まず、農薬の空中散布についてであります。  御承知のように、この松枯れ、松くい虫の防除対策につきましては、第二次松くい虫特別措置法施行の前後より本議会でも再三取り上げられまして、三輪地区では五十九年初めて空中散布が行われまして、その九月議会では予防効果が十分あったというふうに時の農林部長は答弁をいたしております。さらに一年では不十分なので県と協議をして継続実施の意向を表明されました一方で、危被害対策に万全を期すために慎重に検討するというふうに答えておられます。本年三月には国の空中散布を見直しすることを検討中で、国や県の指導を受けて慎重に対処したいというふうに農林部長も答弁をいたしているわけであります。で、どのように慎重に対処をされ、ゴーサインを出されたかはわかりませんが、この六月、三年目の三輪地区空中散布が実施されたわけであります。その実施直後の六月議会では農薬の安全性について、ある議員からの質問に対しまして、農産物の安定生産のために病虫害防除に農薬は欠くことのできないものであること、安全使用基準により安全性は確保されているというふうに答えられております。で、松くい虫につきましては、法に基づいて各種団体と慎重に協議を重ねて実施していること、特に空散においては危害防止のための広報活動、人家から一定の距離を保った地域までの防除の実施により安全対策を講じていきたいというふうに答えられたわけであります。この答弁のあった直前の六月十一日、関市ではスミパイン、六月十四、十五日高富町、岐阜三輪地区でそれぞれセビモールが県営防除という形で市町村が委託を受け特別防除が実施をされたわけであります。また、これよりさきの六月五日、農薬の空中散布に大変疑問を持ち、空中散布をやめてほしいという住民グループが県知事あて申し入れをしたわけであります。この申し入れに対しまして県側は、一、区域外の薬剤の散布飛散は絶対にない。区域の見直しについては、したがって全く必要がない。二つ目に、区域外への飛散はないから、そのための調査はしていないし、市町村にも落下試験紙による調査も義務づけていない。三番目には、区域外へ飛散をしてそこで検出をされたら大問題である。その場合、安全措置が十分でなかったということであり、区域選定の誤りであり、縮小よりむしろ中止すべきである。県はこのように回答がされたということであります。で、さきのグループは、それぞれ空中散布の早朝、その県の回答が本当かどうかということを確かめるために、これは早朝散布でありますので、その当日の午前三時半ごろから、それぞれアセトンで洗ったろ紙を数カ所の測定地点に設置をいたしまして、散布終了後約一時間後に回収いたしました。これを大阪大学理学部の植村教授の指導により、セビモールは液体クロマトグラフィー、スミパインはガスクロマトグラフィーによる分析を行い、飛散の実態、飛散量を測定をいたしました。この結果につきましては既に農林部にも届けられ、三輪地区の場合には五百メートル離れましたファミリーパークや八百メートル離れました高富町のある農園でも検出、また、高富地区の散布につきましては高富地内のみの測定で、岐阜市に及ぼす影響につきましては具体的数値はこちらでは明らかになっておらないわけでありますが、高富の周辺で空中散布をしましたデータによれば、一キロから一キロ五百の地点まで、それぞれ痕跡も含めまして検出されているわけであります。関市のカントリーコルフ場で実施されましたものは、背中合わせの大洞幼稚園や藍川東中学校はもとより、芥見東小学校でも検出されたのであります。広範囲にわたりまして空中散布による農薬の飛散がこのことによって立証されたわけであります。さきの県の回答と対比いたしまして、これは一体どういうことなのか、県の回答に対して事実をもって反論をしたという結果になったわけであります。この飛散実態調査を県や市へも要望したわけでありますけれども、県は先ほどの回答のように、その必要性がないというふうにけりました。したがって、住民の手によってしか立証されなかったことに対しても、県、市とも行政側の対応姿勢に問題点があることを、まずもって指摘しておきたいと思います。  岐阜市使用のセビモールの有効成分は、インド・ボパール事故につながったナックで劇物指定であります。しかも原液散布であります。一方、スミパインは劇物に対して普通物で三十六倍希釈液でありますけれども、一般の田畑で使われているスミチオンの濃度の約六十七倍の高濃度で広域無差別に散布されている。本当にこれ問題はないのでしょうか。両方とも資料によりますと、生体の神経伝達系統に異常を生じさせて殺虫効果を発揮するとのことでありますが、突然変異原性、催奇形性、ナックは発がん性物質であるとのことであります。関市が使いましたスミパインは、杉、ヒノキの新芽の枯死を招くということで、松林が混在する一般山林の場合はセビモールが使われているようでありますけれども、このことについては養蜂業者からの問題指摘もありました。で、安全性は人体や昆虫等の生態系に全く問題はないのかどうか。大洞地区でもいろいろ地域の皆さんの声を聞きますと、空散直後それが原因と見られる皮膚のかぶれや下痢が十日間近くもある子供さんでは続いた。どうしても原因がわからない。多分空散直後であったからそれではないかというふうに住民で疑問を持っていらっしゃる方もあるわけであります。あるいは目のちかちかがあった、そういうような報告も聞いております。で、ある広島県の町では散布日時のお知らせと同時に、下痢や腹痛があった場合は病院に解毒剤を用意していると案内されている所もあったり、あるいは人家からは五十メートル、たばこ畑からは二百メートル離すという、こんな自主規制をしている。あるいは農水省の安全対策は蚕、ミツバチ、家畜、たばこへの影響はあるが、安全に作業すれば人体に影響はないという。で、いわき市の空散直後のアンケートによれば、松林近くの住民からは先ほど申しましたように皮膚のかゆみ、かぶれ、下痢、目がちかちかするという報告がありました。愛知県では空散直後、住民団体が道路上で死んでいる虫を拾い集め、三年間で拾われた昆虫類が約三万匹、年々虫の数、種類が減少している中で、マツノザイセンチュウの運び屋と言われておりますマツノマダラカミキリは、三年間でわずか十匹しか拾われていない、こういう報告があるわけであります。一体マツノマダラカミキリはどこへ行ったのか、本当にこの空散によって死んだのかあるいは死んでいないのか。それぞれ全国のレポートや実態報告、NHKの報道等を見たり聞いたりするとき、多くの問題点を特つこの農薬の安全性、空中散布、さらにこの第二次特別措置法は命令防除が取り入れられており、受命者がこれを行わないときには行政代執行や命令にかえて県知事が直接実施できる、そういう制度になっており、住民の意見や意思あるいは行政の意思がそこに反映できない制度にさえなっている、ここらあたりにも非常に問題があると私は思うわけであります。岐阜市の場合は法に基づいて実施場所を選定した。空中散布の境界線を、ここまでは空中散布してもよろしいという山にポールを立てまして旗を立てまして境界線を明確にするという形で実施をしているということでありますけれども、先ほど申し上げましたように現実にはそれ以外の十メートルあるいは二十メートル、百メートル、五百メートル離れた所まで飛散をしている、そういう実態があるわけであります。そうすれば、さきの県の回答に基づけば、岐阜市の区域の選定が間違っていたのか、安全対策、安全措置が怠っていたのか。関市のカントリークラブの散布は、すぐそばに岐阜市の大きな団地があるわけでありますが、それらも本当に問題はなかったのか。住民からの申し出により二回目の空中散布には若干後退線を設けていただいたわけでありますが、二回目にもそれぞれ飛散実態が報告をされているわけであります。こうした問題点を指摘しながら、以下、お尋ねをしてまいりたいと思います。  第一は、五十九年度から三年間、年二回ずつ、羽化脱出期に空中散布をしてこられたわけでありますが、前の議会答弁と同じく十分予防効果が上がっていると確信をしておられるかどうか。また、その成果、欠陥についてお尋ねをしておきたいと思います。  第二には、空散によって広範囲に飛散した事実が明らかになったわけでありますけれども、この事実をお認めいただけますかどうか。行政への飛散調査の要求にかかわらず対応しなかった。したがって、住民がみずからの手で行ったこの事実、これをお認めいただけるかどうか。さらに隣接する市町村での実施の場合、連絡調整はどうなっていたのか。大洞団地においてはその辺広報活動が不十分であったというふうに伺っております。これは例えば岐阜、高富ですと伊奈波県事務所、関市ですと武儀県事務所がその所管でありますけれども、こうした所管地区の違い、行政と行政の連絡調整がほんとにうまくいっていたのかどうか。大洞地区ではそういうことで住民に大変不安と戸惑いをもたらした。このことを知った住民、例えば大洞幼稚園では父母の方から、その散布当日休園にしてほしいというように申し入れをしたけれども教育委員会はそれは認めてもらえなかった。したがって、遠足ということで一日の授業を変更して遠足をした。しかし、雨が大変降りまして五日間も弁当を持って幼稚園へ通ったというような報告もされているわけであります。本当に問題はなかったのかどうか。  第三に、この農薬は安全使用基準による使用で安全性が確保されているというふうに答弁されておりますが、本当に安全なのかどうか。先ほどの健康被害報告、これなんかも見てみますと本当に大丈夫かというふうに心配せざるを得ないわけであります。セビモールの劇物に対しまして普通物のスミパインでも、各大学の資料あるいは研究者の報告によりますと、一年以上も土中に残留する、あるいはそういうことによって土中からの水質汚染、それからデータによれば人間に近い猿では大変毒性が強い。例えば皮膚のかぶれ、目のちかちか、下痢、それからアレルギー症状、これは大変子供に多いというふうに聞いておりますけれども、人間に近い猿では非常に毒性が強くあらわれていること。あるいはまた、飛散後空気中に相当な間滞留をして目や皮膚、体内に吸収をされやすい物質であること。法律によって散布してはいけない、先ほど申しました家畜だとか、たばこだとか、そういうものに対しては散布していけないというふうに一応定められているわけでありますけれども、これはまた各県によって人家あるいは公共施設、道路、農産物等から防除地区を決める距離がそれぞれ違う。でまた、風向、風向もきちんと基準があるわけでありますけれども、風向やその土地の地形あるいは道路、人家等の位置、それらを考えてみた場合、岐阜市内における空中散布はもはや無理ではないか。岐阜市における、あるいは隣接市町村における人家に近い所での空中散布は中止すべきではないか。県に対してこうした事例を挙げながら空中散布の返上を岐阜市として申し出るべきではないか。そういうことを私は考えるわけでありますが、その意思について農林部長にお尋ねをしておきたいと思います。  第四は、松枯れの原因説と対策についてであります。今日その原因説は大気汚染や環境破壊説あるいは植物学的生態遷移説、また病菌説そして虫因説、この虫因説がマツノマダラカミキリがそうだということで空中防除が行われているわけでありますけれども、おおむねこの四つがその原因ではないかというふうにいろいろな学者が言っているわけであります。で、この虫因説を主体に農林省あるいは県、市も農薬による空中散布を初め地上散布あるいは伐倒駆除等々行っているわけであります。で、この空中散布は一ヘクタールに七リットルほどの農薬をばらまくそうでありますけれども、地上散布の場合はそれが約倍ほど使わざるを得ないというような報告も聞いておりますが、ここらあたりにも非常に問題があると思うわけでありまして、もともと松は陽樹でありまして、太陽、日を好むものでありまして、根元に木漏れ日が当たるのが最も適当だというふうに言われているわけであります。私たち考えます場合に、燃料革命等によりまして、今日では山の手入れ、つまり下草刈りだとか松ごかきだとか、そういうふうに管理や山の手入れが十分行われていなかった、そのことがもっともっと大きな要因ではないか。したがって、そういうところに昆虫なども、害を及ぼす昆虫なども発生をしてきたのではないか。ある報告によりますと、松枯れは、三十八年ごろと大正末期から昭和の初めにかけてある地区に全滅をしたという報告もあるわけであります。同じような松枯れがあったという報告があるわけであります。これは、これから考えてみますと、自然植生の繊維が、今日の空気汚染、環境汚染と相まって、今全国に蔓延をしている。報告によりますと、一時よりはとまったというような報告も受けているわけでありますけれども、そういう状況が今日の松枯れをもたらしたのではないか。いずれにいたしましても、松の緑は日本人の心であり、美しい松を守っていくためにはいろんな手だてを講じなければならないわけでありますけれども、農薬だけに頼ることなく、管理や手入れ、労働力の投入にもっと力を入れるべきではないか。例えば空中散布に要する費用が一千万近くあるとすれば、これを管理や手入れに振りかえて自然植生、自然生態系にゆだねることも、また大事な仕事ではないか、そのことについてどう考えておられるのか、お尋ねをしておきたいと思います。  さらに、県や国に対しまして、こういう形での松枯れ対策に対する予算要求を含めて働きかけをされていく意思はないのかどうか。  五番目に、三月議会の答弁によりますと、国が空中散布の見直しを検討中だというふうに答えておられますけれども、その後この国の空中散布の見直しはどのように検討されているのか、その点についてお尋ねをしておきたいと思います。以上、五点について農林部長にお尋ねをいたします。  次に、市長にお尋ねをしたいと思いますが、昨日の本会議質問との重複を避けまして、お尋ねしてまいりたいと思います。  市長は、きのうも、人一倍平和を願っているというふうに答えながら、質問の非核平和都市宣言にはまさに受動的な回答でありました。議会が、市民が動いたらやりましょうと、まあ全く受け身の姿勢であることを明らかにされているわけであります。さらに、市民憲章に平和都市宣言と同じことを言ってるから、何を今さらというお気持ちが大変強くあるようにお見受けをいたしました。私も、この点、四十万市民の先頭に立って働ける市長の言葉としては大変残念に思う一人であります。今日的な情勢の中、あえて非核平和を求める声は、思想、信条、老若男女を問わず、国境をも越えて唯一一致できる問題点ではないのか、だれしも平和を願わずにはおられないのであります。市長は、議会の働きかけをお待ちのようでありますけれども、本議場の皆さんも、戦争体験を持つと否とにかかわらず、このことについては一致できるはずでありますし、一致できなければおかしいのではないかと思うのであります。まして、国民生活も行政も政治も、平和の上にこそ初めて本当に成り立つものであり、平和を基調に行政遂行するのが私は市長の市長たる行政責任の第一ではないかというふうに考えるわけであります。そういうところに基本的な考え方があるならば、行政の執行者としての宣言に対する土壌づくりや市民や議会への働きかけを、むしろ積極的に市長がすべきではないのか、議会がやってくれたら、条件が、背景が整ったらやりますよでは、私は市長の基本的な姿勢が問われかねないと思うのであります。人一倍平和を願うという発言と相反するのではないかというふうにも思うわけであります。かねて市長は、行政は積極的にというふうに発言を繰り返しておられるわけでありますが、この平和都市宣言についても積極的に推進されるべきと考えますけれども、市長の所信をまず第一点、お伺いをしておきたいと思います。  次いで、御承知のことかと思いますけれども、西ドイツのワイツゼッカー大統領が昨年のドイツ敗戦四十周年記念式典での国会の演説であります。「ナチス時代の国の犯した罪に対して、あの時代を生きてきた人は一人一人がどうかかわっていたか、それを静かに自問をしてほしい。そして我々全員が過去に対する責任を負わされている。過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる。人々のなめた辛酸を心に刻み込み、歴史の歩みに思いを凝らそう。」と語りかけ、ドイツ国民に強い共感を与えているとのことであります。振り返って我が国を見ますとき、あえて全国各自治体がみずからの手によって平和都市宣言をしなければならない理由がわかろうかと思うわけであります。本年九月一日現在、七県、千二十二市町村が非核あるいは平和都市宣言または議会議決をしているわけであります。市長にこの事実にも目をつぶらないで見てほしいと思うわけであります。岐阜県は、悲しいかなわずかの二町が都市宣言をしているのみであります。全国的には半数以上の県都がこの非核あるいは平和都市宣言を行っている、この事実もあるわけであります。実は五十九年八月から非核平和都市宣言の市町村への呼びかけあるいは非核都市宣言自治体連絡協議会が発足をいたしまして、本年からこの事務局を藤沢の市長が受け持って、各自治体初め全世界のすべての自治体に核兵器廃絶、平和宣言を呼びかけ、八月五日には広島市において全国非核都市宣言自治体全国大会というのを毎年開催をしてきているわけであります。この協議会に参加している各都市の平和事業の計画あるいは予算、それぞれ都市宣言をしておりますので、それの裏づけとして事業計画があり、予算額がそれぞれあるわけでありますけれども、各種平和事業に大変予算を投入をしているわけであります。藤沢市では八百万円、甲府市では五百二十二万円、高知市では三百二十五万円、お近くの津島市でも二百万円、四日市も百六十万円等々、ここに全国大会の報告書の中にきちんとその予算と事業計画が載せられているわけでありますけれども、こういう予算を計上いたしまして、特に市民啓発、青少年平和啓発活動として、例えば作文や図画の募集あるいは平和パネル展や映画会、講演会、新成人の広島、長崎派遣、あるいは甲府市におきましては、甲府空襲、広島、長崎の日、終戦の日、それぞれに防災無線を通じまして市長から市民への平和メッセージを実施されるなど、数多くの事業を実施されているという報告があるわけであります。  そこで、市長にお尋ねをするわけでありますが、さきの答弁で市長は、市民憲章に平和都市宣言と同じことをうたっているというふうに答えられたわけであります。それは、一つの政策と見るならば、今日まで市長みずから平和啓発事業あるいは平和、非核、反戦に対する事業活動あるいは施策、予算は、どのように取り組まれてきているのか、第二点、お尋ねをしておきたいと思います。  第三点目であります。今回、私も市長とともに友好訪中団の一員として、杭州市を初め、中国各都市を訪問さしていただくことになっておりますが、御承知のように杭州市は、日中国交回復十年前の昭和三十七年、時の松尾吾策市長の手によって日中不再戦の碑が建立されていることは、皆さん御承知のことであります。先人の平和を願うこの偉大な業績、足跡に、私は新たな感動を覚えるのでありますけれども、市長、あなたは市長として、平和を人一倍願っている行為を、どういう事業によって具体化、具現化されるおつもりか、第三点目のお尋ねをしておきたいと思います。  「百年の歩み 百年からの飛躍」の年を直前にいたしまして、むしろ、ほんとに今この時期に非核平和都市宣言をして、友好都市を初め、全国各自治体に岐阜市の意思表示をすることが、あなたの足跡を未来へ引き継ぐ大きな事業になるのではないか、それがあなたの責務ではないのか。それと同時に、意思表示のあかしとして、例えば平和のシンボルだとかあるいはモニュメント等設置をしていく、そういうようなこともすべきではないのか、お伺いをしておきたいと思います。  次に、教育長にお尋ねをしておきます。  私はこの夏、日本で唯一の地上戦が戦われました沖縄のテンフィート運動による記録映画「沖縄戦 未来への証言」という映画を親子映画会ということで、市内のあちこちで実施をしてまいりました。今までにも「人間を返せ」や「予言」あるいは「中国侵略」など、戦争の生々しい記録映画会を、それぞれ子供たちあるいは親子で見ていただいて、子供たちに反戦、平和の意識を起こさせるためにそれなりの活動もやってまいりました。この「沖縄戦」の映画を見ますときに、中年以上の方、それはそれなりに戦争を体験された方々でありますけれども、そういう方には大変寒けのする、もう二度としてはいけない、ああいう怖いことはしてはいけないというふうに、感想を漏らされるわけでありますけれども、案外子供たちやそのお母さん方はクールに受けとめていらっしゃる。特に沖縄戦の地上戦というのは言葉として、あるいはひめゆりの塔、健児の塔、言葉として聞いておられる機会も多くあったわけでありますけれども、そういう現実の生々しい姿、生々しく動く映像を見る機会がなく、十分この映画を理解していただくには時間がかかったわけであります。親子映画会でありますから、この映画会、何かアニメーション、そういうもので子供たちにもわかりやすい平和に関するあるいは反戦、非核に対する十六ミリフィルムが岐阜市のライブラリーにないかということで、いろいろ調べたわけでありますけれども、それらに活用できそうなフィルムというのは、全く皆無でありました。それはなぜなのか、市長の行政姿勢にあったのか。さきに申しました非核都市宣言をした各自治体では、市長みずからが政策として、事業として、平和に関する映画会やフィルムの購入、図書の購入、貸し出し、そして、児童生徒への啓蒙、視聴覚教育を通して実施をされているわけでありますが、岐阜市には全くそういう姿が見受けられないわけであります。平和教育とは、こうしたフィルムや図画あるいは図書、そういうものを通して見ることも大事なことなのではないか。フィルムの貸し出し状況を見てみますと、七月、八月の夏休みに大変使用率が多いわけでありますが、これはやっぱり子ども会活動なんかに映画会が多く行われている、そういうふうに私は読むわけでありますけれども、そういうところへ貸し出しできるような、反戦、平和に関するフィルムをやっぱり持たなければいけない。特に八月は原爆忌あるいは終戦の日があるわけでありますから、もう一度風化していく、いきそうな、この戦争体験を子供たちに語り継いでいくためにも、教育委員会のライブラリーにもそういうものを置いていく必要があるのではないか、そのことについてお尋ねをすると同時に、今日までのフィルムの選定はどのように行われ、だれがどれを採択をするか、どういう形で決定をされてきたのか、その辺をあわせてお尋ねをいたしまして、私の第一回の質問を終わりたいと思います。(拍手) 57: ◯副議長(中村好一君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 58: ◯市長(蒔田 浩君) 市川議員の御質問にお答えを申し上げます。私に対しましては、平和都市宣言につきましてのお尋ねでございます。さきの議員のお答え、御質問にもお答えを申し上げたところでございます。今後平和都市宣言の都市がどのような実行運動を行っておるかということも調査をし、都市宣言のできるような土壌づくりにも努力をしたいと思っております。  また、どのような平和運動をしたかあるいはその他につきましてもお尋ねでございますが、私は特にこの友好都市盟約を三市と行っておりますが、その中で最も中国・杭州市との友好平和を求めるために今日まで相当なお金も費やしておりますし、また議員各位も何回も中国を訪れていただいておるわけであります。あれは、単に視察をしていただいておるわけじゃありません。平和を求めるためにやっていただいておるわけであります。したがって、実行運動としては十分そうした面においてはやっておるというふうに自分では考えておるところでございます。さらに今後一層そうした面に努力いたしまして、世界平和、アジアの平和に寄与していきたい、かように思っておるところであります。 59: ◯副議長(中村好一君) 農林部長、松尾三雄君。    〔松尾三雄君登壇〕 60: ◯農林部長(松尾三雄君) 御質問の事項につきまして、順次お答えいたします。  まず第一点の、昭和五十九年から三カ年間、年二回ずつマツノマダラカミキリムシの羽化、脱出期に空中散布をしてこられたが、十分予防効果が上がっていると確信しておるかどうか、また、その成果と結果についてのお尋ねでありますが、本市でも松くい虫の被害は各地域に猛威を振るっているのが現状であります。その対策としまして、農薬の空中散布による特別防除を初め、伐倒駆除、地上散布、樹種転換等をそれぞれの地域の実態に即して防除を実施しておりますが、空中散布による松くい虫の防除法は、その被害の発生率が最も少なく、有効な予防効果が上がるものと考えております。しかし、この特別防除では、その原因とされているマツノマダラカミキリムシの羽化期に速やかに防除することが重要なことでありますが、気象条件等で延期する等、余儀なくなる場合があります。なお、空中散布によって昆虫の生態系、生息体系が破壊されるのではないかという問題につきまして、今後さらに県関係機関と検討を重ねてまいりたいと思います。  第二の御質問でございますが、特別防除により、農薬が実施区域以外に飛散しているのではないかとの問題提起につきましては、県と十分協議してまいりたいと存じますので、御理解賜りますようお願いいたします。また、広報活動につきましては、隣接市町村と連絡をとりながら、広報宣伝車あるいは文書の配布によって周知徹底を図ったところでありますが、今回の事例にかんがみ、この問題につきましてはより十分に配慮してまいりたいと存じております。  第三点の、特別防除の安全性と今後の方針についてでありますが、農薬の安全性は、その品質の適正化等、その安全かつ適正な使用を図り、農林産物を安定的に生産して国民生活を守るとともに、生活環境を保全していくために農薬取締法が制定され、それに基づいておのおのの品質の病虫害防除につきましては、農薬の安全性に関する使用制度が仕組まれ、安全使用基準が定められ、これによって安全性の確保に努めているところであり、安全が保たれているものと考えております。当市におきましても、それら防除基準に従って空中防除を実施しており、さきに述べましたように、効果が上がっているものと考えておりますし、山材所有者からは継続して実施してほしいという要望が出されておるのが現状でございますけれども、防除法についての問題が県にも提起されており、県関係機関の指導を得ながら慎重に防除方法を再検討し、対処してまいりたいと存じております。  四点目の、松枯れの原因説につきましては、質問者が言われるように、種々の説を挙げられる方がございますが、松を枯らす原因は、マツノザイセンチュウという体長一ミリにも満たない小さな線虫で、その線虫を健全な松に媒介し、被害を与え、蔓延させているのが、体長三センチほどのマツノマダラカミキリムシという昆虫であります。したがいまして、そのマツノザイセンチュウの運び屋であるマツノマダラカミキリを殺虫することが重要であり、成虫は空中防除及び地上防除、幼虫は伐倒駆除する方法が効果が高く、それぞれの地域の実態に応じて実施し、古来から日本人の心の奥底や暮らしの中に長く生き続けてきた最もなじみ深い樹木で、日本の文学、美術、芸能、園芸等々と深いかかわり合いのある松林の保全を図ってまいりたいと考えております。このような松林の保全には、森林所有者にできるだけ管理、手入れを督励してまいりたいと考えますし、これとあわせて地域の実態に合致した防除法により松林の保護を図ってまいりたいと考えております。空散費用を他の植生事業に振りかえたらという御提言につきましては、これは国、県の事業でありますが、御趣旨を踏まえ要望していきたいと考えております。  五番目の、国の松くい虫防除事業についての今後の見通しについてでございますが、松枯れが岐阜市に発生しましたのは昭和五十二年でありますが、そのころ西日本では大発生したのであります。それで、昭和五十二年四月に松くい虫防除特別措置法が五年間の時限立法で制定され、その後各地でその対策が積極的に実施されてきましたが、その被害は残念ながら終息に至らなかったことから、国におきましても、現在、この法律を再度延長することを検討されているところであり、今後とも松枯れ防止には努められるものと考えております。  以上でございます。 61: ◯副議長(中村好一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 62: ◯教育長(浅野 勇君) フィルムの購入につきましては、岐阜市視聴覚教育連絡協議会の専門部会、これは協議会は、学校関係あるいは社会教育関係の公民館、婦人会、PTA、青年団とかいうような社会教育関係、また学識経験者からなる協議会でございます。幅広い協議会でございます──の、専門部会でございます、フィルム選考委員会、ここにおいて、そこから出てくるもの、また、よそからこういうものをという、今のお話しのような場合、このフィルム選考委員会にかけて、そこの意見を聞いて購入していくということでございます。ところで、このフィルムにつきましてですが、戦争のむごさを知らせ、平和の大切さを教えることも一つの方法だと思うわけでございますが、私は、平和を考えるとき、国の平和以前に、特に大人と違って子供には、家庭内やクラス、学校、地域など、それぞれの身近な人々といたわり合い、助け合い、命を大切にし合う心と態度を育て、身につける、人の生きざまを教えることが先決ではないかと思うわけでございます。こういうことが将来国の平和をつくっていくというようなことにもつながってくるものだと思うものであります。沖縄戦のむごさなどのフィルムにつきましては、フィルム選考委員会の意見を聞きながら、教材として適切なものがあれば整備していきたいと思うわけでございます。以上でございます。    〔「議長、二十五番」と呼ぶ者あり〕 63: ◯副議長(中村好一君) 二十五番、市川尚子君。    〔市川尚子君登壇〕 64: ◯二十五番(市川尚子君) それぞれお答えをいただきましたので、若干の再質問と要望を申し上げておきたいと思います。  まず、市長であります。私が、積極的に推進すべきだと、そういうふうに申し上げましたところ、そういう方向で努力をしたいと、そういうふうに意思表示をしていただきました。努力をしたいというのは、したいだけで終わることなく、やっぱり具体的に行動を起こしていただく、アクションを起こしていただく、これはぜひ大事なことですので、ぜひお願いをしたいと思います。  それから、私が、どういう具体的な平和活動あるいは平和事業をしたかと申し上げましたところ、友好都市盟約をしたと、杭州市とも平和をもとでやっているというふうに、大変このことが平和に寄与している──当然であります。お互いに平和を確認し合うからこそカンピーナスもフィレンツェも中国各部市とでも友好ができるわけであります。それだけでは、もっともっとそれだけではなしに、もっともっとほんとに意思表示をする、そういう形で他都市もどんどんやっているわけであります。やっぱり四十万、この岐阜市が全国におくれをとるような、それではいけないと思いますので、そういう意味で今事務局が、藤沢市役所の企画政策主幹久松さんという方がその事務局を主に担当しておられるようでありますけれども、そういう方々にもいろいろ勉強していただいて、具体的に全国の同格都市の事例も参考にされながら、ぜひ努力をしていただきたいと思うわけであります。藤沢の久松さんという主幹の方がおっしゃいますには、全国各都市へ私たちも働きかけをしているけれども、岐阜県は特に基地を持っておりながら、たった二町、柳津町と御嵩町の二町でありますが、たった二町しかこういう都市宣言をしていない、ぜひ岐阜さんもやっていただきたいというふうに強く要望しておられました。これはよそから要望されるわけではなし、ほんとに私たち市民の声としてあるいは市民の気持ちとしてそういう行動をとっていく、これは大事なことだというふうに思いますので、ぜひ市長の、努力をしたいということにあわせて、積極的な行動に移っていただくように特にお願いをしておきたいと思います。シンボルだとかモニュメントなんかも考えられたらどうか、他都市でもそれぞれその意思表示をそういう形であらわしているわけでありますけれども、平和都市宣言をすることによってそういうことをより具体化していく、そういう努力をしていただきたいと思います。  それから、教育長であります。当然、私は、家庭教育なりあるいは学校なりあるいは地域社会なり、お互いがいたわり合い、助け合う、それ、生きざまを教える──これはもう教育の根幹をなす部分ですから、それを否定しているわけではありません。あるいはまた沖縄戦そのものもできれば取り上げてほしい。あるいは「予言」も「人間を返せ」も取り上げてほしい。もっともっと、例えば、「はだしのゲン」あるいはもっとほかのいろんな映画があるわけです。そういうものも今は民間の、例えば映画教育センターだとかそういう所にゆだね過ぎていて、本当にお金が要るわけなんですね、こういうフィルムを借りる場合。私たちやっぱりそういう意識の中で映画会をしようと思いましても、教育委員会のライブラリーにはない。そうすると、どうしても子供たちと一緒にこういう問題、平和という問題を考えたいときにお金が要る。しかし、子供たちからお金を取れないわけですね。そういうことでぜひ市役所あるいは市の視聴覚ライブラリーにもそういうものを置いていただいて、それは当然いろいろの皆さんの御意見の中でやらなければいけないと思いますけれども、先ほど市長に質問いたしましたように、平和についての思いというのは、もうだれしも同じでありますから、そういうことを踏まえてぜひ今後教育長としても積極的に子供たちのそういうお互いに助け合う、いたわり合う、そこから戦争を起こさないためあるいは非核三原則を守らせるような方向、教育長としてはそういうことはっきり言えない、立場上言えないとおっしゃるかもしれないけれども、そういう形での働きかけはぜひやっていただきたい。そういうことに対して、やる意思があるのかどうか、教育長に一点だけお尋ねをしておきたいと思います。  それから、農林部長であります。五十九年からの空中散布について、効果が上がったと思っているというような意見でありました。実際には先ほどNHKの報道のように、三年間続けてやったけれどもマダラカミキリはたったの三匹、他の虫は三万匹も死んでるのを拾い集めることができたのに、たった十匹しか拾われていない。そのことと、こういうふうにかみ合わしてまいりますと、原因はそれだけではない。虫因説がもとでこの空中散布あるいは地上散布あるいは伐倒駆除等が行われているわけでありますけれども、そこだけではないというふうに私は言わざるを得ない。したがって、今後こういう昆虫の生態系あるいは自然生態系を十分検討しながら、県の関係機関と十分検討をされるというふうにおっしゃっていただきましたので、ぜひそういうことも岐阜市からも申し上げていただいて、もっともっと本当にお互いが行政も、国がおっしゃるあるいは県がおっしゃるということではなしに、みずからも何が原因なのか、あるいはどういうところにそういう問題点があるのかを調査をする、研究をする、そういう姿勢も示していただきたいと思うわけであります。  それから、飛散の事実を認めるかどうかというふうにお尋ねをいたしましたが、これは県にも届けられているし、私たちも知っているから県と協議をしていくというふうにおっしゃっていただきました。事実、確かにもう事実は事実として厳然としてあるわけです。これはやっぱりはっきり認めていただく必要があると思うわけであります。で、そのことによって今後の対策、今後の空中散布がほんとに正しいのかどうなのか、それらが検討課題の資料として出てくると思うわけであります。したがって、これはやっぱりはっきりお認めいただくと同時に、こういう事実を踏まえて県へ空中散布の中止、あるいは地上散布につきましても慎重に対処されるよう、しかもその地上散布の場合でも、空中散布より倍近くの薬を使うわけでありますし、その作業者あるいはその周辺に住んでいる人たちの空中に、空気中に滞留をするとか、あるいは地下浸透して水を汚染するとかいろいろ出てくる、そういう心配を思いますだけに、こういう形での防除だけに頼らないように、むしろ岐阜市あるいはこの周辺における空中散布は中止をしてほしいと、これは強く強く県に要望していただくように農林部長の方に要望しておきたいと思います。  それから、安全なのかどうかというふうに申し上げました。で、慎重に防除方法を検討していきたいというふうにおっしゃっていただきました。私も今の生産構造あるいは農業構造の中で農薬を全く否定するわけではありませんけれども、ただただ薬に頼るだけのところに問題があるというふうにこの点は指摘をしておきたいと思います。  それから、むしろ県へ管理やあるいは手入れをするように、あるいは労働力を投入できるように予算の振りかえを要求すべきではないか。それは地域実態に合った防除方法をとるように県へも働きかけるというふうにおっしゃっていただいたわけであります。私はやっぱり岐阜市でもみずから調査をする必要があるということで、例えば岐阜市の市単でこういう予算は大変厳しいと市長さんはおっしゃるかもしれませんけれども、特にそういう下刈りをしたり、あるいは根元の手入れをする、そういう山林の一部と、それからそうでない所とこう対比をして調査をする、そういうような具体的な実態調査にも入るべきだ、あるいは今後そういう空中散布をもし他都市あるいは他市町村でおやりになるような場合があったら、やっぱり県にも働きかけて飛散調査をしてほしい、あるいは岐阜市でもしどうしてもやらなければならぬ、あるいは命令駆除によって代執行されるような場合があったら、それは必ずそういう所で、生活環境部・環境保全課があるわけでありますから、そういう所でもやっぱり実態調査というのは行政もやるべきであります。この点は強く申し上げておきたいと思います。  国が空中散布の見直しを検討しているということについては、県でもいろいろ研究したいというふうにおっしゃってますので、というのは全国的にこういう問題が提起をされまして、農水省も林野庁も空中散布のやり方について見直しをせざるを得なくなった。五十二年にこの特別措置法ができたときに林野庁は五年間で絶滅をすると言ったわけです。しかし、それが五年間で絶滅するどころか、どんどんどんどん全国的に蔓延をして収拾がつかなくなった。だから、命令駆除までも入れてでもこの特別措置法を延長していった、またさらにこれを延長するかもしれない、そういうことがありますので、やっぱり民意をよく反映をしていただいて、空中散布あるいは農薬だけに頼るようなこういう形での防除、これについては検討すべきであるという議会から強い要請もあったということを踏まえて、県へ働きかけをしていただくように強く要望をいたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 65: ◯副議長(中村好一君) 教育長、浅野 勇君。    〔浅野 勇君登壇〕 66: ◯教育長(浅野 勇君) 平和を教えるのに戦争をやらなんだら平和だということはないということを言ってるわけです。家庭の中あるいは学校においてもこの親と子、先生と生徒が信頼し合えない、心が通えないというのは鉄のカーテンがあるからだろうと思うわけでございます。(笑声)また、いじめ、これなんかにしても多分に侵略的なこのものがあるだろうということを思うわけでございます。だから、子供たちが生活の中でまずこのお互いにいたわり合い、助け合うということを教えることが将来国の平和につながってくるということを思うわけで、無惨な、このむごたらしい状態は毎日テレビでやっております。(笑声)この子供たちにあえてそういったものを、むしろアフリカやベトナムの難民の状態を見せてやった方が、そして世界が一つになって、みんなが仲よくしてかなあかぬと、助け合っていかなあかぬという気持ちを教える方が、今の子供たちには大切なことではなかろうかということを言ったわけでございます。よろしく御理解いただきます。(笑声)    〔私語する者多し〕    〔「議長、二十五番」と呼ぶ者あり〕 67: ◯副議長(中村好一君) 四十六番、武藤房数君。──    〔私語する者あり〕 もとい、二十五番、市川尚子君。    〔私語する者あり〕(笑声)    〔市川尚子君登壇〕 68: ◯二十五番(市川尚子君) どうも教育長の答弁、ちょっと私、胸に入りませんので、また再々質問に立ったわけであります。ほんとに子供たちが今いじめをしている、あるいは自殺をせざるを得ないところへ追い込まれている、こういうことはお互いの心のいたわり合い、助け合い、そういう気持ちがどこかで失われていっている、だからこそそういうこともある、それは私、事実認めるわけであります。それでは、そのことと平和を意識づけていく、確かに悲惨な戦争映画であります。私は、これそのものをぜひ見なさいというふうに言ってるわけでありません。そういうものも見れる年代層の子供たちもいるわけであります。そういうことを十分理解した上でそれを見ることも大事な平和教育の一つではないか。小さい子供たちにはほんとにお母さんや、あるいはおじいちゃんやおばあちゃんたちが子供のころにどんな生活をしていたのか、戦争によってどんな苦しみを味わったか、それもある意味では知らせる必要があるというふうに思うわけであります。私、先ほど市長に申し上げた西ドイツのワイツゼッカー大統領の言葉をもう一度引用したいと思います。「過去に目をつぶる者は現代にも盲目になる。」私は今の教育長の答弁は、まさにこのことであるということを指摘して私の質問を終わりたいと思います。    〔私語する者多し〕(笑声) 69: ◯副議長(中村好一君) この際、暫時休憩いたします。  午後二時四十三分 休  憩            ━━━━━━━━━━━━━━━━  午後三時 十七分 開  議 70: ◯議長安田謙三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  質疑並びに一般質問を続行いたします。四十六番、武藤房数君。    〔武藤房数君登壇〕(拍手) 71: ◯四十六番(武藤房数君) 公明党の第三番手として、順次発言通告に基づき質問をさしていただきます。  最初に、地下水の汚染についてお尋ねいたします。答弁は生活環境部長にお願いしたいと思います。  発がん性の疑いのある有機塩素系の溶剤が、事業所の排出水と井戸水に厚生省が示した暫定基準を上回っており、大きな社会問題となっているのであります。岐阜県も重要性にかんがみ地下水汚染及び工場、事業所への実態把握を行う報告をするように通達があったのであります。岐阜市は、それに基づき五十九年九月より調査が行われたのであります。五十九年九月から六十一年の三月まで、第一次は事業所の井戸水、排出水。第二次の調査は、この事業所の周辺の井戸水。第三次は継続調査をしておるのであります。調査地域は全市域初め南部へと拡大されて今日に至っているのであります。五十九年九月より六十一年三月までの事業所及び周辺の井戸水の調査総括表には汚染の実態が明確に出ているのであります。調査実施戸数千八百三十九件、このうち検体採取数が九百四十九件、三物質のいずれかを検出したのが六百二十六戸、この六百二十六戸のうち暫定基準値を超えた戸数が二百九十七件、トリクロロエチレンが検出されたのが二百三十四件、暫定基準を超えているのであります。二百三十四件のうち暫定基準を超えたのが九件であります。テトラクロロエチレンが検出されたのが五百九十二件、暫定基準値を超えたのが二百九十七件、トリクロロエタンが検出されたのが百三十一件、暫定基準値を超えた戸数はゼロであります。このように井戸水から三物質が検出されているのであります。いま一つは、岐阜市の水道の水源地の調査も行われているのであります。水源地の調査は六十年八月の五日、分析したのが岐阜県公衆衛生センターで、鏡岩の水源地、それから雄総の水源地、それから本荘の水源地、下川手の水源地、これはほとんどこの三物質については検出されていないと言ってもいいほどの微量の数値であります。特に粕森の水源では八月の五日の調査でテトラクロロエチレンが〇・〇〇四ミリグラム、これは一リットル中の数値であります。そして粕森だけもう一回調査が行われております。六十一年の五月の十七日に三物質のうちで、特に高い数値がテトラクロロエチレン〇・〇〇二ミリグラム、参考までに申し上げますと、厚生省の暫定基準が一リットル中、トリクロロエチレンが〇・〇三ミリグラム、テトラクロロエチレンが〇・〇一ミリグラム、トリクロロエタンが〇・三ミリグラムというのが厚生省の暫定基準であります。水源地の地下水についてはこの暫定基準には至っておりませんが、微量ではありますが、このような粕森の水源地では非常に危険な状態になっておるということであります。しかも重大なことは、事業所の井戸水からも、事業所の周辺の一般家庭あるいは商店などの井戸水にも汚染が拡大されつつある実態であります。本来地下水にあってはならない有機塩素系溶剤が検出されること自体があってはならないのであります。地下水の汚染の対策は今後どのように進めていかれるのか、これについては生活環境部長から答えていただきたいと思うのであります。  なお、水源地の水質の調査については、専門的な衛生部長からお答えを願いたいと思うのであります。
     次に、下水道の整備計画についてお尋ねいたします。  下水道の整備は、水洗化の普及、浸水被害の解消、公共用水域の水質保全と目指す生活基盤施設としての市民の最も高い要請のものの一つであります。岐阜市は昭和九年に着手し、現在は第十期変更計画により、中部・北部・南部処理区及び木曽川右岸流域下水道の関連に関し、公共下水道として東部第一・第二処理区分について事業が進められているのであります。第三次総合計画の中にも下水道の整備する項目が明確に書かれております。昭和七十年を目標として、基本方針として下水道普及率を昭和七十年までに人口に対して七六・四%とする。施策の方向として北部・南部処理区の区域を拡大するとともに、木曽川右岸流域下水道計画に合わせて、東部第一・第二処理区分においても処理区域を拡大する。また、市街化の著しい黒野を中心とした仮称西部処理区、岩野田処理区、芥見、日置江の各処理の事業計画を策定し、一部処理区においては下水道の事業に着手するため、昭和六十五年度までに調査を終了するという遠大な計画がされているのであります。ところがこの計画から外れた区域があります。北西部の雛倉、西秋沢、則松、方県、石谷、東北部の長良の志段見、古津、加野、岩井、三輪全域であります。この地域に対して今後どのような対応がなされるのでありましょうか、明確にお答えをしていただきたいのであります。水道部次長よりお答えをしていただきたいと思います。  次に、都市計画道路の推進と交通渋滞緩和問題についてお尋ねいたします。  第一点は、都市計画道路の推進についてであります。  県道岐阜―白鳥線、都市計画道路の岐阜駅─高富線のうち、本町一丁目から三丁目地内の改良計画についてであります。この区間の都市計画決定は昭和二十一年六月五日に決定したのであります。既に四十年が過ぎたのであります。今日まで大変な努力がなされながら、わずかずつではありますが進められ、この六十一年度で矢島町通りの改良が完了するのであります。いよいよ本町一丁目から三丁目地内の改良になるはずでありますが、いまだに事業決定がされていないのが現状であります。この区間は現在の幅よりも北側へ十メートル道路幅を広めようとするものであります。あの地域内の方々は計画決定されてから四十年過ぎても遅々として進まぬ現状に、計画どおり改良工事がなされるのであろうかどうかという不安を抱いておられるのであります。戦災に遭ってない地域なので、家屋、店舗などはかなり古くなっているのであります。改良、改築したいが明確になるまでいま少し待とうと我慢をしている人もおられるのであります。現在あの地域内で鉄筋のコンクリートの建築物をしようと思えば、現在の道路幅よりも十メートル下がって建てなければ建築許可が出ないのであります。既に十メートル下がって建築された方々も何軒かあるのであります。  ここでお伺いいたします。都市計画が決定されて四十年過ぎました。本町一丁目から三丁目までの事業決定がいつなされるのでありましょうか。いつから改良工事に着手されるのでありましょうか。また、完成予定は何年ごろになるのでありましょう。県の事業とはいえ、移転用地の買収などは岐阜市が直接折衝することになるのでありましょう。岐阜市内の主要道路であり、県とは絶えず打ち合わせておられることでありましょう。この点明らかにしていただきたいと思うのであります。これは都市計画部長よりお願いいたします。  最後に、交通渋滞緩和対策について伺います。  金華山トンネルが六十二年三月より供用開始になるはずであります。金華山トンネルの出口から大宮町交差点までと、この交差点から堤防道路になっている大宮町から本町間の間、道路幅員を広げなければ交通渋滞緩和の策にならないのであります。現在のままですと逆にトンネルから出ても今までよりも渋滞するのではないかと心配されているのであります。この点については技術助役よりお答えしていただきたいと思うのであります。  以上、第一回の質問を終わります。(拍手) 72: ◯議長安田謙三君) 生活環境部長、杉山恵規君。    〔杉山恵規君登壇〕 73: ◯生活環境部長杉山恵規君) 有機塩素系溶剤に係る地下水汚染についてお答え申し上げます。地下水調査につきましては、御指摘のとおり、昭和五十九年から岐阜市内の有機塩素化合物使用事業場のすべてを対象に第一次調査を行い、第二次調査では、その事業場周辺の地下水調査を実施したところであります。現在その継続として周辺井戸水に係る第三次調査を精力的に実施しているところであります。第三次調査を今年じゅうには完了することを目指し、努力している現在でございます。なお、暫定基準を上回る井戸の使用者に対しましては、水道への切りかえを指導するとともに、暫定的には生水の飲用を避け、煮沸後に飲用するよう個別に面接し指導しております。また、有機塩素化合物使用事業場に対しましては、汚水の処理、大気への拡散防止施設の早期整備を指導しておりますが、これにつきましては公害防止施設整備の補助助成対象としているところでございます。以上でございます。 74: ◯議長安田謙三君) 衛生部長、高橋 豊君。    〔高橋 豊君登壇〕 75: ◯衛生部長(高橋 豊君) お答えします。水源地の件でございますけれども、WHOの発がん性の疑いのある物質にかかわるガイドラインの値というのは、一日二リットルの水を飲用する場合、一生を通してその人の発がんの危険率が十万分の一に対応する濃度というものであります。またトリクロロエチレンやテトラクロロエチレンにつくられた暫定ガイドラインというのは、発がん性など、ガイドラインを設定するのに十分なデータはないけれども、飲料水中に頻繁に検出されるおそれがあるので設定されたものであります。今までのところこの物質による地下水汚染での健康影響の問題の発生したという事例はなく、また五分間煮沸すればほぼ一〇〇%除去されますので、今直ちに特別の心配はないと思いますが、御指摘の水源地の検査結果は暫定ガイドライン以下の値であり、現在は心配ありませんけれども、今後定期的に検査してその推移を見ながら、万一ガイドラインを超したときは、国立公衆衛生院のアドバイスにありますように、関係機関と対策の協議を始める信号と解釈すべきであると考えております。 76: ◯議長安田謙三君) 水道部次長、安田五朗君。    〔安田五朗君登壇〕 77: ◯水道部次長(安田五朗君) お答えします。岐阜市の第三次総合計画の中で下水道整備計画が示されておりますが、その計画から外れている地域についての今後の下水道整備予定についてでございます。岐阜市の下水道事業は、昭和九年に着手されて以来、今日までに第十次の計画変更を重ねまして着々と整備され、その普及率は六四%に達し、全国平均の三六%、県下普及率の二四%を大きく上回っているのが現状であります。現在第十次計画変更の中で、昭和五十九年から六十五年度までの七カ年を目途として計画を進めているわけでございますが、その計画では中部、南部、北部の処理区の中の事業認可区域はもちろん、計画決定区域も含めて現在整備中であります。また、これらの区域に隣接する黒野、岩野田、芥見、日置江地区の計画調査にも着手することになっております。御質問者のおっしゃいましたこれら計画地区以外の所につきましては、それ以降の計画の中で整備されることになると思われますが、何分下水道整備事業には莫大な資本投下が必要でございますので、現在計画されております事業を一日でも早く完成させ、次の計画に向かって最善の努力を尽くしたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。 78: ◯議長安田謙三君) 都市計画部長、武藤治雄君。    〔武藤治雄君登壇〕 79: ◯都市計画部長武藤治雄君) 県道整備についてお答えいたします。県道岐阜―白鳥線の本町一、三丁目地内の改良計画についてのお尋ねでございますが、この区間は御質問にもございましたように、昭和二十一年に都市計画道路として計画幅員二十五メートルで決定されているものでございます。現在道路幅員十五メートルで、北側へ十メートル拡幅を計画しているものでございますが、御指摘のとおり、都市計画決定から既に四十年を経過していることから、沿道の住宅、店舗等改築に当たってかなりセットバックされておられまして、市といたしましてもこの路線の早期整備方を、かねてから県当局へ強く要請をしてきたところでございます。同路線の改良整備は、現在矢島町地内を県営街路事業として昭和四十八年度以来整備を進めていただいておりまして、本年度中にも完了の予定と伺っております。そこで、本町一、三丁目の区間について事業決定の時期及び工事の着工、完成予定等についてでございますが、県におかれましても、この区間の改良整備の必要性は十分認識されておられまして、矢島町区間に引き続き着工を鋭意検討中と聞き及んでおります。現時点では事業決定の時期、事業年度等につきましてはまだ明確になっておらないわけでございますが、一日も早く着工していただくよう、さらに強く要望してまいりたいと考えておりますので、御了承のほどお願いを申し上げます。以上でございます。 80: ◯議長安田謙三君) 助役、西田 創君。    〔西田 創君登壇〕 81: ◯助役(西田 創君) お答え申し上げます。交通渋滞対策ということでございます。  御指摘のありましたように、金華山トンネルを含めまして県が今施工中のリバーサイドロードは六十二年の三月末供用ということになっているわけでございます。でまあ金華山トンネルの入り口から御指摘の主要地方道岐阜―白鳥線までの間でございます。これの延長が百六十メーター、それで県は現在暫定断面ということで、この整備の方法でございますけれども、北側に二メーターの歩道を設けて路側帯七十五センチ、二車線、車道分は五メーター五十、さらにその南側に七十五センチの路側帯と、こういうようなことで、幅が九メーター五十ということで計画をし、それからこの本線といいますか白鳥線の交差部におきましては、さらに二メーター五十の付加車線を設けて施工するということで、現在県が進められているわけでございます。そこでまあこのトンネル自体が長さが千六十四メーター、このうちトンネルの純延長が八百四メーター、トンネルの幅員でございますけれども八メーター五十で車線分は六メーターと、まあこんなようなことでございます。そこでまあこの関係につきましては御指摘のように交通渋滞とそれから安全対策と、いろいろの問題がございまして、トンネル内の防災安全対策とあわせ、この区間の安全防災の施設等につきまして、従来から県の土木事務所の方と協議を重ねてきたわけでございます。この協議の中には土木、都市計画含めまして県の方とやってきたわけでございます。そこで最近の状況でございますけれども、供用の時期も迫っているというようなこういう時期でございますが、現在県は現況の自動車交通量を再度調査すると、それから県警からも交通安全施設についての御意見も出ているというようなことで、含めてさらに再検討中ということでございます。市といたしましても、その対策につきましては十分県と協議して進めてまいりたいと、このように考えておるわけでございます。  続きまして、交差点から本町までの分の、いわゆる堤防道路の関係でございます。これは実は都市計画道路忠節―大宮線というようなことで格付ができておるわけでございますが、かつて相当前でございますけれども、自動車交通に対応するようにこの道路の整備をやれというような御意見も出たことがございまして、その時点で県と相談したわけでございますが、都市計画道路でございますので計画幅員のようにやるということに、やらなくちゃならぬわけでございますけれども、県と協議の段階では、ここを公共事業でやるという状況にならなかったということもありまして、また、地元の用地の関係につきましても計画どおりなかなかやりがたいということもありまして、市の単独で現在のような幅員に整備をした経緯がございます。  そういう中で今の御質問でございますが、この北側の方の北方からの交通量の中で東島─高富線、島羽川沿いの改修道路、これは東島―高富線という道路でございますが、六十一年の七月に一応完成しておると、ここへの交通の分散がどう出るかと。それから、まだ完成しておりませんので将来の予測でございますけれども、環状線の西の分が供用できたらどうかと、こんなような問題もございますが、現状といたしましては、トンネルの供用開始後の交通量の状態を見ながら、県、建設省と十分協議をして対応していきたいと、まあこのように考えております。    〔「議長、四十六番」と呼ぶ者あり〕 82: ◯議長安田謙三君) 四十六番、武藤房数君。    〔武藤房数君登壇〕 83: ◯四十六番(武藤房数君) 若干の再質問をいたしたいと思います。  まず、地下水の汚染についてでありますが、生活環境部長の方から、調査はまだ年度中続けていくということでありますが、私がたしか昨年の九月、議場でこの問題を取り上げて、そして調査を拡大していくようにということで、こういうその後の調査も依然として地下水の汚染が拡大されている。ということは、もっとかなり広い範囲に広まっているんじゃないかというふうに心配をしているわけであります。また、その結果をよく勉強したいと思いますし、それから井戸使用者に対しては水道に切りかえてもらう、こういう話がありましたが、これは本来だれでもおいしい井戸水を飲みたいというのがだれでも同じ考えであります。それがこうした全く原因者がはっきりしない、ある程度は想定できても、それによって井戸水が汚染されていく、井戸の使用ができない、水道に切りかえてください。これはもう井戸水使用の家庭についてはですねえ、水道に切りかえていくといったって、ただでできるわけではありません。かなりの費用が要るわけでありますので、この切りかえる場合ですねえ、この費用の点についてはどういうお考えか、再度お答えをしていただきたいと思います。  で、企業に対しては公害防止融資をしていくということもありますので、これは本当に中小零細企業の方が大変だと思っておりますので、できるだけこうしたことを、中小零細企業の方々が困らないように対策を立てていただきたい。このことは御要望申し上げておきます。  それから、衛生部長の方から粕森の水源地、ごく微量だから今のところは心配ない──確かにそういう状況でありますが、これは既に地下水の汚染が始まっているよという警告なんですね。今のうちに対策を明確にしないと、井戸水があるいは地下水が使用できなくなってくるんです。本来岐阜市というのは、木曽、長良、揖斐三川に囲まれて最も地下水の豊富なおいしい水を使える地域なんです。恵まれた地域に私たちは生活をしているところであります。人間の病気でもですねえ、突然あるとき出てくるというのはごくまれな病気であります。何年も何年もかかってそして大きな病気になる場合、事前の一つの警告があるわけですね。そうした警告を無視して生活をしていると大変な病気になってしまう。気がついたときは手おくれだったという例があるわけなんです。この地球そのものも生き物なんですから、しかも人間の生活する上において水というのは絶対守っていかなきゃならない。その次は空気です。そして太陽の光です。この三条件がすべての地球上の生命を育てていく力なんです、根源なんです。その地下水がこうした汚染が始まり出したと、ここに重点を置かなければならない。今微量ですからいいですよ、確かに微量です。継続的に調査をしていきます、これも大切なことです。そしてその数値が年々減っていかなくちゃならない、そしてゼロになっていくのが本来なんです。調査するたびに範囲が拡大されていく、暫定基準値の井戸が多くなっていく、これは既に大変な状態になっているという認識に立つのが行政をつかさどる人の考えじゃないかと思います。そうしたことから水源地の、特に井戸水の調査については定期的に調査をして、そしてこうした物質が検出されないようにしていただきたいと特に要望申し上げておきます。  それから水道部長、次長にですね、第三次、この総合計画の中で、先ほども申し上げましたように外れている地域があるわけですね。その外れている地域はそれ以後に計画を立てるというお話でありましたが、行政はですね、いつも言われますが、どこに最優先するべきか。下水道を計画する場合にですね、どこに、どうしたら、どの地域が問題があるのか、どこを最優先するべきか。まず、ここに立脚しなければいけないわけですね。私が特に──まあそら全市を計画に入れるのが一番早いんですけれども、なかなか大変なお金がかかります。たしか、六十年度の決算を見ましても投資的費用というのは三十億ぐらい投資されていると思いますが、例えば長良の古津から加野、そして三輪全域、あそこの生活用水、そして今日では河川の汚濁は公害がひどい時期と違いまして最も汚濁の要因とされているのは浄化槽だ、それから家庭用雑排水、そして農業用の排水、まあこの三つが特に最近の河川汚濁の要因だと言われているわけであります。そうしますと、あの地域というのは、そうした排水がすべて藍川橋の上流、そして藍川橋の下、あの地域に長良川に合流して排出するわけです。そしてその下では夏になれば長良川で泳ぐ。鵜飼が始まれば鵜飼が行われる。そして雄総と鏡岩の水源地では地下水をくみ上げているわけですから、一番早い時期にきれいにしなきゃならない地域なんです。そこが僕から見れば最優先すべきである。全市どこでも必要ですよ、ほかの地域は優先しなくてもいいというんじゃありません。下水道計画を組むなら最優先する場所がその地域ではないですかということを申し上げている。それが一番後になっていくわけですね。行政というのはどこを最優先すべきか、どこにどういう手当てをするべきか。しかも水です。これが岐阜県の河川の中で名水百選に選ばれた長良川の水なんです。その地域の上流に下水計画が立たれてない。ちょうど南側の方は木曽川右岸流域下水道の計画で、かなり長期になってまいりますが計画に入ってますから、将来的には下水道が完備されてくる。そうなりますと今申し上げた地域というのは最優先する地域なんです。それを考えていただきたい。この点もう一度、水道部次長からお答えをしていただきたいと思うのであります。  それからもう一つ、次に都市計画部長、本町一丁目から三丁目までの改良計画ですけれども、いまだに事業決定の時期も決まってない、当然着手する年度も決まってない、完了する年度も決まってない。強く要望していくというお話でありますが、あの地域の方はですねえ、いずれにしても、いつごろからかかってどうなるのかということを教えてほしい、そういう声が今充満しているわけですね。しかも計画が中断されるんじゃないかという話まで地元では持ち上がっているわけであります。これはひとつ要望申し上げておきますが、県と早急に話し合いをされて、そして一日も早くこの改良計画が着手されるように県と話し合いをしていただきたいと思うのであります。  それから、交通渋滞の緩和につきましては技術助役からいろいろお話がありましたが、最終的にはトンネル開通後、現況を調べて対策を立てるということであります。現実にトンネルができて六十二年三月から供用開始されて、できたが全然その今までどおり込むと、交通渋滞になることは間違いないわけでありますので、一遍これは県とですねえ、あるいは交通関係者と篤と協議されて、そしてトンネルができた、できると同時に交通渋滞緩和がなされるような対策を立てていただきたいことを御要望申し上げて再質問を終わりにさせていただきます。 84: ◯議長安田謙三君) 生活環境部長、杉山恵規君。    〔杉山恵規君登壇〕 85: ◯生活環境部長杉山恵規君) お答え申し上げます。現在まだ汚染機構が解明されていないこともありますので、厚生省の指導方針が示されております。その中にこのようないわゆる基準値以上出た井戸につきましては、他の物質についても汚染されやすい井戸であるとの認識の上に立って、いわゆる切りかえていただくということを指導するということになっておりますので、そのように御指導申し上げておるということでございますので、よろしく御理解賜りたいと思います。 86: ◯議長安田謙三君) 水道部次長、安田五朗君。    〔安田五朗君登壇〕 87: ◯水道部次長(安田五朗君) お答えします。御質問者がおっしゃいましたとおり、現在の河川汚濁は確かに家庭から出る雑排水並びに浄化槽からの排出水等が主な原因となっておりますことは事実でございます。これらの問題を解決するには下水道を整備して終末処理場において処理することが何よりの方策と考えられますが、先ほどもお答え申し上げたとおり、設備資金計画、地域住民とのコンセンサス等いろいろと難問が多くございますし、また、国からの補助金が約六〇%を占めるこの事業でございますので、今後国の下水道事業に対する推移と岐阜市の財政計画との整合性の中で、一日も早くその実現に向かって進めたいと思いますので、何とぞ御理解と御協力を賜りたいと存じます。    〔「了解」と呼ぶ者あり〕 88: ◯議長安田謙三君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕(拍手) 89: ◯十一番(堀田信夫君) それでは順次お尋ねいたします。  まず最初に、農薬の空中散布についてであります。さきに質問もございましたので、なるだけ重複を避けて進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  芥見の東広報連合会から先般申し入れがありまして、当芥見東校下に隣接をする関市の山田地区、関カントリークラブ、ゴルフ場でありますが、ここを目標として行われております農薬の空中散布はやめて、地上の散布あるいは伐倒駆除に変更されたい。それがために関係する機関に働きかけることを要求した申し入れであります。これに市がこたえて、関市並びに伊奈波県事務所あるいは県林政部長にそれぞれこの校下からの申し入れの要旨を添えた要望がなされておりますが、このことに関してお尋ねをいたしたいと思います。  空中散布について、これは松枯れの対策として行われてまいりましたが、この関市の山田地区においては境界から五十メーターほど控えて行うために全く大洞団地にも心配がない、こういうことでこの間実施をされてまいりました。しかし、実際には境界を越えて七百メーターとか八百メーターとかの所まで農薬が降下しているようであります。人によっては目がちかちかするとか、のどが痛いとか、あるいはまた、車の塗装面が思わしくない、こういった声も聞かれておりますし、幼稚園においては空中散布の影響でカリキュラムを変更しなければならない事態も起きているとおりであります。これは岐阜市ではありませんけれども、農薬の空中散布が行われた所でその後の調査をすると、約一千匹の昆虫の死骸が見つかるといった事例も起きております。生活環境及び自然環境への影響が極めて大きいと言わなければなりません。  そこでお尋ねでありますけれども、このほど、この芥見東校下の連合会からの申し入れを受けて関係機関へ要請を行ったわけでありますが、これは市みずからも農薬空中散布の結果極めて拡散がひどい、こういう問題として判断を行って、そして市みずからもこれは改めるべきだ、こういう意思がはっきり働いての申し入れなのかどうか、この点明らかにしていただきたいと思うのであります。  また、今後の松枯れ対策に対しての点でありますが、農薬の空中散布やあるいは地上散布でありますけれども、これを実施していく上に当たって、地域住民の意見をもっともっと尊重すべきであるという点であります。既に私も五十七年の議会で、この大洞地区での農薬散布にかかわって具体的な住民からの声を紹介をして要請を行ってきたところでありますけれども、こういった声をもっともっと尊重して慎重に行っていくべきだというふうに考えるものであります。また、自然そして生活環境への保全対策を重視する立場からも、自然環境保全審議会、ここでのこうした農薬の散布に対しての意見を伺って、当然県が計画を立てていくべきだと考えます。この自然環境保全審議会への意見を聞くというような姿勢を持っていくべきだと思いますが、その点についての見解を伺いたいと思います。  また、空中散布を行った際に、その結果どの程度効果が上がったかどうかについての確認はしておられますけれども、拡散の問題、自然や生活環境への影響については全く調査がなされておりませんし、しようともしない、こういう姿勢でありますが、市みずからの手によって拡散の実態、これは当然つかむべきであります。また、実態の調査も系統的に行うべきだと考えるものであります。大洞地区並びに三輪地区については、市及び県みずからが直ちに調査を行っていただきたい。この点について御答弁もいただきたいと思います。  さらに松枯れの問題について、農薬を使用することを一辺倒ではなくって、伐倒駆除もある程度やられておりますけれども、伐倒駆除に本格的に取り組むことが必要ではないかと考えるものであります。  その際に、枯損木の活用対策も当然きちんとすべきではないかと思います。この枯損木についてチップとして紙パルプ用に活用するとか、あるいはまた繊維板、削片板、畜舎の敷きわらの代替用としても使えるというような見解もまた明らかにされているとおりであります。こういう面での利用開発を明らかにして、さらに伐倒してそれを搬出していくための資金についても、具体的に明らかにしていかなければならないと思います。森林の整備資金、あるいはまたチップ化すること、あるいは炭化するための技術導入資金、また間伐促進資金の活用などといった、こういう具体的な手だてを行っていくことがとりわけ求められているのではないかと考えるものであります。松枯れ対策を強化していく上で、そのために最も効率よくかつ安全な手段を、市みずからが主体的に考え、望んで、そのために必要な財政的処置、さらには必要に応じて関係機関へ法的な整備も求めていく、そういう努力が必要ではないかと考えるものであります。さらに、何といっても松枯れの根本問題は、松材の需要の減少で松の価値が低下をし、それがために松林の手入れ、これの管理が放置されてきたところが最も大きいとされておりますし、それがためにマツノザイセンチュウの発生が大きく伸びていったというようなことも報告されているとおりであろうかと思います。市みずからの主体的な判断で岐阜市の緑を守っていくというような積極的施策を打ち出していただきたい、このことを強く要望するものであります。以上、農林部長からお答えをいただきたいと思います。  次に、民生児童委員の改選に関してお尋ねをいたします。  たしかことしの十二月一日と伺いましたが、現在の民生児童委員さんの任期が切れることから、そのための改選の手続がとられているようであります。今回改選と同時に若干の定数増がなされ、これまで岐阜市全体で五百八十二人でありましたのが六百十一人、二十九人の増員計画が明らかにされております。民生児童委員の定数は、民生委員法の第四条において定められております。その四条の中に基準も、一般基準と特別基準と設けてありますが、「民生委員の定数は、厚生大臣の定める基準に従い、都道府県知事が区域ごとに、その区域を管轄する市町村長の意見をきいて、これを定める。」基準の一般基準は、岐阜市の場合、人口十万以上の市ということでありますので、民生委員は二百世帯ごとに一人というようになっております。さらに、特別基準の中では、離島や山間僻地の地理的条件または過疎、過密、そして世帯構成の類型等による社会的、経済的条件等の特殊事情があるときには、ただいま申しましたような、二百世帯に一人というような基準にかかわらず特別基準を新設することができるというようになっております。で、今回の定数増でありますが、岐阜市の校下の中で二十一校下にわたって定数増がなされております。この中には、長良の西校下のように三人増という所もありますけれども、圧倒的には一人増、一人増しということであります。定数増を、定数の見直しを考えていく一つの資料として、私は、各校下の活動状況というものが参考になるのではないかと思うわけでありますが、ここに当局からいただきました民生児童委員の六十一・四とありますので、これは四月の活動状況報告かと思いますが、ここに各校下の取扱件数といいますか、業務量というのが明らかになっております。この数字を見て、さらには各校下の民生委員さんの数がありますので、校下ごとにおける民生委員さんの一人当たりの平均件数、これを見てみますと、大変なアンバランスというのが出てまいります。一番高い率が則武でありますが、一人当たりの民生委員さんの仕事量は三十・八件ということであります。次いで芥見南の一人当たり件数でありますが、二十八件、次いで三輪北の二十一・五件ということであります。一方、取り扱いというか、活動状況の件数で報告による少ない所で見ますと、日野が一人当たり一件、長良東が三件、西郷が二・三件となっております。市全体の平均は九・三件でありますが、非常にアンバランスが激しいと言わなければなりませんし、今回見直しをされた所、二十一校中、平均を上回っているのは四校であります。見直しによってふえる所は当然必要でありますので、それはそれでいいと思いますけれども、問題は仕事量が他の校下と比較をして、例えば十倍とか二十倍といったような校下もあるわけであります。こういった所について、全く目が向けられない定数の是正というものが、本当に民生委員さんの立場に立って行われた定数の見直しなのかどうか、疑問を持つわけであります。  そこで、二点にわたってお尋ねをいたしますけれども、まずは、何を根拠にして今回の定数の見直しを行ったのか明らかにしていただきたいと思いますし、ただいま私が試算というか、いたしました、各校下の民生委員さんの仕事量の比較でありますけれども、このアンバランスについてどのように受けとめておられるのか、二点について福祉部長からお答えをいただきたいと思います。  次に、国民健康保険事業についてお尋ねいたします。  国民健康保険料が払えないがために保険証が渡されない世帯が本年の八月三十一日現在でいまだ千四百八十世帯に上っております。また、資格そのものが取り上げられてしまった世帯がその後さらにふえて四十八世帯になり、合わせて千五百二十八世帯、人数にしてこれはおよそでありますけれども、岐阜市の一世帯当たりの平均加入数を考えてみますと、約四千人を超える人々が、いまだこの岐阜市におりながら保険証がなく、今病気になっても医者にかかれない状態にあります。これから先、間もなく流感など発生する季節を控え、本当に心の痛む思いであります。国民健康保険制度の最大の特色は、主に低所得者かあるいは高齢者を対象として国民のすべての者に医療を受ける権利を保障し、実現するための国民皆保険制度の一環をなしているはずであります。この国保制度を支えている一部でありますが、保険料の、この保険料の負担能力に欠ける被保険者のあることは、当然の前提とする医療保険制度であるはずであります。個々人の努力では何ともならないような低賃金の問題あるいは劣悪な労働環境の問題、さらには最近相次いでおります失業の問題、老齢化、こういった社会的な諸問題、社会的な諸条件が理由となって健康な生活を営む権利、医療を受ける権利の行使が妨げとならないようにこれを保障する、これが国民健康保険制度の大きな役割のはずであります。保険料の未納、滞納を理由として、こうした当然の生きる権利を否定してはならないし、そういう規定は国民健康保険法には全く設けられていない、とめ置きとして未交付となっている保険証は直ちに渡すべきであると考えるものであります。この問題の起こりは、国が二年前に国庫負担を四五%から三八・五%に一方的に切り下げてきたところから始まっておりますが、国保財政が大変な圧迫を受け、市民にそれが大きな保険料の値上げとなってはね返っている、そして高くて払えない、払いたくても払えない低所得者や貧困者が多いことから、現在の健康保険では最初から平等割、均等割の六割四割の軽減制度が設けられているとともに、それぞれ実施する主体である市においても独自の減免制度を設けることが認められているはずであります。これは、他の医療制度には見られない国保独自のものであり、ここに国民健康保険制度が社会保障制度であることがうかがい知れるわけであります。昭和六十年度四割六割の法定減額のほかに申請による減免制度、減免はわずか七十二件であります。ことしは何とか無理して払えるが、来年、今度料金が値上がったら払えないという人たち、あるいはまた、今とめ置きで保険証が渡されてない人たちをこの申請減免の確立で救っていく、払える料金にしていく、現行健康保険法の精神にのっとってこれを確立することが急務ではないかと考えるものであります。市独自のこういう制度の確立は各地で見られております。札幌市では四割六割の法定減額のほかに市単独で二割軽減することを明確に、所得の申告された内容で明らかにいたしております。この申請の減免について、これまでケース・バイ・ケースということを特に言ってまいりましたけれども、こういう抽象的なことではなしに明確な確立が必要だと考えるものであります。そして、財政上の問題では、一般会計からの繰り入れでありますけれども、本年の四億円の繰り入れは、これまでの取り組みから見れば評価に値するものでありますが、これから先、今以上の市民負担は求めない、もう既に負担の限度は超えているということは、どなたもおっしゃっておられるとおりであります。料金の値上げは何としても避けなければならない、保険証が渡されないようなことはなくしていかなければならない、その決意に立って取り組みを強化していただきたいと思うのであります。  まず第一には、六十一年退職者医療制度の見込み違いの国庫負担減少分は約十七億円と伺っておりますが、あくまでもこれは国の責任を明確にして、今まで以上に強く働きかけていくべきでありますが、その取り組みの意欲について、まずお答えいただきたいと思います。  さらに、市からの繰り入れでありますけれども、百周年、中部未来博、そして降って佛いたような地下駐車場、とありますけれども、市民の命と健康、暮らしを守り、四十万市民が岐阜市に住んでいてよかった、安心できる、こう自信が持って語れる、そのための目に見えないこういった事業に対してのお金を費やしていくこと、これも私は立派な百周年を迎える事業の一環と考えるものであります。この間の四億円も評価に値しますけれども、これは国民健康保険の六十一年度の歳入から見ればわずか二・一%であります。先般行政視察を行いました札幌市では、市費からの繰り入れが国保の歳入の七・五%に及んでいると報告が、御説明がありましたが、この岐阜市の場合には国民健康保険の加入者が市の世帯の半分近くになるというような状況で、この国保の加入者の人々の国民健康保険料の負担に耐えかねての生活苦、これが他の生活も圧迫をし、購買力を低下さしていくということなどを考え合わせれば、地域経済にも重大な影響を及ぼす問題と考えるものであります。国民健康保険制度に対する市の一層の強い決意を望み、以上の点について市民部長からお答えいただきたいと思います。  以上、第一回の質問を終わります。(拍手) 90: ◯議長安田謙三君) 農林部長、松尾三雄君。    〔松尾三雄君登壇〕 91: ◯農林部長(松尾三雄君) お答えします。  第一点目は、関市へ文書で松くい虫の防除方法について要望した真意を知りたいということであります。市といたしましては当該地域が大洞団地に隣接しているため、事業実施に当たっては空中散布以外の方法によるなど万全の措置を講ぜられるよう、以前から県関係機関を通じてお願いしてきたところであります。今回は文書をもって関市及び県関係機関に実施方法についての再検討を要望したのであります。地域住民の方々が空中散布による農薬が実施区域以外にも飛散しているのではないかと危惧の念を抱いておられる以上、そのような問題が再起しないように努力したわけでございます。  次に、第二点目でございますが、実施に当たっては住民の意向を尊重するようにとの御意見でございます。市が県から委託を受けて防除計画を樹立し、実施する場合には、地域の住民の方々の意見を聞きながら、御理解を得て実施してまいりました。今後さらに一層住民の御理解を得て、安全かつ適切な防除を実施してまいりたいと考えております。  三点目の、防除実施に当たっては、自然保護関係者の意見を聞いたらどうかという御提案でございますが、市といたしましても、できる限り御指摘の団体の意見等については、十分に配慮してまいりたいと考えております。  四点目の、実施する場合、住民に不安感を与えないよう、市自体で飛散状況等を調査すべきではないかということでございます。また、実施地域の事業調査もあわせて行ったらどうかということでございますが、防除の実施に当たりましては、農薬安全使用基準に基づいて実施してきております。御提言の問題につきましては、県、市の関係部局と十分協議してまいりたいと考えております。  最後に、枯損木であってもせっかくの資源であるから、その活用方法について考えよというような御提案でございますが、この件につきましては、県及び関係団体とも十分協議を行い、十分にその活用方の研究を重ねてまいりたいと考えております。  以上でございます。 92: ◯議長安田謙三君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕 93: ◯福祉部長(森田幸雄君) お答え申し上げます。  第一点目は、民生児童委員の今回の二十九人の定数増の割り振り根拠についてということでございます。現民生委員の定数は、質問者がおっしゃいましたように五百八十二人でございます。今回、県から二十九人増の新民生委員の定数が決まりまして、合計六百十一人となりました。民生委員推薦会の民生委員の定数配分は、一応減員校下をつくらないというような意見もございまして、それを踏まえまして、委員一人当たり世帯数が他に比較して多く、引き続き世帯増の傾向のある校下、また集落散布地域で面積要件が他に比較して高く、かつ世帯増の傾向のある校下を増員対象校下として配分をいたしました。  それから第二点の、民生委員の各校下における一人当たり取扱件数、非常にばらつきがあるが、その理由はということでございますが、民生委員の活動件数のいわゆる報告記載方法について、そのとらえ方におきまして、例えば主とした相談のみを報告件数とし、関連相談を報告件数に記載しないというようなこととかあるいは電話による相談を漏らす場合、または要保護世帯や老人人口の比率の相違等による違いが考えられますが、報告の内容については、いま一度統一見解による指導をしていきたいと思いますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 94: ◯議長安田謙三君) 市民部長、松尾 弘君。    〔松尾 弘君登壇〕 95: ◯市民部長(松尾 弘君) お答えいたします。  第一点の、六十一年度の退職者医療制度に伴うところの国の補助分の減について、どのように強く求めていくかという姿勢についてでございますが、これは議会のたびごとに市長からも申し上げておりますし、私からも申し上げておるわけでございますけれども、今年度も約、その影響見込み額の二分の一ということで八億八千万を予定しておるわけでございます。二分の一でございますので、約、総額にしますと十七億でございますけれども、二分の一を見込んでおるわけでございます。しかし、最近、老健法のいわゆる八〇%という問題の陰に隠れまして、この五十九年度の退職者医療制度に伴うこの補助金の減分が、とかくまあ表面に出てないということを最も心配するわけでございます。昨年は六月ごろから、市長会及び全国の国保連合会等から非常に全国的な規模で国に対して要望を行っておるわけですけれども、ことしは少し時間的にもおくれておるようでございますけれども、計画といたしましては、昨年同様強くこれを全国市長会、また各地方自治団体がすべてを挙げてこの制度影響分に対して満額獲得に向かって国に要望していく姿勢でございます。  それから第二点の、市独自で基準を設け、保険料の低所得者に対して軽減をしたらどうかということでございます。国民健康保険料は、国の定める基準以下の所得の世帯に対しましては、その世帯に応じて前年度の均等割額、平等割額のそれぞれ十分の六、十分の四の額が軽減されるものでございます。これとは別に、市独自で基準を設けてさらに保険料の軽減を図ってはどうかという御提案でございますけれども、仮に別の基準で軽減措置を講じた場合、問題となるのはその財源でございます。御質問者は、それを一般市費でということでございますが、まあしかし、相互扶助の中で現在の状況のもとでは国保としまして被保険者の方に対し、現在賦課されております保険料に他の方々の軽減分をさらに上乗せするということは、もちろん困難でございますし、また一般会計からの繰り入れにつきましても、おっしゃるとおり、四割の方が国保の加入者ということでございますけれども、すべてが加入してみえるわけではございませんので、一部加入者の特別の方に医療給付のみを目的とした国保事業への一般繰り入れの問題につきましては、この件につきましての繰り入れについては、ちょっと問題があるのではなかろうかというふうに考えております。まあ、私といたしましては、国保の現況あるいは今後を考えますとき、山積している問題があるわけでございますが、厚生省の高齢者対策企画推進本部で最近発表いたしました長期ビジョンの中で、福祉医療制度、すなわち傷病や社会、経済的要因等、やむを得ない理由により、所得が低く、医療保険制度における所定の保険料負担または一部負担が困難な方を対象とする医療保険制度の創設というようなことも提言しております。医療保険制度の根本は、医療保険制度の一元化であるということをいつも申し上げておるわけでございますけれども、これらの制度の創設等も抜本的な改革がこの六十年度の後半ということでございますけれども、私としましては、これもいつも申し上げますけれども、後半でなくて前半にこうした抜本的な改正がされるような、また今、一つの提言なされておりますが、こういうものが実施されて、安定的な運営ができるよう期待しておるものでございます。  以上でございます。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 96: ◯議長安田謙三君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 97: ◯十一番(堀田信夫君) 農林部長ですが、一点お尋ねを、もう一度お願いしたいと思います。それは、空中散布によって飛散している、拡散している状況について、事後調査をすることについて、県と市と協議したいということでありますが、農林部長としては、この市みずからがそうした農薬の拡散状況について調査する意思があるのかないのか。県と協議をする際に、どうしましょうというような一般的な話ではなしに、市としては関係住民への不安の大きいことから、やりたいと、そういう姿勢で臨むかどうかが重要な点だと思います。農林部長としては、やるという意思があるのかどうか、まず、もう一度お答えをいただきたいと思います。  それから、枯れた、枯損木の活用でありますけれども、これは参考でありますが、東京農大の教授がこういうことを衆議院の農林水産委員会ですか、ここで言っておられるんですが、オーストラリアの小さな町の町長さんが、町のパルプ工場にラジアータマツの枯れたものを全部買い取らせ、駆除をやったことから周辺に広がり、大成功をおさめたと聞いている。枯れた松といえども、貴重な天然資源であり、積極的に利用する方策を特別伐倒駆除の中に加えるとなおいいんではないかというような発言がありますけれども、農薬の利用一辺倒ではなしに、こういう伐倒駆除を積極的に行っていくと、その伐倒駆除を行っていく際の障害になっている資金の問題、切ったものをかり出していくその資金上の問題、また活用の問題などについても明確な方向性を導き出してやる、そういうことについても市みずからが積極的に考えていく、そういう姿勢が必要ではないかというふうに思います。この点についても意欲的に研究していただきたいいうことを要望いたしておきます。  それから、福祉部長の答弁でありますが、定数の改正はあくまでも今後の世帯の伸びを見て変えたというようなお答えでありまして、実際の仕事量については全く考慮に入れてない。なお、この報告の資料がばらばらで、もともと根拠のないもんだというような御発言でありました。これは私重大な問題だというふうに思うんですが、そんなにこの活動状況報告の集計表が各校下でまちまちで、拾い方が、違うものなのかどうか。これは現在の民生委員さんに聞かれたらあなたの発言は随分と心証を悪くなさるんじゃないかというふうに思うんですが、現に例えば、わずか五人でたくさんの件数を処理しておられるような事例もあるわけであります。いずれにしてもこういう定数の見直しの際に、特に世帯の数だけではなしに、その地域に民生委員さんの手を煩わせなければならないような世帯の方々が多い校下というのも当然あると思うんです。で、そういった点も考慮に入れて定数を見るべきではないのか、このことについてもお答えをいただきたいというふうに思います。  それから、市民部長の答弁でありますが、特別な人に特別なことはできないというようなお答えでありました。で、最後には国の制度改正に期待をするというような御発言でありましたけれども、この間、退職者医療制度ができる際にも、この退職者医療制度に期待をすると言って、今年度も十七億円の不足分が生じているというような経過から見れば、国に期待するということは到底考えられないというふうに思うんです。そういう中で各実施主体である市町村も積極的にもうこれ以上の加入者への負担は課せないということから、国へ強い要望をしつつも、みずからの手で市民の命や健康を守っていろということを私は言ったわけであります。で、これが例えば私が前段で具体的に述べましたように、現在岐阜市におりながら四千人の人たちが保険証がないと、しかもこれらの人たちが悪意で全部が全部この保険料が払えないんではなしに、払おうと思っても払えなくってやむなくこうした事態になっていて、四千人の人々が保険証が渡されないでいる。これがさらに追い打ちをかけられて、来年度保険料が値上がった際にはもっとこれがひどい数になるんではないか。国民皆保険制度の中にあって保険証が渡されない人たちがあっていいのかどうか、こういうことについてその直接の担当責任である部長が心が痛まないはずはないというふうに思うんです。ですから、私はあなた自身が市民の国民健康保険の加入者のほんとに安心して医者にかかれるような、保険料も払える範囲内に抑えていく、そのための積極的な施策は当然これは法の清神からいっても、あなたが御心配になっているような特別な人への、岐阜市に全部入っておるわけやないというような開き直りの言葉というのは、私は許せないというふうに思います。で、これは市民部長みずからが総務や、いわゆる財政の方に働きかけて一般財源を出してもらうわけでありますが、私が紹介いたしましたように、札幌市では国保の歳入の七・五%まで、これは一昨年からでありますが、特に値上がりをしなきゃならぬ分の半分を新たに繰り入れようというような積極的なことも行われておりますし、随分と市からの借入金も出していて、その借入金に対する利子補給も市がやっているというように、随分と事細かな一般会計の繰り入れが行われて七・五%に及んでおります。これは本当に国民健康保険制度の精神に基づいての積極的な施策のあらわれかと私は思いますけれども、そういう姿勢が私は岐阜市にも欲しいと思うものであります。で、市長からこの点について、部長があのように特別な人にはできないというようにおっしゃっておられますけども、私がるる述べましたようにその点を考慮して、来年度以降新たな市民への負担は課せないということでの積極的な施策について、あなたの御見解を伺いたいというふうに思います。 98: ◯議長安田謙三君) 市長、蒔田 浩君。    〔蒔田 浩君登壇〕 99: ◯市長(蒔田 浩君) 国保事業につきましての御質問にお答えを申し上げたいと存じます。  たびたびこの本会議におきまして国保事業の重要性、地方自治体が抱えておる諸行政の中でも最も国保行政というのは重要な事業であると同時に、またその運営の難しい事業であるということを申しておるわけであります。それは、一つには国とのかかわり合いの中にいろいろこう改正がなりまして、市町村に財政的な圧迫があるということ、また、それがゆえにまた、一般会計からの繰り入れをそれぞれが行っておりますけれども、これもまた税という性格からいってどの辺までが限度であるかと、市民負担の保険料も限度に近いような高額に来ておると。その中で運営をやれということでありますから、どれが一番やっていく上においてどのように配慮したがいいかということは、一口や二口ではお答えができないと思うわけで、市民負担を軽減するということなら、ほかの事業をやめて国保事業へどんどんどんどん入れや、これはいいじゃないかという議論もおっしゃるかもしれません。それも私はそういう議論もないと言いません。ほかのことはやらずにおけばいいわけでありますから、それもないとは言えません。札幌のことをおっしゃいましたが、最も六百五十二市で国保事業がえらいというのが札幌市であります。累積の赤字が膨大なものであることも承知をしていらっしゃると思います。その中で七分の一を入れていらっしゃると、私は今何分の一入れていらっしゃるまでは知りませんが、まあ相当額を入れていらっしゃるだろうと、大変なことだろうと思います。もちろん財政規模が札幌と岐阜市とは比べものにならぬと言いながらも大変なことだろうと思います。また、その他の都市におきましても岐阜市よりようけ入れておる所もございますし、すけないところもあります。それぞれその市その市がいろいろ工夫して考えておりますし、財政状況あるいはまた国保自体の内容も違うかもしれませんが、大変とにかくこの問題は一昨年から国保事業の特別委員会を市長会におきまして、私も今年から副委員長ちゅう役をまた仰せつかっておりますので、その点につきまして今後厚生省、大蔵省と相当なやりとりをしなければならぬ立場にもあるわけでありますが、これは私は相当な覚悟をしなければ、今ここでこれがいいと、あれがいいと言って、それですぐうまく正常な運営にいくような問題ではないということを申し上げたいと思うわけであります。市民負担の増大を決して喜ぶものでもございません。したがって、国にも、あるいはまた県補助にも、あるいはまた制度にも、いろいろこう申し上げていかねばならぬところがたくさんあると同時に、市民の皆さん方もいろいろこの国保事業は保険料とその他の財源でやるわけでありますから、御負担をいただくことはやはり御負担をいただかなければならぬということであります。もちろんお金のどうしてもなくて払えない人、それにはそういう方の方法があるでしょうし、またそういうことに適用されていらっしゃる方もあるわけであります。もちろん、その四千人とおっしゃいましたか、内容を一々私は承知いたしておりませんが、したがって保険証を渡せれないというのは、決して喜んで渡さないわけではないわけであります。残念ながら、遺憾ながらと申し上げるよりしようがないと思うわけであります。来年度の国保財政も今年よりさらに厳しい状況になるのではないかという危惧を持っておるわけでありますから、今後いろいろな面において活動をし、さらに一般会計の財政負担をどこまでどうせれるのかという問題も十分これからの検討に値する内容だと、こんなふうに思っております。 100: ◯議長安田謙三君) 農林部長、松尾三雄君。    〔松尾三雄君登壇〕 101: ◯農林部長(松尾三雄君) 再質問にお答えします。飛散状況についての自主検査の件でございますけれども、この件につきましては実施の方向で検討したいと考えております。以上でございます。 102: ◯議長安田謙三君) 福祉部長、森田幸雄君。    〔森田幸雄君登壇〕
    103: ◯福祉部長(森田幸雄君) お答え申し上げます。民生委員の定数配置の国の基準は世帯数による配分を基本といたしておりますが、福祉活動を要する老人世帯、要保護世帯等は校下の世帯数の多い所とおおむね比例しておるのは当然でございます。したがいまして、相談件数も多くなってくると思いますので、今後は実績も勘案しつつ検討したらどうかと考えております。以上でございます。    〔「議長、十一番」と呼ぶ者あり〕 104: ◯議長安田謙三君) 十一番、堀田信夫君。    〔堀田信夫君登壇〕 105: ◯十一番(堀田信夫君) 国保の一般会計からの繰り入れについて、市長は最後に、来年度に向けて検討に値するというふうに結んでおられます。来年度に向けてことし以上にということではありませんけれども、問題は市民の負担が新たな増加にならないようにということで、国、県にも働きかけてということをあわせてしながら、一般市費の繰り入れも考えるということでありますので、ぜひ市民への新たな増加はさせないという決意で今後取り組んでいただきたい、このことを強く要望いたしておきますし、あと福祉部長及び農林部長の答弁は了解です。            ━━━━━━━━━━━━━━━━ 延  会 106: ◯議長安田謙三君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 107: ◯議長安田謙三君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれをもって延会することに決しました。本日はこれをもって延会いたします。  午後四時四十八分 延  会  岐阜市議会議長      安 田 謙 三  岐阜市議会副議長     中 村 好 一  岐阜市議会議員      森   由 春  岐阜市議会議員      所   一 好 発言が指定されていません。 Copyright © Gifu City Assembly. All Rights Reserved. ↑ 本文の先頭へ...